住まいづくり・住まい探しの情報ガイド
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(※2012年3月現在。パナソニック ホームズ調べ)
「スカイツリーを見に行こう!」
なんて、休日はいつもおうちでダラダラのパパが急に言い出したので、娘も何か魂胆があるとは思ったみたいですが(笑)。
この日、私たちが向かったのは、スカイツリーを間近に望める場所にある、本所吾妻橋の住宅展示場。
「あとで展望台に登ろうね!」
そう娘と約束して、さっそくモデルハウスへ。
実は、パパの実家が墨田区にある我が家では、最近、建て替え計画が持ち上がっているんです。
どうせなら、二世帯住宅にして一緒に住もう、なーんて話もあって…私たち家族のマイホーム計画、いったいどうなることやら。。
到着するなりまず目を引くのは、スカイツリーのように
…というのはもちろん例えですが(笑)、ひときわ背の高いモデルハウス。
なんとこれ、日本初の5階建てモデルハウスなんですって!
3階建てにも住んだことのない私にとって、5階建ての家だなんて想像もつきません。
まあ、実際に建てるかどうかは話を聞いてからにするとして、
見るだけならタダだもの!
さっそく、中へ入ってみることに。
左に見えるいかにも玄関、なドアではなく、真ん中に大きく開いた入り口から入れる1階は、おしゃれなカフェのような雰囲気。
ちょっぴりレトロなソファとテーブルに、奥にはキッチンが備え付けてあって、なんだかジャズとコーヒーの香りでも漂ってきそう。
お店の看板娘、ならぬ、笑顔の女性スタッフの方が出迎えてくれました。
ソファに座って、簡単なアンケートに記入していきます。
二世帯を希望。
土地は『あり』にチェック。
資金計画は…とりあえずこれぐらいかな。
スラスラとアンケートに答えていた私の手が、ぴたりと止まりました。
【賃貸併用に興味はありますか?】
賃貸? つまり家を人に貸すってこと? ん、どういう意味??
首をひねっていると、ちょうどいいタイミングで担当の営業、工藤さんが登場。
ぽかんとする私たちにやさしく教えてくれました。
実は墨田区周辺は、他の地域と比べて背の高い家が建てられるのだとか。
だから、このモデルハウスのように5階建ての住宅にして、自分たちが住む階以外を人に貸したり、1階を店舗にしたり、という選択肢もあるのだそう。
「こちらのモデルハウスも、1階はカフェをイメージしているんですよ」
なるほどー。
それでこんなにおしゃれな造りになっていたのね、納得!
でも、自宅の一部を賃貸住宅にするなんて、これまで考えてもみなかった。
パパも、私と同じように目を丸くして驚いている。
賃貸併用なんて本当に可能なの?
「モデルハウスをご覧いただきながら、詳しくご説明しますね」
誘われるままに、席を立つ私たち。
とりあえず2階へ向かいます。
おっと、エレベーターを発見!
やっぱり5階建てともなると、家の中にエレベーターがあるのね。
何もかもが新鮮だなぁ。
2階に上がってまず見学できるのは、都市での住まいづくりと、家の特徴をわかりやすく説明してくれるコーナー。
災害時の写真パネルが目を引きます。
こちらで建てた家はなんと、阪神淡路や東日本の大震災で、一棟も全半壊しなかったのだそう。
「地盤があまりよいとは言えないエリアでは、地盤の補強から行います」
そう言って、基礎工事についても教えてくれました。
なるほど、地震に強い家というのは、こんなふうにつくられるのね。
ひと通りの説明を終えると、今度は5階建ての家をイメージした“積み木”を使って話をしてくれました。
積み木をひとつ、またひとつと重ねていきます。
「普通の二世帯住宅であれば3階建て。
でも、うちの場合ですと、4階・5階建ても可能です」
他の住宅メーカーでは不可能だという5階建て。
確かに魅力的だけど―――具体的なお値段を聞いて、びっくり!
「そ、そ、それは無理です!」
パパと私の収入を合わせて考えても、そんなお金はとても出せません。
さっきのアンケートにも私たちの予算を書いたじゃないですか!
…すると、
「人に貸すことで、家が稼いでくれるんですよ」
なんと、賃貸併用にすることで、家賃収入をローンの返済に充てられるので
私たちのような普通の家庭でも、5階建ての家が建てられるのだという。さらに、
「ローンが完済したら、賃貸収入は、年金の代わりにもなってくれますよ」
確かにいま、将来的な年金の危機が叫ばれていますよね。
そういう意味でも、年金+αの収入があるのは、心強いかも。
賃貸併用なんて考えてもみなかったけど、
これは――アリかもしれない。
思わず肩に力が入ります。
そんな私たちの興奮を和らげるように、工藤さんが案内してくれました。
「では、賃貸の部屋をご覧になりますか?」
説明スペースを出ると、人に貸し出す想定で設計された部屋のモデルがありました。
間取りは1LDKだから、住むのは一人暮らしの大学生やOLさんかな。
機能的だし、キッチンも広いし、なんだか、私がひとりで住みたいぐらい!
聞けば家賃はおよそ10万円。
土地の広さにもよるけれど、ワンフロアに2〜3部屋。
つまり月々の家賃収入は1階とあわせて…パパの目が完全に“¥”になっています(笑)。
1階部分については、人に貸すのはもちろん、自分でお店を始める人も多いんだとか。
そういえば、定年退職したお義父さんは調理師免許を持っていて「小さなお店を持ちたい」なんて言っていたなぁ。そんな夢も、夢じゃなくなるかも! というわけね。
実際に賃貸併用の住宅を建て、成功した人の事例もいくつか見せてもらいました。
中には、ローンの返済より、家賃収入の方が多い人まで!
上手に計画して建てれば、そんなことも可能なんだ…。
パパや私の収入だけでは建てられなかった家が、家賃収入があることで建てられるかも知れないなんて!
気づけば、さっきからお金の話ばっかり。
モデルハウスって、キレイな内装を見て、理想の家をイメージする、夢の場所かと思っていたんですけど(笑)。
「こういう話をするのは、おそらく、この住宅展示場だけですよ」
なるほど。
いきなり現実的な話をするのも、賃貸併用が可能な、この地域ならではなのね。
すっかり2階に長居をしてしまった私たち。階段で3階へと上がります。
ここからは、通常のモデルハウスと同じような雰囲気。
かと思いきや、実は、くらしへの配慮があちこちに散りばめられた設計になっていました。
例えば北側がセオリーなお風呂場を、日当たりのいい南側に配置しているのが特徴だそう。
洗面所はテラスに通じていて、洗濯機からすぐに洗濯物を干せるのが便利そう!
逆に、寝室を北側にすることで、涼しく眠りやすい環境をつくっているんだとか。
一段高くなった「小上がり」風の和室もかわいくてステキ!
逆に少し段差をつけて低めの位置に設けられた書斎はまるでコックピットのようで、パパも目を輝かせてご満悦。
こんな書斎があったら、家に仕事をたくさん持ち帰ってくるようになるかしら。
あれ? 心なしか工藤さんの口数が減っているような気が。
「見ていただくだけで、住宅のよさはわかってもらえますから」ですって。
うーん、頼もしい!
続いて4階。こちらはワンフロアすべてがリビング・ダイニングという憧れの造り!
20畳と言われたけど、もっと広く感じます。
その理由は、他の階よりも15cm高い、255cmの天井にあるんだそう。
建物に使われている構造は、柱と梁だけで建物の荷重を支えられる頑丈なもの。
「天井が高くなっても十分な強度を持つ構造なので、壁や柱を入れる必要がなく、
上や横への広がりがそのまま生かされたのびのびとした空間にできるんです」
4階部分の天井を高くするというのは、簡単そうに見えて、技術的にとても難しいことなんだとか。
確かに常識的に考えて、頭でっかちな建物はそれだけ倒れやすくなるものね。
使われている重量鉄骨の柱が太いからこそできる技術で、これも他社にはできない設計なんですって。
おっと、もうひとつ上の階があるんだった。
パパ、エレベーターを使いたいなんて言ってないで、頑張ってよ!
ついに最上階の5階へ。子世帯の部屋をイメージしているということは、我が家なら、ここが私たち家族のフロアになるのかな。
バルコニーに出てみると、目の前にスカイツリーが出現!
あまりの迫力に娘も口をあんぐり。
もしかしたらこの住宅展示場、スカイツリーを見るベストポジションかも(笑)。
ここでは、住宅の特徴である24時間換気システムや、
外壁に使われているタイルについても説明してくれました。
タイルは雨が自然に汚れを流してくれるので、お掃除の手間やメンテナンスの費用を最小限に抑えてくれるんですって。
でも、タイルって剥がれやすいんじゃないの?
なーんて思っていたら、最新の接着技術を使っているので、地震でも剥がにくいんだとか。スゴイ!
5階建てぐらいの高層になると、高さも面積もある外装のお手入れは一層大変になるもんね。お手入れやメンテナンスが最小限で済むって、とっても重要なポイントよね。
さて、見学はこれで終了。
でも、やっぱり“あのコト”がどうしても気になる!
改めて打ち合わせスペースで『賃貸併用』についての説明を聞くことに。
家賃収入がある賃貸併用とはいえ、やはりリスクがゼロというわけではありません。
だって、借りてくれる人がいなければ始まらないし。
第一、お義父さんたちがなんて言うか…。
“見ず知らずの他人を家に入れるなんて!”という考えを持つ年配の人も少なくないらしい。
確かに、その気持ちもわかります。
全体を何階建てにするか、そしてそのうちどのフロアを賃貸にするかは、さまざまなパターンが可能とのこと。
それから、賃貸併用に建てるなら、2月に完成するのがベストだという。
それはそうだ! 新生活が始まる4月前に入居は殺到するものね。
なるほど、時期の問題もあるのか。
うーん、これはもうちょっと冷静に考えてみないといけないな。
すると、工藤さんがチラシを渡してくれました。
「毎月、賃貸併用住宅のセミナーを開いているんですよ」
よし! 次は、お義父さんとお義母さんも誘って、このセミナーに参加しよう!
それにしても、最初はただ二世帯住宅を建てようと思っていただけなのに、まさかこんなことになるなんて。モデルハウスは、私たちには想像もつかない新しい考え方を提案してくれる場所でもあるんだなー。
最終的にどんな家を建てることになるかはまだわからないけれど、とにかく夢は膨らんだ!
これからも、自分が納得するまで話を聞こう。
アドバイスしてもらおう!
そう思いながら、モデルハウスを後にしたのでした。
さーて、駐車場の割引券をもらったら、お待ちかねのスカイツリーへ行ってきまーす!