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「後悔しない・失敗しない」平屋新築をするための5つのポイント

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【目次】

平屋は上下の移動がないことや、家族を近くに感じられることなどで人気ですが、注意するべきポイントもあります。

今回は後悔・失敗しがちな5つのポイントを紹介しながら、解決法を解説します。平屋ならではのよさを生かした成功事例も紹介していますので、家づくりの参考にしてください。

後悔・失敗ポイント1:十分な広さを確保できなかった

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平屋を建てた人の中で「十分な居住スペースを確保できなかった」と言う人は少なくありません。原因は多くの場合、土地の広さに安心してしまい、空間を広げる工夫が足りなかったためです。平屋で2階建てと同じ延床面積の家を建てるには、単純計算で2倍の土地が必要なことに注意が必要です。

「建ぺい率」を考えておかないと、さらに家が狭くなるかもしれません。建ぺい率とは、敷地面積に対する建築面積(建坪)の割合です。敷地面積100㎡の場合、建ぺい率80%なら建築面積80㎡の家を建てられますが、建ぺい率30%なら建築面積は30㎡に減ってしまいます。

建ぺい率の上限は、地域や建築物の構造によって変わります。土地選び、家づくり前にしっかり確認しておきましょう。

ロフトなどを活用して、空間を広げる工夫を

平屋で十分な広さを確保するには、延床面積にカウントされない空間を上手に活用するのがポイントです。たとえば玄関、バルコニー・ベランダ、ロフト・小屋裏収納、スキップフロアなどです。これらの空間は建ぺい率や容積率(延床面積÷敷地面積)に影響しないため、より広い家を建てられるようになります。

平屋でとくにおすすめなのは、スキップフロアです。スキップフロアを設ければ、中二階部分をウォークインクローゼットや子どもの遊び場などにできます。また、はしごを付ければロフトや小屋裏収納(屋根裏収納)にもアクセスしやすいですし、階段下には大容量の収納スペースもつくれます。

その他、建ぺい率の緩和措置が適用されるビルトインガレージ、地下室を利用する方法もあります。たとえばビルトインガレージは、建築面積の5分の1まで建ぺい率に含まれません。

平屋にスキップフロアを採用するメリットにつきましては以下の記事にて詳しく紹介しておりますのでご覧ください。

平屋にスキップフロアを採用するメリット|活用方法や実例も紹介

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後悔・失敗ポイント2:生活音が気になる

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ワンフロアの平屋は、家族との距離感が近いメリットがありますが、その反面、家族の話し声や足音、生活音が気になりやすい面があります。

たとえば、LDKを中心に各部屋に直結する間取りにすると、常に物音が聞こえる状態になりがちです。とくに生活時間にズレのある家族の場合、「寝ていたのに物音で起きてしまう」などの不満が出るかもしれません。

家事動線を考慮した間取りに

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生活音が気にならない平屋にするには、家事動線を考えて、生活機能ごとに分けるのがポイントです。たとえば家族団らんの場となるリビングと、静かに休みたい寝室をできるだけ離すなどの工夫ができます。

また、脱衣場・バスルーム・ランドリールームのように、関連性が高い空間はできるだけまとめましょう。家事動線がコンパクトになるため、移動の足音などが少なくなる効果を期待できます。

適切なゾーニングも重要です。平屋は上下を気にする必要はありませんが、横から生活音が伝わるため対策が必要です。たとえば玄関ホールを挟んで2枚のドアで仕切れば、生活音をほぼシャットアウトできるでしょう。ほかに、部屋の間にトイレを設けて廊下代わりにして、遮音性を高める間取りもあります。

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後悔・失敗ポイント3:坪単価が割高になることも

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平屋は坪単価が割高になる傾向があります。原因は大きく分けて次の3つです。

1つめは土地代です。先に解説したように、2階建てと同等の延床面積にするためには、広い土地が必要になります。

2つめは建築費です。同じ床面積の2階建てと比較すると、平屋のほうが基礎工事や屋根の面積が広くなります。したがって、坪単価でみると、平屋のほうが建築費が高めになります。

3つめは注文住宅で家づくりするケースが多いためです。住宅で主流の2階建てと比べると、平屋の規格プランは少ないため、家づくりにこだわりたい人は、建築費の高い注文住宅を選ぶ傾向があります。

このように、「平屋は安い」というイメージを持っていると、予算オーバーになる恐れがあります。

標準仕様で建築する

割高になりやすい平屋でも、ハウスメーカーが用意している規格プランの標準仕様を選べば、費用を抑えられます。施工や住宅材の仕入れを効率化している標準仕様なら、注文住宅よりローコストで家を建てられます。

規格プランでも快適な住宅にすることは十分可能です。個性的な家をめざすのはむずかしいですが、考え抜かれた設備や間取り、コンセプトを提供してもらえます。規格プランのメリットは、大きな失敗リスクなしで費用面と快適性を両立しやすいことと言えるでしょう。

もちろん規格プランは、注文住宅に比べて自由度が下がります。このため、自分の希望する間取りを実現できるか、求める設備や建材のグレードがそろっているか、などを事前にリサーチしておくことが大切です。

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後悔・失敗ポイント4:日当たり・風通しが悪い

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平屋は広ければ広いほど、中心部分の日当たり、風通しが悪くなりがちです。実際に住んでみて、初めて失敗に気付くケースも少なくありません。

さらに、平屋は周囲の環境に影響を受けやすいデメリットがあります。高さのない平屋では、周囲に建物があると、日光がさえぎられたり、風が入らなくなったりする場合があります。このため土地選びからはじめる場合は、2階建て住宅よりもシビアに条件を調べることが必要です。

間取りを工夫して、光と風を採り入れる

日当たり・風通しの悪さを避けるには、間取りの工夫が重要です。代表的な方法は、コの字型、ロの字型の平屋にして、真ん中を中庭にする方法です。家の中心部がなくなるため、各部屋に光と風を届けられます。

なるべく窓を増やす工夫も効果的です。たとえば北側に配置することが多い廊下や水回りにも窓を設置すれば、日中は明るくなる上、風通りがよくなるでしょう。

また、平屋は屋根に付ける天窓(トップライト)や高窓(ハイサイドライト)を設置しやすいメリットがあります。高い位置に開口部を設けると、効率的に多くの光を採り入れられます。

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後悔・失敗ポイント5:プライバシーの確保が大変

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周囲の環境によっては、外からのプライバシー確保に悩むケースもあります。先に述べたように日当たり・風通しが悪くなりやすい平屋では、開口部を大きく・多くとる場合が多いからです。

すべての部屋が1階部分にある平屋は、隣家や道路側からの視線が気になりやすい面があります。たとえば、南側に道路がある土地は人気ですが、平屋には不向きな場合があります。仮にリビングに大開口の窓を設ければ、室内が通行人に丸見えになってしまうかもしれません。

場合によっては、空き巣被害に遭いやすい家になってしまいます。平屋は「逃げ口になる窓が多い」「中の様子をうかがいやすい」などの理由で空き巣被害が多い傾向があるため、防犯対策を強化しておく必要があります。

建物の配置や外構に配慮する

外からのプライバシーを確保するには、建物の配置が重要です。敷地周辺の人や車の往来状況を把握した上で、窓の位置とサイズを決めます。

たとえば、道路側は高窓にして視線が気にならないようにして採光し、人目が気にならない庭面側に大開口の窓をつくるなど工夫します。また先に述べたコの字、ロの字型の間取りは、プライバシー確保の面でも効果的です。

防犯上の観点からは、外構にこだわるとよいでしょう。防犯性能の高い門扉やフェンスなどを選んで、敷地内に侵入しにくくするのが基本です。また、アプローチ灯や監視カメラは防犯効果があります。

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平屋の新築間取り成功例 

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ここまで平屋の後悔・失敗ポイントを解説してきました。ここでは失敗ポイントを回避しながら、快適な平屋を建てた成功事例を紹介します。

家族みんなのお気に入りスペースは「ロフト」

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岡山県Nさま邸は、延床面積98.97㎡(約30坪)、敷地面積240.32㎡(72.7坪)の4人暮らしの平屋住宅です。子どもと一緒に伸び伸び暮らせるオープンな間取りが特徴です。

常に子どもの様子がわかるようにと工夫したのが、「リビング~ダイニングテーブル~キッチン」を横並びにつなげた間取りです。広々とした空間のなかで、家族のコミュニケーションが弾みます。また、横並びの間取りは、日当たりのよさと、家事のしやすさにもつながっています。

自然なゾーニングもNさま邸の魅力です。玄関ホール・畳コーナーとリビングはガラス引き戸で仕切れるため、開放感を確保しながら室内空調を保てます。また、縦の空間を活用した畳張りのロフトスペースは、映画鑑賞などができる半個室として活用できます。

子ども部屋は、将来的に2つに仕切れる設計にしました。備え付けの収納スペースも各部屋にあるため、プライバシーを大切にしたい年齢になった後も快適に暮らせます。

オープンな間取りの平屋の実例を見る

団らんのひとときと、ひとりで過ごす時間を両立した間取り

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岡山県Sさま邸は延床面積121.09㎡(36.6坪)、敷地面積252.04㎡(76.2坪)の2人暮らしの平屋住宅です。広い敷地を生かして、家族団らんのひとときと、ひとりで過ごす時間を両立した間取りとなっています。

南面にあるLDKは、勾配天井を生かした開放感のある空間となっており、おしゃれなカフェのような心安らぐ団らんスペースになりました。また、リビングを見渡せるスキップフロアの中二階や、キッチンわきのワークスペースなど、適度な距離感で一緒の時間を過ごせる工夫も取り入れられています。

広い敷地を生かして、夫婦それぞれの個室を設けているのもSさま邸の特徴です。ピアノを置いた音楽室や、隠れ家のようにあえて狭くした書斎などがあり、趣味や仕事に没頭できます。このように敷地が広い場合は、平屋でも壁や廊下で仕切ることで、プライバシーをしっかり確保できます。

団らんのひとときと、ひとりで過ごす時間を両立した間取りの実例を見る

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後悔・失敗ポイントを理解し、自分の好みに合った平屋らしい「+α」にこだわれば、後悔しない

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平屋にはプライバシーが確保しにくいことや、建築費が割高になるなど、注意するべきポイントもあります。しかし、自分の好みにあった平屋を建てている人はたくさんいます。平屋らしさを生かす間取りや設備などを検討して、理想の家づくりをしていきましょう。

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