住まいづくり・住まい探しの情報ガイド
基本的な考え方
「お客様に寄り添うDX」と「住まいのDX」
事業を通じて収集したデータの活用
パナソニックホームズは、 創業者 松下幸之助が抱いた「住まいは人が生活するうえで最も大切なもの」という強い想いを原点に、1963年の創業以来「良家づくり」に携わってまいりました。
住まいを通じお客様と生涯のお付き合いを育む中で生活者における生活様式は多様化し、脱炭素化に向けた環境への取り組みや頻発する自然災害への対応が求められるなど、住まいや暮らしを取り巻くニーズは大きく変化してまいりました。
当社としては、このようなニーズに積極的に対応していくべく事業を通じて収集したデータを活用するDX(デジタルトランスフォーメーション)を進め「お客様に寄り添うDX」と「住まいのDX」の両軸で推進してまいります。
暮らしの提案において、生産過程、住まいづくりの現場、住宅履歴の活用などDXの推進を起点として、事業の加速化による事業領域の強化につとめ、お客様に生涯のご満足と新たな暮らし価値創造につなげ、社会課題への解決を図ってまいります。
当社が目指す、DX推進によるビジネスモデル
推進体制・人材育成について
DX推進体制
全体のDX推進を牽引する組織として、DX推進室を設置しています。DX推進室、経営企画室、情報企画部、各事業部は、連携し全社でDXを推進してまいります。
デジタル人材育成
当社がDX戦略を進めていくために必要なDX人材を各区分ごとに定義し、区分ごとに求められる資質を担保するべく、育成に取り組んでいます。
人材区分 | 人材定義 |
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中央部長 連結会社経営者 |
パナソニック ホームズグループ全体の経営戦略に基づき、次代を見据えた事業変革視点を持って、より高度で革新的な事業推進をデザインし、目標達成、組織改革、人材育成の成果責任を果たす人材。 |
DX推進責任者 (業務プロセス変革人材) |
経営視点と事業プロセスのデザイン力を備え、新規事業開発や既存事業の高度化の目的に合わせて、実現に向けたプロセス変革方針を策定し、事業領域の垣根を越えて組織や他社を牽引し推進できる人材。 |
DX推進担当者 (現行業務課題解決人材) |
自部門内の業務における課題解決の目的を定義。ビジネス視点・ユーザー視点・データ活用視点で表現方法を策定し、自部門の関係者と連携して、業務の高度化・効率化を具現化できる人材。 |
全社員 (グループ全体従業員) |
DXの必要性を理解し、DXに必要な知識・マインドなどのリテラシーを身につける人材。また、DXを自分事としてとらえ、DX/ITを活かして自分の業務を改善できる人材。 |
取り組み事例
お客様に寄り添うDX
新しい住まいでの暮らしだけでなく、住まいをつくる過程も楽しんでいただけるような仕組みを作ります。また、長くお使いいただける住まいをつくるために、お客様の声を聞き、日々の暮らしに寄り添える仕組みを作ります。
新築工事請負契約書の電子化
「電子契約システム」の導入により、契約についてお客様の利便性を向上するとともに、セキュリティ確保、コスト節約、ペーパーレスを実現します。
●契約の流れ
- 契約締結
- 契約書の保管
電子契約システム
担当者のパソコン上で
ご契約内容確認
電子署名・電子押印でご契約成立
収入印紙は不要
クラウド上に保存
ご契約内容をいつでも
確認・印刷できます
従来の契約
紙の書面でご契約内容確認
手書きでご署名、
印鑑による
押印でご契約成立
ご契約金額に合わせた
収入印紙が必要
お客様・弊社で
それぞれ一部ずつ
紙の契約書を保管
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POINT01
セキュリティ確保
契約書の紛失や電子メールでの誤送信等によるセキュリティ事故発生のリスクが無くなります
-
POINT02
コスト節約
電子契約の場合、収入印紙(印紙税負担)が不要なため、節税に繋がります
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POINT03
ペーパーレス
契約書がクラウド上で管理されることにより、いつでもどこでも確認が可能になります
地震被災リスク推定システム P-HERES
震災時に、迅速・確実にお客様の住まいをご支援・復旧するために、地震被災リスク想定システム「P-HERES※(ピー・ハーレス)」を開発し、運用しています。
P-HERES(ピー・ハーレス)※
地震被災リスク推定システム「P-HERES」により、被災リスクが大きいと判定されたお客様宅に、効果的に人員を派遣して復旧支援することで、お客様の待機時間も低減でき、安心・安全と迅速な原状回復をご提供します。
※Panasonic Homes - Housing-specific Earthquake damages Risk Estimation Systemの下線部文字による造語。
住まいのDX
住まいを長くお使いいただくために、高品質な住まいのご提供と住まいのお引渡し後もその品質を維持し続けることができる仕組みを作ります。また、ワクワクする暮らしを送ることができる住まいをご提供し続けるために、生産性の向上と持続性を両立できる仕組みを作ります。加えて、お客様のご要望や変化し続ける暮らしに寄り添った住まいをつくるための仕組みを作ります。
CS・ESに配慮した
未来につながる新工場の建築
以下を特徴とした工場を建築し、環境に配慮しつつ、生産性の向上、お客様や従業員の満足度の向上を目指します。
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POINT01
生産物流の集約
工場と物流センターを一体化し、データを連携することで高効率なモノづくりを実現。リードタイムの短縮へと繋げます。
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POINT02
AIやロボットなどの
最先端技術の導入生産性・安全性の向上を目指します。
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POINT03
情報共有のデジタル化、
ツールのスマート化コミュニケーションを活性化し、働きやすさ向上を目指します。
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POINT04
お客様に見学して
いただきやすい工場工場内を安全・快適にご見学いただける、カート(EV車)の導入。
また、ご自宅からの操作で自由に工場を見学いただける見学ロボットも導入予定。 -
POINT05
カーボンニュートラル
の推進パッシブ、アクティブデザインを採用し、工場内の電力はすべてソーラーパネルで発電した電力を用いる予定です。
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POINT06
災害時は
地域に貢献有事の際には、ソーラーパネルで発電した電力を地域の方へ供給します。
3D設計の活用により、
リアルな空間の確認を可能に
部屋の間取りから壁紙・床材、家具の配置まで、住まいづくりでは考えることが多くあります。新しい暮らしを創造することを楽しんでいただくために、3D設計及びリアルパースビュワー、パノラマVRを取り入れ、よりリアルな空間を再現しています。
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POINT01
壁紙や窓、屋根、庭など外観の確認が可能です。朝や夜など時間帯ごとでの見え方の確認も可能です
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POINT02
内装の確認が可能です。お気に入りの家具を配置するなど、より実際の暮らしをイメージすることが可能です
ドローン・AI活用により最適な時期での点検を実現
ドローンやIoT機器、AI活用により、コンディションベース点検を可能にします。
これにより故障や、異常が起きる前の最適な時期に修繕やリフォーム提案が可能になり、住まいをより長くお使いいただくことができます。
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POINT01
ドローンやIoT機器などにより建物・設備のコンディションを把握
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POINT02
AI活用での予兆判断を実施予定
顧客データ統合基盤の構築
建物情報などを含んだ、顧客データ統合基盤を構築し、部門間横断でデータを集積し、そのデータをそれぞれのサービスや商品に活かしていく体制を整えています。
これにより、これまでよりもさらに一人一人に寄り添った最適なサービスと体験の提供を実現していきます。
取り組み指標
当社はDX戦略の推進度合いを測るために、以下2つの指標を定めています。
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デジタル人材の育成
当社のDX推進において必要不可欠なデジタル人材の育成割合を指標とし、DX戦略の推進度を確認していきます。
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顧客満足度
お客様の顧客満足度を指標とし、DX戦略の成果を確認していきます。
認定事業者
当社は2024年7月、経済産業省が定める「DX認定事業者」に認定されました。