住まいづくり・住まい探しの情報ガイド
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【目次】
家づくりでは、検討しなければならないことが数多くあります。中でも意外と悩みがちなのが、「窓選び」です。窓は採光や風通しの良し悪しにかかわるだけでなく、デザイン性や防犯性、断熱性など、住み心地も左右する大切な要素です。しかし、「どんな種類の窓を選べば良いの?」「配置はどのように考えれば良いの?」など、迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
この記事では、新築で選べる窓の種類と特徴や、部屋ごとの最適な配置の考え方についてわかりやすく解説します。窓選びでよくある失敗例と回避するためのポイントも紹介するので、新築マイホームを検討中の方はぜひ参考にしてください。

住宅における窓の役割は、単なる採光や換気だけではありません。窓が担う代表的な役割は、以下のとおりです。
【窓が果たす代表的な役割】
役割の種類 | 内容 |
採光 | 自然光を取り込んで室内を明るく健康的に保つ |
通風 | 室内に風の通り道をつくり湿気や汚れた空気を外へ逃がす |
断熱 | 暑さや寒さをシャットアウトして室内環境を快適に保つ |
防犯 | 外からの侵入を防ぎ家の安全を守る |
デザイン | 外観や内装のアクセントとなり住まいの印象をよくする |
窓は暮らしの快適さや家族の健康、住まいのデザイン性などに直結する大切な要素です。明るさや開放感の演出に加えて、防犯性や省エネ性も求められるため、家づくりの初期段階から、種類や配置をしっかり検討しましょう。

窓には多くの種類があり、どれを選ぶかによって、快適さやデザイン性、防犯性などが変わります。ここでは、新築でよく使われる11種類の窓の特徴を解説します。
窓で最も一般的で使いやすいのは、引き違い窓です。引き違い窓は水平方向にスライドして開閉する一般的なタイプの窓で、通風と採光に優れていることから、多くの住宅で採用されています。
比較的安いコストで設置でき、網戸やカーテンが取り付けやすいのもメリットです。
片引き窓は、引き違い窓の片側が固定されており、省スペースで開閉できる窓です。もう一つの開き窓は、外側や内側に開くタイプの窓で、気密性や断熱性が高いというメリットがあります。
ただし開き窓は開閉スペースを大きく取るデメリットもあります。廊下や駐車場と干渉しないよう、配置に注意が必要です。
通風性に優れているのが、すべり出し窓とオーニング窓です。すべり出し窓は、縦や横に押し出して開けるタイプで、気密性を保ちながら効率的に風を取り込めます。
オーニング窓は上枠を軸に下側が外へ開く構造で、少しの雨なら窓を開けたまま換気しやすいのが特徴です。どちらも採光と通風を両立できますが、開放時に外側へ張り出すため、設置場所には注意する必要があります。
上げ下げ窓はその名のとおり、上下にスライドして開閉するタイプの窓です。上下それぞれに開け方を調整できるため、風の流れをコントロールしやすい点がメリットです。デザインがクラシカルなため、アメリカンスタイルや伝統的な外観によく合うでしょう。
開閉できない窓を、「FIX(はめ殺し)窓」といいます。密閉されているため気密性が高く、デザイン性に優れているのもポイントです。大きなFIX窓を設ければ、眺望を楽しんだり、自然光をたっぷり取り込んだりできます。
FIX窓は換気ができないため、開閉できる窓と組み合わせるのがおすすめです。
足元まである掃き出し窓は出入り口として使えるため、庭やバルコニーに面した場所で多く使用されています。採光や通風にも適しているものの、安全で快適に過ごすためには、防犯性や断熱性の強化を十分に検討しましょう。
腰の高さくらい(床から約80〜100cm)の位置に設ける窓を、腰高窓といいます。引き違い窓、上げ下げ窓など、開け方の種類はさまざまです。
腰高窓は背の低い家具やベッドと干渉しにくいため、部屋のレイアウトがしやすくなるメリットがあります。
出窓は室内から外に張り出した形をしており、部屋を広く見せる効果があります。窓の手前側には植物や小物を飾ることもでき、インテリアの幅を広げてくれるのも魅力です。
ただし外壁から突き出ているため、断熱や防水処理をしっかり行う必要があります。
スリット窓は、細長い形をしたデザイン性の高い窓です。開口部が限られているため、外からの視線を防ぎながら、自然光を取り入れられます。
ただし、風通しについてはあまり期待できないので、他の窓と併用するのがおすすめです。
天窓(トップライト)は天井に取り付ける窓で、吹き抜けなどでよく用いられます。上部から直接自然光を取り込めるので、プライバシーを守りつつ、室内を明るくできます。
一方で、夏の強い日差しや雨漏りには注意が必要です。
ルーバー窓は、ガラス羽根を角度調整して開閉するタイプの窓です。浴室やトイレなど、湿気がこもりやすい場所に適しています。
通風性に優れている一方で、気密性や断熱性、防犯性は他の窓に比べて劣りやすい特徴があります。用途や設置場所に応じて慎重に選びましょう。

上で紹介したように、窓は種類ごとに異なるメリット・デメリットがあります。ここでは、それぞれの窓の特徴を踏まえ、部屋ごとの窓選びのポイントを解説しましょう。
家族が集まるリビングやダイニングは、開放感と明るさを大切にしたい場所です。そのため、採光や開放感を得やすい「掃き出し窓」や大きな「FIX窓」を選ぶと良いでしょう。
庭やバルコニーに面した場所に掃き出し窓を設置すれば、室内外を出入りする動線も確保できます。外からの視線が気になるのであれば、カーテンやシェードを付けたり、「スリット窓」を組み合わせたりするのがおすすめです。
キッチンは調理中の熱気やニオイを外に逃がす必要があるため、換気性の高い「すべり出し窓」や「ルーバー窓」が向いています。作業スペースの邪魔にならない位置に小窓を配置すると、作業性を損なわず、効率よく換気できるでしょう。
また勝手口の向かい側に窓を設置すると、キッチンに風の通り道が生まれます。
湿気がこもりやすい浴室や洗面所も、換気性を重視して窓を選びたい場所です。とはいえ大きな窓を設置するとプライバシーの問題があるので、サイズを小さくしたり、すりガラスを採用したりすると良いでしょう。
ほかには視線の入りにくい「高窓」や、「ルーバー窓」も適しています。
寝室は寝床に朝日が入りすぎないよう、窓の配置や向きを調整しましょう。「腰高窓」や小さめの「引き違い窓」などを採用すれば、適度に風通しを確保しつつ、日差しが入りすぎない落ち着いた空間になります。
防音性や遮光性の高いサッシやガラスを選んで遮光カーテンを組み合わせれば、心地よく眠れる寝室になります。
子ども部屋の窓選びのポイントは、安全性と勉強に適した採光の確保です。「高窓」や「FIX窓」を設置したり、転落防止柵を取り付けたりして、子どもの安全を守りましょう。
窓を開けなくても換気できる内窓や、換気機能付きサッシなどを併用すれば、安全を確保しつつ、明るく清潔な空間を保てます。
暗くなりやすい階段や廊下には「スリット窓」や「高窓」を設置して、プライバシーを守りながら、効率的に自然光を取り込むのがおすすめです。通風性も意識して窓を配置すれば、階段や廊下を家全体の風の通り道として機能させられます。
デザイン性の高い窓にすることで、のっぺりとしがちな階段・廊下部分の外観や内装をおしゃれに見せられるでしょう。

窓選びに迷ったときは、失敗例から学ぶことも大切です。ここからは、新築の窓選びでありがちな失敗とその対策を解説します。
「明るく開放的なリビングにしたい」と考えて、部屋の3面に窓を配置した結果、ソファやテレビなどを置くスペースが限られてしまい、自由にレイアウトを組めなくなるというのはよくある失敗です。
窓は多ければ多いほど良いわけではありません。図面段階で家具や収納の配置もしっかり想定し、置きたいアイテムと干渉しないよう、窓の数や位置を調整する必要があります。
換気をよくするために、大きな掃き出し窓を南面に設けたものの、思ったほど風が抜けないといった失敗も見られます。自然換気を促すには、窓をバランスよく配置することが大切です。
風が通り抜けやすくするには、対角線上や対面に窓を設けるのが良いでしょう。
南向きに大きなFIX窓を設けると、一日中明るい空間になります。しかし直射日光が室内に入り込みやすくなるため、夏場は室温が急激に上昇し、冷房効率が低下する可能性があります。
これを防ぐには、日射熱を抑えるLow-Eガラスや遮熱ガラスを採用するのに加え、シェードや庇を設置し、季節ごとに室内へ入る自然光の量をコントロールするのがおすすめです。
リビングが前面道路に面している場合、大きな窓を設置すると、通行人の視線が気になってしまうことがあります。カーテンを閉めっぱなしでは、せっかく大きな窓を設けた意味がありません。
外部からの視線が届きやすい場所にリビングを配置するケースでは、「高窓」や「スリット窓」を組み合わせたり、すりガラスを採用したりしてプライバシーを確保しましょう。
窓の種類によっては、開閉スペースが通路やほかのスペースと干渉し、使い勝手の悪さを感じることがあります。
たとえば開放時に外側へ窓が張り出す「すべり出し窓」を駐車スペース横に設置した結果、窓を開けると停めている車にぶつかってしまうといった失敗はありがちです。
窓の種類や配置を決める際は、開けたときの動きを図面上でシミュレーションし、ほかの空間や機能に干渉しないよう気をつけましょう。
窓の種類や配置は、住宅のデザインにも関わる要素です。室内の利便性ばかりを優先していると、外観のバランスが崩れてしまい、周囲から浮いた印象になってしまうことがあります。
外からの見え方や隣地との位置関係なども意識しながら、外観と内観のバランスを踏まえて、設計しましょう。
「周囲から死角になる位置に掃き出し窓を設置した結果、侵入経路として狙われやすくなった」「1階の浴室やトイレに小窓をつけたが、外から簡単に開けられることがわかり、不安になった」など、窓選びに関する防犯面での失敗もよく聞くところです。
窓は住まいの防犯の要であると認識し、1階の大きな窓は人目につきやすい位置に設置したり、狙われやすい場所には防犯ガラスや面格子、シャッターを設置したりするなど、防犯対策を万全にしましょう。
窓の配置やサイズを工夫すれば、新築住宅の外観をスタイリッシュに引き立てられます。どのような工夫が考えられるのか、具体例を紹介します。
窓の配置をランダムにすると、まとまりがなく雑然とした印象を与えがちです。同じ階の窓の上端や下端のラインをそろえると、すっきりと整った外観に仕上がります。
窓の高さやラインに統一感を出すことは大切ですが、サイズまで統一してしまうと、のっぺりと単調な印象になりかねません。
大きな窓と小さな窓を組み合わせれば外観に動きとメリハリが生まれ、おしゃれな外観を演出できます。
窓の配置やデザインを考える際には、外壁や屋根との相性も重要なポイントです。窓枠やサッシの色は、外壁の色と素材に合うものを選びましょう。
また窓の配置を屋根の形や外壁のラインに合わせれば、一体感のあるスタイリッシュな外観になります。
家の外観は正面の道路側だけでなく、側面や裏面の仕上げによっても印象が変わります。どの角度から見ても違和感が出ないよう、側面や裏面の窓配置もしっかりと検討することが大切です。

窓は採光・通風・外観デザイン・防犯性・断熱性など、住まいの完成度や満足度に大きく影響する要素です。設計時に窓の種類や配置を誤れば、「レイアウトがうまく収まらない」「眩しすぎる」「外から丸見えで不安」といった後悔につながりかねません。
理想の新築マイホームを叶えるためにも、設計の初期段階から窓計画を慎重に検討していきましょう。
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