住まいづくり・住まい探しの情報ガイド
住まいづくり・住まい探しの情報ガイド
オーナーさま専用サイト
お役立ちコラム
【目次】
平屋は構造的に安定性が高く、自由な間取りの住まいをつくることができるため人気です。平屋にはいくつかの種類があり、それぞれのタイプに特徴があります。平屋の家の建築を検討する場合は、まず平屋の種類を把握して理想の間取りが実現できそうなものを選ぶとよいでしょう。
本記事では、コの字型の平屋のメリットやデメリットについて詳しく紹介します。
平屋の間取りには次のようなものがあります。
それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。
コの字型は、平屋の建物を真上から見るとカタカナの「コ」の字の形をしているタイプをいいます。中庭を三面の壁で囲み、一面だけが外部に面しています。四面を囲むのではなく、一面を外とつなげることで開放感が感じられ、自然光も室内に取り入れやすい間取りです。外部に面している一面から直接中庭に出入りも可能です。
また、コの字形は中庭を家で囲んでいるので、プライバシーも確保できます。外に面している部分に生垣や塀、フェンスなどを設置すれば外からの視線も気になりません。子どもやペットを安心して遊ばせるスペースとして使えます。
ただしコの字型の平屋は中庭をつくるため、居室スペースが狭くなる場合があります。部屋の広さが十分に確保できるか検討する必要があるでしょう。
I字型は、縦または横に長いタイプの平屋で一般的な形状です。中庭とは異なり、住まいの前に開放的な庭を確保できます。たとえば、南側のリビングに大きな開口部をつくり、庭につながる動線を確保してテラスやウッドデッキなどを設置することも可能です。
I字型は日当たりの良い住まいをつくれるうえ、間取りの自由度が高い点がメリットです。土地の形に合わせて理想の間取りを設計できます。また、I字型は建物の形がシンプルなため建築コストを抑えられます。
L字型は、二面の壁で中庭を囲むタイプの平屋です。オープンな間取りなので、採光や風の通りを確保しやすく、程よくプライバシーを保ちながら中庭をつくれる点もメリットです。
また、リビングダイニングと寝室や家族それぞれの部屋などを縦と横で分けられるため、自由な間取りを実現しやすいタイプの平屋といえるでしょう。
L字型の向きも好みに合わせて変えられます。たとえば、開放感のある家にしたいなら道路とは反対にL字型を配置する、ある程度プライバシーを確保したいなら道路に壁が来るように配置してもよいでしょう。
ロの字型は中庭を四面で囲う形状で、完全にプライベートな空間をつくれるタイプです。中庭を建物で囲みますが、自然光が四面から差し込むため明るい空間になり、閉塞感はあまり感じません。
また、中庭は外部の目に触れることがないため、気兼ねなくセカンドリビングとして利用したりバーベキューを楽しんだりできます。洗濯物を干す場所としても適しているでしょう。
ただし、ロの字型の平屋は壁で中庭を囲う分、一般的な平屋よりも建材を多く使います。建築コストが高くなる点は、デメリットといえます。
コの字型の平屋は、開放的で通風も確保できるうえにプライベートな空間を確保できるというメリットがあります。それぞれ詳しく解説します。
コの字型の平屋は、一面が外に向かって開けている間取りです。ロの字型と比較すると自然光を取り込みやすく、明るく開放的な空間をつくれます。
平屋は2階建てや3階建てに比べて建物の高さが低い分、家の中心部まで光を取り入れにくくなっています。コの字型にすれば、中庭に面した三面から自然光が家の中に差し込むので、室内を明るくできるのが大きなメリットです。
また、中庭にも自然光がたっぷり入るため、リビングやダイニングなど室内から中庭を見たときにも明るく開放感があり、外の景色もよく見えます。庭や周辺の風景などを楽しめる間取りです。
コの字型の平屋は、建物自体の風通しがよい点もメリットです。ロの字型の場合、四面を壁で囲うため、間取りによっては空気や湿気がこもりやすくなりますが、コの字型は外部に面した一面から風が抜けるため、常に空気の入れ替えができます。
また、コの字型はI字形に比べて建物の表面積が広くなるので、窓の数を増やせます。そのため室内の風通しも良く、気候の良い時期は窓を開けて爽やかな風を感じられるでしょう。
コの字型の中庭は家の壁に遮られないので、日当たりが良く通風に優れているため洗濯がよく乾くでしょう。風通しがよいとカビの発生を抑えられ、健康面にもメリットがあります。
コの字型は、建物で中庭を囲う形状なので、プライベートな空間を確保できます。中庭の三面を壁で囲んでいるので、外からの視線を気にせずガーデニングや読書、日光浴などを楽しめるでしょう。
また、友人を読んでバーベキューやガーデンパーティーなどにも活用できます。小さい子どもがいる家庭なら、室内から見守りながら子どもを中庭で安心して遊ばせられます。
コの字型の中庭はプライバシーを確保できる場所なので、家族それぞれのライフスタイルに合わせてさまざまな使い方ができる点も魅力です。
コの字型の平屋にすると、建築費用が高くなる傾向があります。また、間取りによっては生活動線が長くなる点もデメリットです。
コの字型の家は、シンプルな長方形の平屋と比べて凹凸が多くなるため、建築費用が上がりやすい点がデメリットです。
凹凸が増えると材料の継ぎ目を多くする必要があります。余分な資材や施工の手間もかかるので、一坪で数万~数十万円かかる場合もあります。また、建築費用だけではなく平屋を建てるためには広い土地が必要です。土地代も高くなることを想定しておきましょう。
コストを抑えようと資材のグレードを下げると、気密性が低くなったり見た目の高級感が損なわれたりすることもあるので、専門家と予算を細かく相談しながら平屋の間取りを考えてください。
コの字型の平屋にすると、I字型のシンプルな間取りと比べて家の端から端までの距離が長くなる傾向があるため、生活動線が悪くなることもあります。
中庭を囲む形状は、間取りによっては家事をするために室内を行き来する距離が長くなり不便を感じるかもしれません。中庭を通れば短い動線で移動できますが、外に出るために靴を履くのが面倒に感じる人もいるでしょう。
コの字型の間取りで、快適な暮らしをするためには、リビングやダイニングなど家族の集まる場所を中央に配置するのがポイントです。家族が共有するスペースを中心にすれば、どの部屋や場所からでもアクセスがよくなります。
また、水回りも中央に配置し、住まいの端に寝室や子ども部屋、収納スペースなどを設けるのがおすすめです。
平屋のお住まいを建てられたオーナー様のご希望は、「人目を気にせず、子どもたちがのびのびと遊べる住まい」でした。ビルトインガレージと建物の間に中庭のテラスを設けたコの字型の平屋は、アイランドキッチンからリビングやテラスにいるお子さまに常に目が届きます。
テラスに面したLDKには光がたっぷりと差し込み、視界が中庭へ広がるので開放感のある広々とした雰囲気です。
暮らしやすさも重視してランドリーからクローゼット脱衣室、洗面コーナーまでの動線を確保、収納は適所に設置しました。片付けがしやすく、家事もスムーズにこなせているそうです。
コの字型は、風通しが良く開放的で広々としたスペースを確保できる平屋です。三面を壁で囲うので、プライベートな空間を楽しめます。ただし、一般的な平屋に比べて建築コストが高くなる傾向があり、快適に暮らすためには生活動線の工夫も必要です。
予算や希望の間取りなどを専門家と相談しながら、コの字型の平屋を検討してみてください。