注文住宅の間取りアイデア集13選！やってよかった家づくり

【目次】

注文住宅を建てるなら、家族の暮らしが少しでも楽しくなるような間取りにしたいと考える人もいるでしょう。しかし、実際の生活をイメージしながら適切な間取りを設計していくのは意外と難しく、建ててから使いづらさや住みにくさを感じてしまうケースも少なくありません。

そこで本記事では、家づくり経験者が「やってよかった」と感じている家づくりのアイデアについて紹介します。

玄関回りの注文住宅アイデア集

まずは、玄関回りの注文住宅のアイデアを紹介します。

玄関は家で最初に入る場所です。靴や傘だけではなく、ベビーカーやスポーツ用品、アウトドア用品など、さまざまなものを置くため、収納やほかの部屋との動線を考えたつくりにするとよいでしょう。

玄関横にガレージを設置して雨の日も濡れずに移動

玄関の前にガレージを隣接させると、雨の日でも濡れることなく家と車を行き来できます。荷物が多いときや高齢者や小さい子どもを連れて出かけるときも、スムーズに車の乗り降りができるでしょう。

玄関とガレージを隣接させる方法は、ビルトインガレージやカーポートなどがあります。家の一部に駐車場をつくるビルトインガレージは防犯性に優れていますが、コストを優先するなら柱と屋根のみでつくれるカーポートの方が手軽です。

家とカーポートを離して設置するのではなく、ポーチへつなげるような間取りにしてみましょう。

家族用と来客用、2つの玄関をつくる

家族用と来客用の2つの玄関を設けることで、常にすっきりとした玄関でゲストを迎えられます。

しかし、予算や面積の都合で玄関を2つ設けることが厳しい場合も多いでしょう。その場合であっても、玄関から居室への入口を分けるアイデアがあります。

たとえば、玄関から入って正面にリビングへ続く動線を配置してゲスト用の入口とし、玄関脇にはウォークスルータイプのクロークからリビングに続く動線を設けて家族用の入口にする方法です。玄関ドアが1つしか設けられないときは、このような工夫で来客用と家族用の入口を分けてみるのもよいでしょう。

玄関に大きなシューズインクローゼットを設置する

家族が多い家や、家族それぞれが趣味を楽しむ家庭なら、玄関に大きなシューズインクローゼットをつくりましょう。靴を置く場所以外に、ハンガーパイプや棚を設けておくのもおすすめです。ゴルフバッグやベビーカー、アウトドア用品など外で使うものをそのままシューズインクローゼットに置けるため、玄関に荷物を持ち込まずに済み、帰宅時の片付けも楽です。

室内や玄関からシューズインクローゼットの中が見えないようなつくりにすることで、玄関を常に清潔ですっきりとした状態に保てるでしょう。

また、手洗い用の小さな洗面台を玄関脇に合わせて設置するのも便利です。帰宅してすぐに手洗いを済ませて室内に入れるため、感染症対策にもなります。

玄関からキッチンへの動線をつくる

玄関からキッチンへの動線を考えた間取りも使いやすく便利です。玄関に入って、リビングや廊下を通らずに直接キッチンへ行ける動線があると、購入した食料品や調味料などの重い荷物を短い距離でキッチンに運べます。

キッチンにパントリーを設置しておけば、購入した食料品の収納や整理もすぐにおこなえて、家事が楽になります。ビルトインガレージをつくる場合は、ガレージから直接キッチンやパントリーに行ける動線を確保するとよいでしょう。

LDK回りの注文住宅アイデア集

次は、LDK回りの注文住宅アイデアを紹介します。

キッチンやリビングは家事のしやすさ、過ごしやすさに注目して間取りを考えるとよいでしょう。

キッチンに「見せる収納」スペースをつくる

扉付きの収納棚やパントリーのように物を隠す収納だけではなく、食器や日用品をインテリアと捉えてあえて見えるように飾って収納する手法もおすすめです。

見せる収納はキッチンをおしゃれにするだけではなく、お気に入りの食器やよく使う調理器具が出し入れしやすくなるというメリットもあります。

冷蔵庫をパントリーに設置する

キッチンに食料品や調味料を収納するパントリーをつくる間取りは一般的ですが、パントリーに冷蔵庫を設置するとさらに使いやすくなります。

パントリーに冷蔵庫があれば、常温で保存する食料品と冷蔵保存しなければいけないものを、まとめて管理しやすいからです。また、冷蔵庫が人目につかないので、生活感のないおしゃれですっきりとしたキッチンを演出できます。

階段下を子ども用の空間として活用する

2階建てや3階建ての住まいをつくると、階段下にデッドスペースができてしまうことが多くあります。しかし、この空間も工夫次第で収納スペースや1つの部屋として活用できます。

奥行きが深いため使いにくい空間になりがちな階段下のスペースは、子どもの遊び場やペットのスペース、掃除用具置き場として活用するのがおすすめです。たとえば、子どもが小さいうちは遊び場にして成長したあとは収納空間に切り替えるなど、家族にとって使いやすい間取りを考えてみましょう。

子ども部屋にはロフトを活用した収納スペースをつくる

住まいの間取りを考えると、子ども部屋が予定より狭くなってしまうこともあります。その場合は、ロフトをつくることも視野に入れてみてください。

ロフトは空間に高低差が生まれるため、子どもが小さいうちは絶好の遊び場になります。ロフトに一定のスペースを確保できるなら、ロフト自体を子ども部屋にすることもできるでしょう。

またロフト内の空間は下からは見えないため、収納スペースにするとリビングの片付けも楽になります。

中庭をつくり、人目を気にしない開放空間を

道路や隣の家との距離が近い土地に家を建てる場合、子どもの安全面や人目が心配です。そのような立地の場合は、中庭をつくることもひとつのアイデアです。四方が建物と壁で囲まれた外部空間である中庭は、人目を気にする必要がなく、日当たりや子どもの遊び場を確保するのに最適な間取りでしょう。

中庭があればリビングから子どもが遊ぶのを見守れるうえに、外からの視線を気にすることなく洗濯物を干したり、友人を招いてバーベキューをしたりできます。

また一般的な住宅では、南側に窓を設置して採光や通風を確保しますが、中庭を設ければ建物の向きにこだわらず日当たりを確保できるのも大きなメリットです。

テラスはタイルもしくはコンクリート仕上げにする

庭にテラスやデッキをつくる場合は、コンクリートの下地にタイルを貼り付けたスタイルにするのがおすすめです。

テラスやデッキはコストを抑えるためにもナチュラルな木の素材を用いるケースが多いですが、太陽光や雨風にさらされると劣化しやすいというデメリットがあります。そのため、木のテラスやデッキは一定の期間で塗装や再施工などのメンテナンスが必要になります。

しかしコンクリートとタイルでつくる場合は､木材よりも頑丈なためお手入れが楽なうえ、長い目で見ればコストを抑えられるでしょう。

コンセントを至るところに設置する

注文住宅なら、コンセントの位置や個数を自由に設定できるというメリットがあります。配置する家電や充電したい場所に合わせて、各部屋のコンセントの位置をシミュレーションして決めましょう。

住まいが完成してからコンセントを増設する場合は、追加の工事費が発生することもあるため、最低限ではなく十分な数を配置することが大切です。

しかし、コンセントの数が多ければ良いということでもありません。

コンセント穴が多いと悪目立ちしてしまい、部屋のデザインを損なうこともあります。コンセントのつくりすぎにも注意しながら、プランニングしましょう。

水回りに関する注文住宅アイデア集

最後に、水回りに関する注文住宅のアイデアを見ていきましょう。

家事効率を考慮して水回りの空間をまとめながら、全員が使いやすいスペースになるよう一定の隔たりを設けることがポイントです。

脱衣所と洗濯室、ウォークインクローゼットを一直線の動線上に置く

脱衣所と洗濯室、ウォークインクローゼットは一直線の動線に設置するとよいでしょう。日々の洗濯物の取り込みや収納が楽になります。

また、脱衣所の収納を多めに確保しておくこともおすすめです。洗濯機置き場の周辺に収納をつくり扉で隔てれば、ゲストが洗面所を使う際にも脱衣所の洗濯物を隠しておけます。

脱衣所と洗面所を分ける

脱衣所と洗面所を分けた間取りにするのも、ひとつのアイデアです。洗面所はゲストも使う場所のため、服を脱いでいる姿を洗面所の利用者に見られないように脱衣所は分離しておきましょう。客人も脱衣所に誰かいるかもしれないと気を使わずに済みます。

また、急な来客でも脱衣所に溜まった洗濯物を慌てて片付ける必要がないため安心です。

ただし、脱衣所と洗面所を分けると脱衣所のスペースが狭くなってしまうこともあるため、使いやすい広さを確保できるかあらかじめ検討しておきましょう。

間取りアイデアを参考にして便利で住み心地の良い注文住宅を建てよう

注文住宅は自由な設計がしやすい一方で、実際の生活をシミュレーションせずに建築を進めてしまうと、住んでから生活上の不快感や不便さが生じてしまう可能性があります。

玄関やリビングダイニング、キッチンや水回りなど空間ごとに具体的な利用シーンを思い浮かべながら、快適で住みやすい暮らしを考えることが大切です。

ここで紹介した家づくり経験者のアイデアも参考にしながら、理想的な間取りをプランニングしてみてください。