私の好きな空間、好きな時間

都心から移住し、自然に囲まれた別荘地で新しい暮らしを始められたHさま。インテリアに詳しく、「他にはないものにしたい」という奥さまのセンスでトータルコーディネートされました。「まず、ここに何を置きたいかを考えて、それを決めてから空間づくりをしました」とおっしゃるように、上質な家具や照明が、空間の余白を生かしながら美しく映えています。大開口のリビングには庭に向けてソファを配置。丸テーブルとチェアを置いたコンサバトリー風のコーナーには、光がたっぷりと差し込み、カジュアルな雰囲気でおもてなしできます。「外に出なくても、四季の景色が眺められるのがいいですね」とご主人。好きなものにこだわったお住まいで、豊かな自然を身近に感じる日々を楽しまれています。

木を張り合わせた壁や深みのある赤のチェアがシックな寝室。
大きな窓にはあえてカーテンを付けずに。

Aさまは、ご夫妻と４人のお子さまの６人家族。家族の気配を感じながらも、思い思いに過ごせるお住まいをご希望でした。「人目を気にせず、開放的に暮らしたくて」と、明るい２階にゆったりとしたLDKを実現。階段上の吹抜けやテラスともつながる、のびやかで心地いい空間です。キッチンのカウンターやリビングの中央に吊したハンモックなど、くつろげるスペースがあちこちにあります。１階の４つの個室は狭くし、その分、玄関から続く広い土間を“子どもリビング”としてプランニング。２階の大人を気にせず、お子さまが宿題をしたり、お友達と遊んだり。それぞれがお気に入りの場所で自分の時間を楽しみ、一緒の時間はにぎやかにのびのび過ごす、そんな暮らしを満喫されています。

玄関とひと続きになった土間は“子どもリビング”。
上下階をつなぐ階段の踊り場はピアノコーナーです。

１階は玄関と水まわり、２階はプライベートルーム。そして、明るい３階にLDKを設けたMさま邸。階段を中心とした、すっきりと開放的なLDKの主役が、ターコイズブルーのアイランドキッチンです。「この色が好きで、なぜか落ち着くのです。他の内装もキッチンに合わせて選びました」と奥さま。キッチンが引き立つように、天井、壁、床、ソファなどをグレー系でコーディネートされています。奥さまは普段、キッチンにいることが多く、ご主人やご長女はリビングでテレビを見たり、本を読んだり。それぞれがお気に入りの場所でゆったり過ごしていらっしゃいます。自分たちの感性を大事にするほど、目も心も喜んで居心地がよくなる。そんなことをMさま邸は教えてくれます。

トイレ空間もさわやかなブルーでコーディネート。
手洗いスペースには、ペーズリー柄のおしゃれなボールを。

Tさま邸のこだわりは、玄関の続きにある広い土間空間。趣味がキャンプのご主人は、キャンプの道具をたくさんそろえられており、「それをどう置くのか」が設計テーマのひとつでした。そこで、１階の玄関から続くスペースをタイル床の土間にし、天井までのオープン棚を造作。何がどこにあるか、ひと目で見渡せるように収納されています。プロジェクターと大きなスクリーンも備えられ、映画鑑賞やスポーツ観戦が楽しめます。「道具を眺めているだけでうれしい」とご主人は大満足。「休みの日には、ここでアウトドア用のコンロを使った料理をして、家族みんなでくつろいでいます」と奥さま。趣味の道具に囲まれて過ごせる土間空間が、暮らしにいきいきとした楽しさを運んでいます。

スクリーンを下ろすとシアタールームに。
お友達を招いてスポーツ観戦を楽しまれることもあるとか。