家づくり、街づくりを通じて考えるSDGs

公開日:2023/2/28

不燃化特区と防災意識不燃化特区と防災意識

不燃化特区と防災意識

全国に分布する危険な木密地域

阪神・淡路大震災(震度6)や熊本地震(震度7)といった大地震において、震度5強以上の地震に対する規定がなかった旧耐震基準の建物は甚大な被害を受けました。約40年前に新耐震基準が制定されてはいるものの、旧耐震基準のままの築年数の古い建物は今でも日本各地に残存しています。今後起こり得る大地震によっては倒壊の危険性をはらんでいるため、建て替え等の対策が求められてきています。

旧耐震基準の建物と同じく課題となっているのが、木密(もくみつ)地域です。木造住宅が密集している「木造住宅密集地域」の略で、震災により倒壊した建物が消火活動を阻んだり、延焼も発生しやすく、避難が困難になりやすいといった問題を抱えています。
政府の調査資料によると「地震時等に著しく危険な密集市街地」は全国に111地区あるとされ、各自治体によって危険の解消に向けた取り組みが行われています。特に東京都においては今後30年以内に約70%の確率でマグニチュード7クラスの首都直下地震が起こるとの予測もあるため、密集市街地の改善は急務となっています。

東京都が注力する
不燃化特区制度とは

東京都では木密地域のうち、特に重点的・集中的に改善が必要な地区を「不燃化特区」に指定しています。「不燃化特区制度」とは、都と区が連携して不燃化を強く推進し、「燃え広がらない・燃えない」街づくりを進める制度で、建て替えなどに対してさまざまな助成や支援を行っています。また、不燃化特区では「防災まちづくり」などをテーマとした講演や動画配信も実施しています。住民の防災に関する意識を高める取り組みは、災害に強い街をつくるためには非常に重要だと言えるでしょう。

各区が実施する
「公園や緑地等の整備」「現地相談ステーション管理・運営」「住替え助成」
などにも支援を行っています。

※支援①~③は令和7年まで(2023年2月時点)

【出典】

※東京都都市整備局「不燃化特区の制度」

https://www.toshiseibi.metro.tokyo.lg.jp/bosai/mokumitu/seido.html

防災意識を高めて強い街づくりへ

不燃化特区のひとつである品川区の戸越エリアにおいて、パナソニック ホームズは戸越銀座商店街連合会の皆さまと協働して「防災に強い街づくり」の大切さを発信しています。商店街で行われた「まちなか防災訓練」では子どもたちが楽しめる出しものとして、災害に強い家をテーマにしたオリジナル絵本「4匹のこぶた」を紙芝居にして披露しました。また、同じく商店街で実施された「街づくり防災フェア」では、イベント内で「防災ウルトラクイズ」を担当。「街に消防車は何台あるでしょう?」といった、防災に関するクイズを出題し、災害に対する知識や備えの大切さをお伝えしました。
防災は日ごろの意識づけがとても重要になってきます。いま一度、防災グッズ、避難場所、連絡手段などを確認してみることから始めてみませんか。また、住まいの耐震性に関しては、国土交通省が監修した「誰でもできる 我が家の耐震診断」で簡単に確認することができます。

右の絵本をもとにした紙芝居を社員が熱演。多くのお子さんにご参加いただきました。

住まいに安心を。
「地震あんしん保証」をご用意

パナソニック ホームズは創業時から住まいの「強さ」を追求してきました。その強さを見える化したのが2020年4月にスタートした「地震あんしん保証」です。万が一、地震の揺れで建物が全壊・半壊した場合でも、パナソニック ホームズが責任を持って原状復帰いたします。お客様に心から安心できる毎日のくらしをお届けするため、そして強さに自信があるからこそ実現できた保証です。