住まいづくり・住まい探しの情報ガイド
住まいづくり・住まい探しの情報ガイド
オーナーさま専用サイト
お役立ちコラム

【目次】
そろそろ家を建てたいと思い始めたものの「何から始めれば良いの?」「どのような手順で進めるの?」と疑問や不安を抱く方は多いでしょう。家づくりは一生に一度の経験であるからこそ、慎重かつ計画的に進めたいものです。
この記事では、家を建てるまでの一般的な流れを10のステップに分けて、初めての方にもわかりやすく解説します。各段階で押さえるべきポイントや注意点もまとめていますので、家づくりにお役立てください。

ここでは、家を建てるまでの一般的な流れを10のステップに分けて紹介します。一歩ずつ着実に進められるように、全体像を把握しておきましょう。
家づくりの第一歩は、家族全員で理想の暮らしをイメージすることです。間取りや階数、家事動線について話し合いながら、家族のライフスタイルに合った住まいのイメージを共有しましょう。
情報収集の方法としては、住宅展示場やモデルハウスの見学が定番です。実際に建物を見て、広さや設備を確認することで、イメージを具体化しやすくなります。建築会社のSNSやブログ、YouTubeのルームツアーなども、有効な情報源です。家を建てた経験がある友人や親族の話を聞くことも、リアルな体験談として参考になるでしょう。
理想の家を実現するには、信頼できる建築会社の存在が不可欠です。まずは、複数の会社からカタログや資料を取り寄せて比較検討を行い、自分たちに合う会社を見つけるところから始めましょう。
初回相談では、希望の予算や間取り、家族構成などを伝えると同時に、担当者の対応力や提案の質にも注目しましょう。「こちらの要望を丁寧に聞いてくれるか」「専門的な視点でアドバイスをくれるか」といった観点で相性を見極めることが、後悔しない家づくりにつながります。
土地を所有していない場合は、建築会社選びと並行して土地探しを進めるのが理想的です。「土地が決まらないと設計に進めない」「建築会社が決まらないと土地選びが不安」と感じる方もいますが、両者を同時進行するのがスムーズな家づくりのコツといえます。
理由は、土地の形状や方角、面積によって間取りや建物の設計に制限が出るためです。住まいのイメージを建築会社に伝えておけば、気になる土地が見つかった際に、設計面からのアドバイスを受けられます。
こうした連携が、土地選びの失敗を防ぐポイントです。条件付き土地や分譲地を選択肢に入れることで、建築との整合性が優れた土地を選定しやすくなり、結果として家づくり全体がスムーズになるでしょう。
土地や建物の方向性が見えたら、早めに資金計画を立て、住宅ローンの事前審査を受けましょう。事前審査では、年収や勤務先、現在の借入状況などをもとに「いくらまで借りられるか」を把握できます。安心感を高めた状態で、無理のない資金計画を立てられます。
また、頭金や諸費用(登記費用・保険料など)に充てる自己資金の準備も必要です。資金計画の進行具合が家づくり全体を左右するため、早めに行動しましょう。
建築会社が決まり、資金の目処も立ったら、具体的な住まいのプランをすり合わせます。この時点で出てくるのは「概算見積もり」で、予算とのバランスを見ながらプランを微調整する段階です。
家族の希望やライフスタイルをもとに、間取り、設備、収納の配置などを細かく話し合いましょう。特に設備のグレードや収納の位置、コンセントの数など、住んだ後に影響が出やすい部分は重点的に確認する必要があります。
建物のプランや土地が決まったら、次に行うのが住宅ローンの「本審査」と「土地の売買契約」です。事前審査と異なり、本審査では正式な申込書と必要書類を提出し、金融機関がより詳細な審査を行います。本審査の際は、金利タイプ(固定・変動)や返済期間、繰り上げ返済の条件(手数料や最低返済額)といった、将来の支払い計画に直結する内容の確認が必要です。複数の金融機関を比較し、ライフプランに合った選択をしましょう。
また、土地契約時には、売主に支払う「手付金」が必要なケースも多くあります。まとまった金額が必要になることもあるため、あらかじめを準備しておくと安心です。自己資金での対応が難しい場合は「つなぎ融資」などを検討するとよいでしょう。
間取り、設備、内装、外観など、住まいの細部にわたる「仕様」を最終決定します。仕様が固まったら「建築工事請負契約(本契約)」を交わし、工事に向けた準備が整います。
このタイミングでは打ち合わせの回数も増え、建築会社との連携もより密になります。キッチンや浴室などの設備、壁紙や床材の色、外観デザイン、コンセントの位置や照明計画といった、暮らしに直結する多くの項目を一つずつ決めなければなりません。選択肢が多く迷いやすいため、家族であらかじめ希望を整理しておくとスムーズです。
建築確認申請が通ると「着工」となり、現場での工事がスタートします。まず行われるのが「地盤調査」です。敷地の地耐力を確認し、必要があれば地盤改良工事を実施します。地盤調査の後には、土地の神様に工事の安全を祈願する「地鎮祭」を行うことも多く、施主や家族が参加する一つの節目となるでしょう。
続いて、基礎工事と呼ばれる、建物の骨組みを作る工程に進みます。基礎工事の開始以降は、定期的に足を運んで現場の進捗を確認するのがおすすめです。建築の様子を実際に確認することで、安心感を得られるほか、気になる点を早めに把握して対応できる利点もあります。
工事が完了すると、まず建築会社による「社内検査」、続いて第三者機関による「完了検査」が行われ、建物の品質や法的基準の適合を確認します。「完了検査」で問題がなければ「内覧会」が開かれ、実際の住まいを施主が確認する流れです。
このとき、壁や床、建具、設備の動作などに気になる点がないか、細かくチェックすることが重要です。その後は、鍵の受け取り、設備の使い方の説明、保証書類の確認などを行う「引き渡し」をもって、新居が自分たちのものとなります。
引き渡しが完了したら、新生活のスタートです。まず行うべきは「登記手続き」で、具体的には所有権保存登記や住宅ローンを組んでいる場合の抵当権設定登記などがあります。これらの手続きは、司法書士に依頼するのが一般的です。仮住まいからの引っ越し、ライフラインの開通手続き、住民票の移動なども行い、実際に暮らし始める準備を整えましょう。
入居後は、建築会社による定期点検や設備の保証、修理対応といった「アフターサービス」を活用することで、安心して暮らし続けられます。長く快適に暮らすには、完成後のサポート体制の内容も重要な判断材料の一つです。
家づくりには、多くの工程と時間がかかります。ここでは、家づくりに必要な期間の目安を土地の有無別に解説します。
すでに土地を所有している場合、家づくりにかかる期間の目安は比較的短く、8カ月〜14カ月です。主な流れと期間は以下のとおりです。
ただし、間取りや設備選びに時間をかけすぎると、全体のスケジュールが後ろ倒しになる可能性があります。希望条件をあらかじめ整理し、家族で話し合って計画を立てておくことで、焦らずに進められます。
土地探しから始める場合、家が完成するまでに1年半〜2年程度かかるのが一般的です。特に土地選びは3カ月〜6カ月程度かかるケースが多く、エリアや条件によっては半年以上、場合によっては1年以上かかることもあります。なお、土地を見つけた後の流れは、土地を所有している場合と同様です。
好条件の土地ほど人気も競争率も高いため、早めに希望条件を明確にすることが重要です。土地と建物の予算配分を誤ると、建築プランの変更を迫られる恐れがあるため、並行して資金計画を進めていく必要があります。
「家づくりはゆっくりと進めた方が満足度は上がる」と思う方もいるかもしれませんが、実際は時間をかけすぎると迷いや判断疲れが生じ、失敗や後悔につながるケースもあります。迷ったときは建築会社や専門家の意見を取り入れるなど、冷静な判断軸をもちましょう。

住宅金融支援機構の調査によると、土地付き注文住宅の所要資金の全国平均は4,903万円ですが、地域や仕様によって大きく変動します。ここでは、家づくりにかかる費用の主な内訳として、本体工事費・付帯工事費・諸費用の3つを紹介します。
※参考:2023年度 フラット35利用者調査|住宅金融支援機構
本体工事費とは、住宅そのものを建てるために必要な費用です。基礎工事や構造体、外壁・屋根、内装工事、キッチンや浴室といった住宅設備も含まれます。
建築会社が提示する「坪単価」は、本体工事費を基準にするケースが一般的ですが、坪単価の算出方法は会社ごとに異なるため注意が必要です。見積もりを比較する際は、内容を入念に確認しましょう。
建物以外にも必要なのが、付帯工事費です。たとえば、駐車場やフェンスなどの外構工事、上下水道やガスの引き込み、地盤改良工事などにかかる費用が含まれます。
土地の条件や敷地の形状によって金額が大きく変わるため、事前に建築会社と敷地調査を行い、費用を把握しておくことが大切です。「本体価格に含まれない工事費用」が付帯工事費に該当するケースが多いため、見落としに注意しましょう。
家づくりにかかる費用として忘れてはならないのが「諸費用」です。登記費用、住宅ローンの手数料、火災保険料、地鎮祭や上棟式の費用、仮住まい・引っ越し代など、基本的には工事以外のすべての費用が該当します。
諸費用は総額で数百万円になる場合もあるため、必ず予算に組み込んでおくことが重要です。
家づくりを成功させるには、理想を追い求めるだけでなく、計画段階から慎重に判断することが必要です。ここでは、家づくりの失敗を避けるための注意点と、後悔しない住まいを実現するコツを紹介します。
家づくりの満足度を左右する要因の一つに「建築会社や担当者との相性」があります。「見学会で対応が良かったから」「キャンペーン中だから」といった理由だけで安易に契約し、後々トラブルになるケースも少なくありません。
家づくりは、半年~1年以上の長期戦です。自身の要望を受け止めてくれるか、説明や提案に納得感があるか、連絡や対応が丁寧かなど、担当者を見極める視点が求められます。「この人に任せたい」と思える担当者と出会うまで、比較検討を続ける姿勢が、家づくり成功への第一歩です。
家づくりでは、資金の管理、打ち合わせ対応、間取りの要望提出、家具や設備の選定など、決めることが多いため、家族の協力が必要です。夫婦のどちらか一方に負担が集中すると、ストレスが溜まりやすく、家づくりへの不満にもつながりかねません。
たとえば「資金計画は夫が担当」「間取りは妻が主導」などと、役割を分担することで、スムーズに進めやすくなります。また、将来の暮らしや子育て・老後の視点から意見を出し合うことで、より納得感のある家づくりができるでしょう。
「なぜ家を建てたいのか」「この家でどのような暮らしをしたいのか」という問いに明確な答えを持っているかが、家づくりの質を左右するポイントです。目的が曖昧な場合、途中で判断に迷い、設備や間取りの優先順位がぶれやすくなります。
「家事をラクにしたい」「子どもとの時間を大切にしたい」など、具体的な暮らし方のイメージを持っておくと、選ぶべき間取りや設備の方向性が明確になります。家のデザインや流行よりも「自分たちらしい暮らし」を最優先にすることが、後悔しない家づくりのコツです。

家づくりの際は、各プロセスで押さえるべきポイント・注意点を知っておくことで、時間や費用のムダを防いだ満足度の高い家づくりができます。まずは、理想の暮らしを家族で話し合い、信頼できる建築会社や相談先を見つけることから始めることが重要です。流れに沿って着実にステップを踏むことで、不安を安心に変えながら、理想の住まいを形にできるでしょう。
▼関連する記事
注文住宅とは?注文方法の違いやメリット・デメリットなどを解説します!
建売住宅と注文住宅、どっちがいい?違い・メリットから選び方のポイントを紹介
注文住宅の間取りの決め方は?おすすめの間取り例や後悔しないためのポイントを紹介
注文住宅完成までにかかる期間は?流れや完成までの期間を早めるコツも解説
注文住宅を建てる流れは?支払いのタイミングや完成までの期間も解説
注文住宅のキッチンはどう決める?おすすめスタイルや選び方をご紹介!
注文住宅の内装の決め方!知っておきたい住まいづくりのポイント
注文住宅でこだわりのポイントは?失敗しないための考え方も解説
注文住宅の予算相場は約3,861万円!費用の内訳と予算の決め方を解説
【注文住宅】おしゃれな家のデザイン|人気のスタイルや内観・外観のポイントを紹介