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いい家の条件 居住性と家族の健康に配慮した家

条件2 居住性と家族の健康に配慮した家

心地いい空気とは「温度・湿度・清潔度」

私たちが1日に呼吸する空気の量は12〜15kg。一生に口にするものの57%が室内空気とも言われています。水や食べ物と同じように空気の質にも配慮したいものです。
一般に人が快適に感じる温度は18〜25℃、快適でありかつ健康的である湿度は40%〜70%と言われています。湿度が70%を超えるとカビやダニが繁殖しやすくなり、40%を下回るとインフルエンザウイルスなどが活性化しやすくなるのです。
さらに大切なのは空気のキレイさ=清潔度です。ホコリや花粉・ダニの死骸といったアレルギー物質……知らず知らずのうちに体に影響を与えたり不快感をもたらすことがあります。

※参考:パナソニックの空気循環パネル「エアロウォッシャー」サイト

人が一生涯で口から摂取するものの圧倒的一位はなんと「室内空気」。健康的なくらしのためには“きれいな空気”を吸いたいものです。

給気にこだわって、健康で快適な空間に

近年多くみられる高断熱・高気密の住宅は、外気の影響を受けにくく冷暖房効率がいいというメリットがある一方、空気がこもり、カビや結露が発生しやすいというデメリットもあります。これを防ぐために換気設備の設置が2003年の改正建築基準法により義務づけられていますが、取り込む空気が汚れていたり、湿気を取り込んでしまっては意味がありません。
着目したいのは、給気口の位置です。ホコリが舞い立つ道路側は給気口の設置位置としてあまり向いていません。湿度の高くなりそうな場所も避けたほうが無難です。設備についても外気のホコリを吸着するフィルタや空気清浄機能がついたものまで様々な選択肢があります。単に換気するだけのものではなく空気がきれいに保てる換気システムを選ぶことが大切です。

計画的な換気の概念図。窓を閉めきっていても少しの換気量で室内の空気が入れ替わることが法律で義務づけられています。

日本古来の知恵も効果的に!

梅雨時や冬の乾燥時など、どうしても室内の湿度を快適に保つことが難しい時期もあります。除湿機や加湿器も解決策のひとつですが、自然の力を活用した調湿機能を持つ住宅建材もおすすめです。
例えば、日本古来の土壁には湿度をコントロールする能力が備わっています。土は外部の温度にあわせて吸湿や放湿を行うため、優れた調湿性能を発揮するのです。

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