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住まいづくりの訪問体験記 住まいとくらしの情報館編

住まいとくらしの情報館 東京で、エコアイディアの家を体感してきました。

訪問先:パナソニック ホームズ 住まいとくらしの情報館 東京

『住まいとくらしの情報館』って?

「住宅についてもっと深く知りたいなら、いい場所がありますよ!」
地元の住宅展示場で、私たち夫婦の担当になってくれた営業の方がそう話してくれたのが、先週のこと。
そんなわけで今日は、『住まいとくらしの情報館』へやってきました。
新宿の高層オフィスビルの中にあってちょっとドキドキしたけれど、出迎えてくれた受付のお姉さんの笑顔に緊張もほぐれます。
担当の営業さんがあらかじめ予約を入れてくれているから、入口のモニターには私たち夫婦の名前。他にも何組か予約が入っているみたい。
ここは『完全予約制』なので、基本的に飛び込みでの来館は受け付けていないんですって。ちょっと特別な気分です。

ドラマで見るオフィスの受付みたい(?)でちょっとドキドキ。

約束の時間に到着した私たちを、館長さんがお出迎え。
まずは個室に案内されて、今日は一日お世話になります、のごあいさつから。
「ここは見て、触れて、体感できるショウルーム。
住宅展示場の一歩先をゆく情報をお伝えできる場所なんです」

館長の吉村さん曰くここは、家の設計はもちろんのこと、資金計画や土地の斡旋など、あらゆる悩みに“ワンランク上の情報”を提供してくれる場所なのだそう。
カタログやホームページではなかなかわからない、「ここだけの話」もたくさん聞かせてくれるらしい。
「ここだけの話」ってすごく魅力的な響き♪ 館長、楽しみにしています!(笑)

館長の吉村さん。

変わらない3つのコンセプト

入口近くに戻って、順に館内を案内してもらうことに。
「パナソニック ホームズの住まいには、『安全・安心』『健康・快適』『創エネ・省エネ』という3つのコンセプトがあります。
これは51年前、第1号のモデルハウスが建てられた当時から変わっていません」

3つのコンセプトを支えるパナソニック ホームズならではの技術について、吉村さんがパネルを使って説明してくれます。

左から、パワテック、ピュアテック、キラテック。

まずは『安全・安心』。これを支えているのが、地震に強い家をつくる技術=「パワテック」
次に『健康・快適』のために、いつも新鮮な空気で部屋を満たす技術=「ピュアテック」
さらに『創エネ・省エネ』では、自然の力で外壁をきれいに保つだけでなく空気まできれいにしてしまう、住む人と環境にやさしい技術=「キラテック」
今日はこの3つの“テック”を覚えて帰ってほしい、とのこと。
了解。3つのテックですね!
なんだか学生時代のテストに出るところみたいだなぁ(笑)。

3つのテック。もう覚えました!

パナソニックグループの住宅メーカー“パナソニックホームズ”

次のパネルは、51年前に建てられたという第1号のモデルハウス「松下1号型住宅」
ここで、パナソニック ホームズの歴史を簡単に聞かせてくれました。
パナソニックの創業者である松下幸之助さんご本人の発案から、1963年にパナソニックのグループ会社として立ち上がった住宅メーカーなんですって。
当時から木ではなく鉄骨を使い、換気にも気配りした家を目指していたのだとか。

松下1号型住宅は当時、大阪のデパート「高島屋」屋上で展示されたんですって。

松下幸之助さんの写真もありました。
実は吉村さん、入社した年に、当時すでに相談役だった幸之助さんとお会いしたことがあるそうです。その日は、朝から道路をぴかぴかに磨き上げ、新入社員が全員整列してお出迎えしたんだとか。
そんなエピソードも楽しみながら、次のポイントへ。

松下幸之助さんにお会いした思い出を語る吉村館長。

エコロジー&エコノミーなくらしの技術――キラテック

ここからは3つのコンセプトと技術について、詳しく教えてくれるということで、まずは『創エネ・省エネ』のキラテックから。
キラテックとは、ちょっぴり難しく言うと「省エネ・省資源住宅を実現するテクノロジー」のひとつ。
エコロジー&エコノミーなくらしを実現するためには、自然の力を生かして環境に負荷の少ないエネルギーを創って、効率よく上手に使う技術に加えて、住宅にかかるランニングコストを抑える技術が重要なのだそう。
確かに、いくら安く建てられても、メンテナンスにお金がかかったら意味がないものね。

パネルでの展示の他、映像も流れるようになっていました。わかりやすい!

その代表が、セルフクリーニング効果がある外壁のタイル。
モニターでは、雨が降った日の様子を再現していました。
「光触媒」という技術を生かしたキラテックタイルは、雨で自然に汚れが落ちていくのに対し、通常のタイルではただ雨が汚れの上を流れるだけ。その差は歴然!

雨で汚れが落ちていく様子をモニターの映像で。外壁が「自然に」きれいになるなんて、かしこすぎる!

さらにもうひとつ、気になる実験も見せてくれました。
光触媒タイルと、そうでないタイルに強い紫外線をあてて、しばらく放置します。
すると…、光触媒タイルは紫外線の力で、どんどん汚れが分解されていくの!
これには夫婦でびっくり。
渋谷の高層ビルなどでも使われているというこのタイル。そのビルは建築から10年以上、外壁掃除をほとんどせずに、キレイをキープできているんだって。すごい!
こういうお財布へのやさしさや住む人にラクをさせてくれる機能って大きいわよね〜。

右が光触媒のタイル。
青いインクが分解されてどんどん薄くなっていきます…!

安全・安心の構造――パワテック

ここからは、地震に耐える『安全・安心』な家の構造、パワテックについて。
工法の違いを説明してくれました。

ひと口に「鉄骨構造」っていっても、いろいろ種類があるのね。

まずは『大型パネル構造』
これは高速移動する乗り物、例えば新幹線や飛行機がブレーキをかけたとき、ひずみや変形を起こさない『モノコック構造』というつくりが、お手本になっているんだとか。

パネルにはない+αの情報も教えてくれるから、つい引きこまれちゃう。

一方、『鉄骨軸組構造』は、ビル建築がお手本。
地震でも高層階が大きく揺れない工法が、家づくりにも生かされているのだそう。
この工法だと、15cm単位での細かい設計が可能なので、プレハブ住宅でありながら、敷地に合わせた柔軟な設計対応ができるんですって。限られた土地が有効利用できるから、首都圏の事情にもぴったり。なるほど!

ビルの工法が住まいでも使われているってすごくない?

「構造の話はちょっと難しいので、ここからは映像でご紹介いたしましょう」
シアタールームでは、それぞれの工法をより詳しく説明してくれるVTRも見せてくれました。
映像だと具体的にイメージできるから理解しやすいし、印象に残ります。
さらにここでは、とっても面白い雑学も聞けたんですが…
それは実際に情報館に行ってのお楽しみということで。うふふ。
「ここに来てくださった方だけにお教えしている、とっておきの情報なんですよ」と館長。
約束は守らないと、ね。

いつも新鮮な空気――ピュアテック

続いては、『健康・快適』の換気のしくみ、ピュアテックのお話。
「換気」と一口に言っても、ただやみくもに空気を入れ替えればいい、というものではないらしい。

「換気」とだけ聞くと、そんなに違いなんてあるの? とピンとこなかったけれど…

高断熱・高気密は当たり前が当たり前の最近の住宅では、夏の暑さや冬の寒さの影響を受けにくくなって、快適な室温を保ちやすい一方で、空気がこもってカビや結露が発生しやすい状況に陥ってしまいがち。

だから、取り込む空気の汚れや換気と湿度のコントロールに気を配らないと、シックハウスやハウスダストといった健康へ害を及ぼす問題にもつながりかねないんだって。ふむふむ。
そこで2003年には法律によって、住宅の24時間換気が義務付けられたのだとか。
でもパナソニック ホームズはそのずっとずっと前から、常に換気を意識した住宅に取り組んできたので、その技術にはとっても自信があるんですって。
例えば、常に室内を清潔に保つ必要がある病院のクリーンルームと同じ(!)換気方法を採用したり、冷え性の女性の足元が冷えないよう、風の通り道は必ず上部にあったり。
なんて細やかな心配り!
中でも私が興味を持ったのは、自然の力を生かした換気システム。
床下から空気を取り入れて室内の換気をするのだそう!
「ベース空間」と呼ばれる床下は、地熱というクリーンエネルギーの力で実は1年を通じて安定した温度を保っているのだとか。
外気に比べて夏は涼しく冬は暖かい床下の空気を取り入れられるので、冷暖房の負荷が少なく済んで、省エネにも効果的。
さらに、ベース空間を通過する間に外気中のチリやホコリが沈下してくれるので、外気を直接取り入れるよりもきれいな空気になるといううれしいオマケつきらしい。
うーん、かしこい!

温度も、湿度も、清潔さも、快適な空気を取り込むには、すごくいろいろな工夫が必要なのね。

さらに、イヤ〜な結露などの湿気対策として、湿度を自然に吸着したり放出したりして適度な状態にコントロールしてくれる、稚内産の珪藻土が壁という壁に配合されているとのこと。その量なんと、40坪の家で軽トラックおよそ1台分!
気持ちのよい空気環境にとことんこだわった家、そこまでやるか!
参りました(笑)。

稚内産の珪藻土。吹きかけた水をあっという間に吸収して、すぐに表面はさらさらに。

『住まいとくらしの情報館』の使い方

他にも、インテリアのサンプルや建材などの現物が展示されていて、手にとって比較検討もできます。
たくさんのサンプルを前に、真剣に打ち合わせをしている方もちらほら。
吉村さんによれば、間取りを設計した上で、実際に採用する設備や仕様を決める「仕様打ち合わせ」中のお客さまなのだそう(※住まいづくりの工程について、詳しくはこちら
こんなにあると迷っちゃうけど、一つひとつ、マイホームをつくる好みのパーツを選んでいくのって、楽しいだろうなぁ…。
実物を見る以外にも、CGを使ってバーチャルな家のプランニングをしてくれたりもするんだって。

ドアハンドルだけでもこんなにたくさん!
お気に入りをじっくり選べる。
 
内装材もずらり。キッチンもいろいろなスタイルを実際に見て比べられるのね。

話し上手な館長さんからプチ情報もたくさん教えてもらいました。
例えば窓。
「住まいの安全性や快適性というのは窓の位置で大きく変わると言っていいでしょう」と吉村館長。
泥棒に入られやすい場所や、夜間騒音が激しい方向は、極力避けて設計すべきだし、隣家が火事になって自宅が類焼するのも、ほとんどが窓から。だから隣家の窓の位置にも注意が必要。
そのためには設計の前に、家を建てる土地のどの方向にどんな特徴があるか、十分把握するのが大切、とおっしゃいます。
どんなに考えられた間取りも、その家が建つ土地の特徴や周辺環境に合っていなければ、まだまだ半人前というわけね。
確かに…! 家の中にばっかり目が行っちゃうけれど、実際には、そのまわりも含めて「住環境」だものね。

他にも、悩みがちな収納について、目からウロコ、なお話が聞けたんだけど… ここから先は、行ってからのお楽しみということで!

窓の高さも実際に見て確認できて、イイ!
窓って実は平面の間取図だとイメージしくいものね〜。

「これからも気軽に利用してくださいね」
最後にそう言ってやさしく送り出してくれた吉村館長。
今回わかったこと、それは…
『住まいとくらしの情報館』は、住まいに関するいろいろな悩みに、プロフェッショナルな専門家がズバリ、答えてくれる場所ってこと!
完全予約制なのも、1組1組、丁寧に話をすることを大切にしているからこそなのね。

壁の外観イメージを見ながら「このタイルはね…」と思わず人に説明を始めてしまいそう(笑)。来た時よりもずいぶん詳しくなりました。

今回は、いい家の条件について詳しく話を聞いたけれど、
間取りのプランニングや設備・仕様の相談はもちろん、土地探し、税金・節税の問題、資金計画、相続、インテリア、防犯、さらには「家相」の問題…などなど、住まいのことって考え始めるとキリがないぐらい、気になることがたくさん。
せっかく「困ったことがあったら、いつでも来てください」と言ってくれたんだから、
これからも遠慮なくアドバイスしてもらおうっと!
「お越しになる際は、必ずお近くの住宅展示場でご予約くださいね」
はい、了解しました、館長!

さっそく住宅展示場へ行ってみよう!
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