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実家の建て替えで後悔したくない!よくある失敗例と成功するためのポイントを解説

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【目次】

「実家を建て替えたのに、こんなはずじゃなかった…」そんな後悔をする人は少なくありません。

実家の建て替えは、人生でも大きな決断のひとつです。資金や間取りのことだけでなく、親世帯との関係性や土地の権利など、考えるべきことが山ほどあります。

特に多いのが「事前のすり合わせ不足」による失敗です。気づけば予算オーバー、家族との関係悪化、理想とかけ離れた間取り…といった事態になりかねません。

本記事では、よくある失敗例を紹介しながら、実家の建て替えで成功するために押さえておきたいポイントを分かりやすく解説します。実家の建て替えを成功させるための第一歩として、ぜひ参考にしてください。

建て替えでよくある後悔とは?

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以下、失敗談から見えてきた注意点を挙げてみます

予算オーバーして家計を圧迫した

建て替えにかかる費用は、本体工事だけではありません。外構工事、解体費、仮住まい、引越し費用など、見落としがちな支出が重なり、当初の想定を大きく上回るケースもあります。

家族の希望を優先して予算以上の家を建てると、住宅ローンの返済が家計に重くのしかかります。生活にゆとりがなくなり、趣味や旅行に使えるお金が削られてしまうこともあるでしょう。

間取りや設備の選択に失敗した

実際に住んでみて「家事動線が悪い」「収納が足りない」と気づき、後悔するケースは珍しくありません。また、設備のグレードアップに費用をかけすぎた結果、予算が逼迫し、他の部分を妥協せざるを得なくなることもあります。

特に、今後のライフスタイルの変化を想定して設計しておかないと、後々、住みにくさを感じることがあるかもしれません。

固定資産税などの税負担が増えた

「建てた後にかかるお金」という、将来的なランニングコストを見落としてしまうのも後悔につながる原因です。建て替えによって新築住宅になると、建物の評価額が上がり、固定資産税が一気に上がるケースがあります。

特に、減税制度の対象外となる構造や仕様を選んでしまうと、想定を超える税額となる可能性があるので注意が必要です。長期優良住宅の認定を受けると軽減措置があるため、事前に確認しておきましょう。

ダブルローンで月々の返済が苦しくなった

ダブルローンとは、古い家のローンが残っている状態で新築ローンを組むことです。古い家のローンを完済したかったものの、建て替えまでに売却や清算が間に合わず、返済負担が二重になり、家計を圧迫したという事例は少なくありません。建て替えに伴う仮住まいや引越し費用も加算され、資金繰りがさらに厳しくなることもあります。

親族や兄弟間で相続・所有権トラブルが起きた

実家の建て替えでは、親族や兄弟との合意形成が不十分でトラブルに発展する可能性があります。よくあるのは「勝手に建て替えを決められた」「費用の負担割合で揉めた」といった事例です。また、相続登記が未完了の状態で、建て替え自体が進められない事例もあります。曖昧なまま工事を始めると関係悪化の原因になりかねません。

建て替えたのに住む人がいなかった

将来の暮らし方を見据えた設計ができていないと、最終的に空き家となり、維持管理の手間や固定資産税だけが残る事態に陥ることがあります。

例えば、親世帯のために建て替えを行ったものの、完成後すぐに施設へ入居したり、健康状態の悪化で住めなくなったりするケースです。さらに、子ども世帯が転勤や進学などで想定よりも早く独立し、家族が誰も住まない状態になる可能性もあります。

引越しや仮住まいの準備が大変だった

建て替え期間中の仮住まい探しや引越し準備は、想像以上に負担が大きくなりがちです。例えば、物件探しに時間がかかり、希望のエリアが空いていない、条件が合わないといった問題が発生するケースは少なくありません。

引越しは2回必要となるうえ、一時的な荷物保管やスケジュール調整の煩雑さから、ストレスを感じやすく、後悔につながる原因になります。

家の建て替えにかかる期間と費用を徹底解説

ご近所トラブルが発生した

建て替え工事では、工事中の騒音や振動、頻繁な車両の出入りなどが原因で、近隣住民との関係に影響を与えることがあります。工事中の臭いや粉塵、工事関係者のマナーの悪さなどもトラブルの要因です。

さらに、完成後も日照や景観、境界線をめぐってクレームに発展するケースがあります。これらの多くは、事前の説明や挨拶を怠ったことが原因となりやすいので注意が必要です。

トラブルを防ぐためには、工事前の丁寧な説明とスケジュールの共有が重要です。ご近所との信頼関係を築いておくことで、万一問題が起きた場合にもスムーズに対応しやすくなります。

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実家の建て替えで後悔しないための7つの対策

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実家の建て替えは決めるべき項目が多く、全く不満のない家を建てるのは簡単ではありません。しかし、事前にしっかり対策を講じれば、失敗や後悔を防ぐことができます。ここでは、失敗事例から見えてきた「実家の建て替え前に必ず確認しておきたい7つの対策」を紹介します。

予算上限を決めて資金計画を立てる

建て替えでは、本体工事費のほかに、解体費・仮住まい費・外構工事費など多くの付帯費用が発生します。これらを含めた総予算を事前に算出して「使える金額の上限」を明確にしておくことが重要です。住宅ローンの返済額は手取りの25%以内を目安にし、余裕ある資金計画の作成と実行により、生活のゆとりを保ちやすくなります。

補助金や減税制度を活用する

建て替えを検討する際は、各種の補助金や減税制度に注目しましょう。例えば、子育て世帯が高性能住宅を建てる場合、条件次第で最大160万円の補助金が支給されます。また、長期優良住宅やZEH住宅(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)では、固定資産税の減額や住宅ローン減税の対象になる可能性もあります。制度は年度ごとに変更されるため、早めの情報収集と確認が欠かせません

※参考:対象要件の詳細【注文住宅の新築】|子育てグリーン住宅支援事業【公式】

家族構成や将来の暮らしを見据えた間取りにする

現在の生活だけを基準に間取りを決めてしまうと、将来的に使い勝手の悪い家になりやすいので注意が必要です。例えば、子どもの独立や親の介護、夫婦の老後など、ライフステージの変化に応じて必要なスペースや動線は変わります。家族全員の意見を取り入れながら、将来仕切れる部屋やバリアフリー設計など、柔軟性のあるプランを検討することが大切です。

耐震性・断熱性能など住宅性能を高める

建て替えのタイミングは、住まいの基本性能を大幅に向上させるチャンスです。最新の耐震基準に対応すれば、地震への備えが万全になりますし、高断熱・高気密の設計にすれば光熱費の削減にもつながります。住宅性能が高いほど、維持費が抑えられ、住み心地も良好に保てるでしょう。さらに、一定の基準を満たすと補助金や減税制度の優遇も受けられます。

複数の会社に見積もりを依頼し比較する

建て替えの依頼先を一社に絞ってしまうと、提案の妥当性や価格の相場が分からず、後悔のもとになりかねません。判断材料を増やすためには、複数社から見積もりを取り、仕様や価格、アフターサポートなどを比較することが有効です。相見積もりによって価格交渉や条件の改善がしやすくなり、自分に合った会社を見極めやすくなります。安易に契約を急がず、パートナー選びは慎重に行いましょう。

親族と所有権・相続について事前に話し合う

実家の建て替えを進めるうえで、親族間で所有権や相続の問題をクリアにしていないと、法的トラブルに発展する恐れがあります。特に相続登記が完了していない場合は、建築手続き自体が進められません。

なお、相続登記が2024年4月から義務化されており、正当な理由なく放置すると過料(罰金)が科される可能性もあります。これから実家の建て替えを計画する方は、登記状況を早めに確認しておくことが大切です。

また、兄弟間で費用負担や名義について合意が取れていないと、感情的な対立に発展するリスクもあります。後悔を避けるには、早い段階で司法書士や弁護士などの専門家への相談を検討しましょう。

参考:法務局「相続登記が義務化されました(令和6年4月1日制度開始)」

仮住まい・引越しの準備も早めに始める

建て替え中の仮住まいや引越しの準備は、想定よりも時間と手間がかかることが多いです。希望するエリアで物件が見つからなかったり、引越し日が業者の都合でずれたりするなど、予定通りに進まないケースも珍しくありません。そのため、工事の開始に遅れが出ないように、余裕を持った段取りが成功のカギになります。荷物の一時保管費用や仮住まいの家賃などの予算面についても、生活に支障が出ないように計画を練りましょう。

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建て替え以外の選択肢も知っておこう

実家をどうするか迷ったとき、建て替えだけが正解とは限りません。リフォームや住み替えといった他の選択肢にも目を向けることで、自分や家族にとってより納得のいく判断がしやすくなります。ここでは、それぞれのメリットと注意点を解説します。

リフォーム・リノベーション

リフォームやリノベーションは、費用を抑えながら暮らしやすさを部分的に改善できる方法です。例えば、キッチンや水回りの交換、間取りの変更、断熱性能の向上など、ポイントを絞って手を加えることができます。

思い出の詰まった家を活かしながら、今の暮らしに合った空間へとアップデートできる点も魅力です。ただし、構造劣化や基礎の弱さがある場合は補強費がかさむこともあるため、事前診断が欠かせません。

売却して住み替える

立地や建物の老朽化の程度によっては、実家を売却して利便性の高いエリアへ住み替えるという選択も有効です。例えば、通勤・通学がしやすい場所や、医療・商業施設が充実した地域に移ることで、日常生活の質を大きく向上させることができます。

また、空き家になるリスクを避け、維持管理の手間やコストを減らせる点も大きなメリットです。

築40年超の家は「建物診断」から始める

築40年を超える住宅は、見た目がしっかりしていても、床下や構造内部に重大な劣化が進んでいる可能性があります。建て替えかリフォームかを判断する前に、「建物診断(ホームインスペクション)」を受けて現状を把握することが大切です。

診断により、耐震性や断熱性の状態が明らかになり、必要な補修内容や費用の見通しも立てやすくなります。

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リフォームと建て替え、どう判断する?

リフォームにするか建て替えるかを判断するには、今の建物の状態だけでなく、これからの暮らし方や将来的なコストも含めて、総合的に考えることが大切です。以下の3つの視点から、ご自身の状況に合った選択を考えてみましょう。

建物の劣化状況と安全性を客観的に見る

建物にシロアリ被害や基礎のひび割れ、雨漏りなどの劣化が見られる場合は、建て替えを検討すべきサインです。特に、旧耐震基準で建てられた住宅は、地震時の安全性が大きく劣る可能性があります。

住まいの状態を正しく把握するには、「建物診断(ホームインスペクション)」を行い、専門家の客観的な評価を受けることが効果的です。迷ったら、まず診断から始めてみましょう。

老後の生活や家族の変化を想定する

建物の状態だけでなく、これからの暮らし方も判断材料になります。高齢の親世帯にとっては、段差のないバリアフリー設計や、平屋への建て替えも有効です。

また、子どもの独立後や二世帯住宅への転用など、家族構成の変化に対応できる柔軟な間取りが求められます。将来的に住み継ぐことや相続を見据える場合は、メンテナンスのしやすさも重要なポイントです。

今後の維持費・資産価値も比較して判断する

古い住宅は、修繕や設備交換に多額の費用がかかるうえ、断熱性や気密性が低いことで光熱費も増えがちです。一方で、建て替えすれば、最新の省エネ仕様によりランニングコストを抑えることが可能になります。

さらに、築浅の住宅は将来的な売却時にも高い資産価値が期待できます。単に目先の費用だけでなく、長期的なコストや資産性まで含めて判断する視点が重要です。

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建て替えにかかる費用と内訳の目安

建て替えには本体の建築費以外にも、多くの費用が発生します。以下に代表的な費用項目と目安をまとめました。

費用項目

目安金額

解体工事費

約100万円〜200万円前後

(木造かRC造か、敷地条件で変動)

建築費

平均5,745万円

(国土交通省「令和5年度住宅市場動向調査」)

地盤調査費

・スウェーデン式サウンディング試験:約5万円

・ボーリング調査:約25万円〜30万円

地盤改良費

・表層改良工法:約30万円~90万円

・柱状改良工法:約100万円~150万円

諸費用

建築費用の5%〜10%程度

仮住まい・引越し費用

約20万円~100万円程度

こうした費用を踏まえると、建て替えは初期費用が高く感じられるかもしれません。しかし、高気密高断熱な住宅にすることで光熱費や修繕費を抑えられ、結果として長期的なコストダウンにつながる可能性があります。

さらに補助金制度や税制優遇を加味すれば、実質的な負担を抑えることも可能です。建築費だけでなく、「暮らしやすさ」や「将来的な維持費」も含めて、総合的に判断しましょう。

家の建て替え費用はどのくらい?土地あり注文住宅の費用相場やリフォームとの違いを紹介

※参考:令和5年度 住宅市場動向調査報告書|国土交通省

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後悔しない実家の建て替えを叶えるために

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実家の建て替えは、人生において重要な決断のひとつです。その分、しっかりと情報を集め、比較検討を重ねることが何よりも重要です。複数のハウスメーカーや工務店に相談し、見積もりやプランを比較することで、納得のいく選択がしやすくなります。

また、口コミや建築実例も確認し、自分に合ったパートナー選びを行いましょう。「今の暮らし」だけでなく、10年後、20年後の生活、住み継ぎ・相続のことまで見据えた設計を心がけることが、後悔のない家づくりにつながります。

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