東京・蔵前の「カキモリ」は、「たのしく、書く人」がコンセプト。店内には、自由にカスタマイズできるオーダーノートや、自分の好きな色をつくることのできるインクなど、手書きの体験を豊かにするオリジナル文具がそろっています。
　「手で書く時間って大切ですね。たとえほんの５分であっても、紙に書くと頭の中が整理されて、新しいアイディアが湧いてくるんです」と言うのは、「カキモリ」代表の広瀬琢磨さん。
　家事や仕事がひと区切りついた時、スマホを取り出す代わりに、紙の上で手を動かす。すると、情報の海からいったん離れて、心がリセットされます。
　「大切なのは気負わないこと。TODOリストでも思い付きでもいいから、手を動かすんです。さらに、素敵な表紙のノートブックやお気に入りの色のインクペンがあれば、どこに行くにも持ち運びたくなるし、気軽に使いたくなりますよね」
　大切なことを誰かに伝えたい時や、自分自身を見つめたい時は、「きちんと書く時間」を持つのもおすすめです。あえて１〜２時間ほど「書くための時間」をつくる。場所を整え、つけペンをとっておきの色のインクに浸し、用意した紙に書き出していく……。ひと文字ひと文字に集中するうち、心もすっきりと整います。
　「春は生活の変わる時期ですよね。リラックスしたり振り返ったりする時間が必要になる。そんな時、コーヒーを淹れたり音楽を聞いたりする感覚で、手書きを取り入れてみてはいかがでしょう」

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  オーダーノート用のさまざまなパーツも、地元の職人さんたちの手を借りてつくられる。

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  インクスタンド。インク同士を混ぜて好みの色を見つける時間も、その色を元にスタッフが調合して瓶に詰めてくれるのも楽しい。

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  オリジナルの一筆箋やアーティストの手によるカードも人気。

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  こんなペントレイがあれば、デスクまわりが素敵に。