住まいづくり・住まい探しの情報ガイド
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好きな香りを尋ねられたら、どんな香りを思い浮かべるでしょうか。四季折々の草花の香り、おいしい料理の香り、潮風や森の香り……。
「心地よいと感じる香りを、暮らしの中で能動的に取り入れると、毎日を心豊かに過ごすことができます。香りは、心のための日用品ですから」と語るのは、フレグランスショップ「暮らしの香り」スタッフの奥脇綾さん。「ひだまり」「雨音」「森閑」など、香りの名付けも魅力的。山中湖にあるアトリエで、香りと親しむヒントを教えていただきました。
「日本の暮らしになじむのは、ふんわりと香る自然な香りだと思います。決して主張し過ぎることはなく、けれどもふとした瞬間に漂ってくる。季節の移り変わりを感じて、心に余白が生まれます」
春の兆しが感じられる頃、「蝋梅」の香りのキャンドルを灯す。季節が進んできたら「新緑」の香りのディフューザーを窓辺に。リフレッシュしたい時には柑橘系の香り、落ち着きたい時には「苔寺」の香りと、気分に合わせて選ぶのもおすすめです。
「部屋ごとに異なる香りを漂わせるのも、気分が変わって楽しいですよ。暮らしに溶け込む香りなら、廊下などで混じり合っても違和感がありませんから。生活道具を使うような感覚で、香りを暮らしの中に取り入れてみると、日常の美しさに気付くきっかけになるのではないでしょうか」
富士山麓の天然水を使用した香り製品を手づくりしている工房。
試香器で香りを体験。
定番の香りの他、季節限定の香りも。
使い終えたキャンドルの回収に協力すると、わずかに残ったキャンドルをブレンドして再利用したミニキャンドルをプレゼントしているとか。
オリジナルの器に液体香料を注ぎ、天然素材のスティックに吸わせるディフューザー。スティックの本数で香りの強弱を調整できる。
フレグランスキャンドルは、穏やかな香りとやわらかい灯(ともしび)が魅力。
家の内外をつなぐ玄関は、心のスイッチのような場所。ディフューザーで季節の香りを漂わせておけば、出かける前や帰宅時もスムーズに心の切り替えができます。ゲストを招く日は、来客の5分前を目安に、削って香りを楽しむフレグランスバーなどで香りを立たせて。
家族やゲストの集まるスペースは、明るい印象の香りがおすすめ。風の通り道にディフューザーを置き、季節の花の香りやさわやかな柑橘の香りを漂わせて。食事が終わったら、はちみつや紅茶を思わせる香りのキャンドルを灯しましょう。お茶を片手に語らえば、なごやかな時間が生まれます。
ふくよかで静かな香りが漂うと、呼吸が自然と深くなります。あずきや抹茶、森を思わせる香りなどがおすすめです。横になった時、香りがほのかに鼻先に漂うくらいの淡さが理想。ディフューザーのスティックを少なめにしたり、キャンドルを火を灯さず置いておくだけでも。
集中したい時には、クリアで透き通るような香りを取り入れましょう。勉強や仕事がはかどります。フレグランスバーを削りながら徐々に香りを立たせていくと、気持ちが静かに整っていきます。読書をするなら、リラックスできる落ち着いた香りや、ストーリーに合わせた香りを。
山梨県南都留郡山中湖村山中285-83
0555-25-6561
11:00~17:00(木曜定休)
冬期(1月〜3月):木曜・日曜定休
※東京・銀座に旗艦店となる「メインストア銀座」を構える。
また、2023年11月、2号店となる「丸の内店」が東京・丸の内にオープン。