住まいづくり・住まい探しの情報ガイド
住まいづくり・住まい探しの情報ガイド
オーナーさま専用サイト
お役立ちコラム
【目次】
平屋は全ての部屋が1階にあるので、家事動線のシンプルさやバリアフリーの観点から人気です。快適な暮らしを実現するためには、家事や生活を具体的にイメージして水回りや居室の配置を考えましょう。
本記事では、平屋の家事楽動線のアイディアや事例について詳しく紹介します。
平屋の場合、2階建てや3階建てのような上下の移動がありません。ワンフロアで家事動線を考えた間取りにすることで、家事が以前よりも楽になったり子育てしながらの家事を行いやすくしたりできます。
たとえば、1階に洗濯機置き場、2階に物干し場がある場合、洗濯物を1階で洗って2階に干しに行き、2階から洗濯物を取り込み、各部屋にしまう必要があります。しかし、平屋なら階段の上り下りが必要ないので、家事の負担を大幅に減らせるでしょう。
家事動線以外にも平屋は次のようなメリットがあります。
それぞれ詳しく紹介します。
平屋はリビングやダイニング、家族それぞれの個室などすべての部屋がワンフロアにまとまっています。そのため、1階にリビング、2階に子ども部屋と分かれている間取りとは違い、どこにいても家族の気配を感じられるため、コミュニケーションが取りやすい点がメリットです。
家族が集うリビングを住まいの中心に置き、周りに子ども部屋や書斎、洗面所などを配置する間取りにすれば、より家族が顔を合わせる機会も多くなります。どの部屋にいてもリビングにいる家族とコミュニケーションが取れるため、自然と会話する機会が増えるでしょう。
平屋の場合、階段を使った上下の移動がないためバリアフリー化しやすい点も大きなメリットです。小さな子どもや高齢者、あるいは身体の不自由な家族でも室内を移動しやすく、暮らしやすい住まいにできます。
また、住まいを建てるときには、バリアフリーは必要ないと考えるかもしれませんが、長く住んでいる間に車椅子の使用が必要になる可能性もあります。段差をつくって縦のスペースを活用するスキップフロアが最近人気ですが、将来的な生活スタイルも考えて検討しましょう。
将来的に車椅子を使用することを想定して、あらかじめトイレや玄関を広く設計し、車椅子ごと入れるようにしておくのもおすすめです。
家事楽動線の平屋の間取りアイデアはさまざまなものがあります。1つずつ詳しく紹介していきます。
朝食から夕食づくりまで、キッチンは日々の家事の中心となる場所です。そのため、キッチンと他の家事に関係する部屋とのつながりを考えて回遊動線をつくると家事全般が楽になります。
キッチンを中心として、リビングやダイニング、勝手口、洗面所、トイレ、ランドリールームや物干しデッキなどへの移動のしやすさをイメージして間取りを考えてみてください。小さい子どもがいる家庭なら、家事をしながら見守りができる対面キッチンもおすすめです。
洗濯機置き場と物干し場の洗濯動線を短くすることも家事楽につながります。2階建て以上の間取りで多いのが、1階に洗濯機置き場があり日当たりの良い2階に物干し場がある間取りです。このような間取りだと、洗濯をするたびに毎回1階と2階を往復しなければなりません。
平屋はワンフロアのため上下の移動はありませんが、洗濯機と物干し場が離れている場合は負担に感じるかもしれません。洗濯機置き場から室内干しや外の物干し場、洗濯物を取り込んで畳んでからしまうまでの作業がスムーズにおこなえる間取りを検討してみてください。
ランドリールームは洗濯、室内干し、アイロンがけや畳むスペース、収納する棚などがまとまった場所です。ランドリールームをつくれば、1つの部屋で洗濯から収納まで一連の家事をまとめてこなせます。
洗濯だけではなく、家族の朝の着替えや入浴するときの脱衣などもランドリールームで完結できます。また、洗濯物を外干ししなくて済むため、天候に左右されずに家事がおこなえる点もメリットです。ランドリールームは、室内干しをメインにしている家族や共働きの家庭では特に重宝するでしょう。
平屋に中庭やサンルームをつくると、居室以外に活用できるスペースになります。中庭はプライバシーを確保しながらセカンドリビングとしても活用できます。サンルームは、外側の全面をガラスで覆ったスペースで、室内干しや園芸などにも使える場所です。
これらのスペースがあれば、洗濯物を干したり来客のときにセカンドリビングとして使ったりと平屋の楽しみ方が広がるでしょう。また、家事をしながら小さな子どもやペットを遊ばせるスペースにもなります。
中庭やサンルームがあれば室内への採光もしやすくなるため、明るい雰囲気を演出できるでしょう。
ウォークインクローゼットやシューズクローク、キッチンパントリーなど収納力の高いスペースを確保することも家事移動の回遊性を高めます。家族の人数やライフスタイルなどを考えて、収納の位置やそれぞれの収納の大きさを決めましょう。
各収納スペースを通り抜けできるようにすれば、さらに家事が楽な動線になります。たとえば、玄関に隣接してシューズクロークを設置してそのまま洗面所へ抜けられるようなつくりもおすすめです。玄関に靴や傘、スポーツ用具などが散乱することなく、帰宅した家族がスムーズに荷物を置いて手洗いを済ませてからリビングに入れます。
キッチンパントリーやウォークインクローゼットもウォークスルーにすることで、在庫の確認や整理がしやすくなり、常に片付いた状態を保てるでしょう。
アイランドキッチンとは、周りに壁がなく独立した形で回遊動線を取り入れやすいタイプのキッチンです。調理をしながらでもリビングにいる家族の様子が見えるため、小さな子どもがいる家庭に人気があります。
リビングやダイニングからもキッチンの様子がよく見えるため、料理や配膳、後片付けなどを家族が手伝う機会も増え、家族全員で料理や家事を楽しめます。
たとえば、アイランドキッチンを中心に一方にキッチンパントリーや水回りを設置し、反対側に勝手口につながる動線をつくれば家事動線を短くできるでしょう。
家事楽動線を採用した平屋の注文住宅の実例をいくつか紹介しましょう。
分譲地の3区画を使い、ゆったりとした平屋のお住まいを建てられたオーナー様のご希望は、庭の眺めを楽しめるLDKでした。ダイナミックな大開口から、庭の景色が広がり開放感あふれるLDKになっています。
また、家事のしやすさにも配慮し、キッチンと洗面室、クローゼットがつながる回遊動線にしました。洗面室は室内干しができる広さを確保しています。子ども部屋はDKの続きに配置し、子どもが部屋にいてもLDKから見守れるようになっています。
キッチンと洗面室、クローゼットがつながる回遊動線の住宅の建築実例を見る
中庭のテラスのある平屋を建てられたオーナー様は、「人目を気にせず子どもたちがのびのびと遊べるように」とお考えでした。アイランドキッチンからもリビングやテラスにいるお子さまを見守れるため安心です。
また、アイランドキッチンの右手は洗面コーナーへ、ランドリーからクローゼット、脱衣室、洗面コーナーまで続く家事動線を確保しました。適所に収納を設けてあるため、片付けがしやすく、家事もスムーズにこなせているそうです。
「提案してもらった間取りがとても魅力的で、こだわりも取り入れてもらえて満足です」とおっしゃっていました。
洗濯・干す・畳む・収納が完結した快適な住まいの建築実例を見る
スタイリッシュで居心地が良い空間をイメージされていたオーナー様のご自宅は、ホワイトのキラテックタイル外壁、内装はグレーを基調としたシンプルなインテリアになっています。
キッチンは「回遊動線にしたい」とアイランドキッチンを採用、大容量のカップボードを設けて、明るいリビングとは対照的にシックですっきりした印象です。
玄関のシューズインクロークは、そのまま手洗いスペースを通って室内へ入れるようになっています。また、洗面室とは別に脱衣室とランドリールームを設けて、生活感が出ないよう近くにクローゼットを配置しました。
延床面積30坪台とやコンパクトな平屋ですが、家事楽動線をうまく取り入れ住み心地のいい住まいが実現しました。
回遊動線などスムーズな動線を取り入れた住み心地の良い30坪台平屋の建築実例を見る
お子さま達が独立されて夫婦ふたりの暮らしになったため、オーナー様は「先々まで安心して快適に過ごせる住まいを」と、平屋のお住まいを建てられました。
ご家族やご親戚など集まられる機会が多いため、LDKはゆとりある広さを確保しています。オープンキッチンは、広い作業スペースや効率の良い動線、大容量の収納を設置してあり「使いやすく、来客時にみんなで一緒に料理ができるのもいいですね」と奥様もお気に入りのようです。
洗面室と脱衣室は別に設けて、ゲストがいても浴室を気兼ねなく使えるように工夫されています。
オープンなキッチンで一緒に料理ができる住まいの建築実例を見る
ご夫婦ふたり暮らしのオーナー様は、リゾートホテルのように上質感あふれる平屋をご要望でした。お客様を招いてにぎやかに過ごす機会が多いとのことで、仕切りで細かく仕切らず、勾配天井でのびやかさのあるLDKに仕上げており、開放的な雰囲気を演出しています。
主寝室には約4.3畳ものウォークインクローゼットを併設しました。玄関側からも出入りできる2ウェイ動線なので、帰宅時に上着やバッグをしまうのもスムーズです。
双方向から出入りできるウォークインクローゼットを取り入れた住まいの建築実例を見る
家事動線を考えた平屋の間取りは、利便性が高く快適です。キッチンを中心に回遊動線を考えたり、洗濯機と物干し場の洗濯動線を短くしたり、専門家と相談しながら家族のライフスタイルに合う暮らしやすい間取りをイメージしてみてください。
ここで紹介した家事楽動線のアイディアや実例も参考に、間取りを考えてみましょう。
30坪の平屋建ての注文住宅の価格は、建築する地域、使用する材料、設備のグレード、デザインの複雑さなどによって大きく変動します。
一般的には、1,500万円から3,000万円程度が目安とされていますが、高級な材料や特別な設計を要望する場合は、それ以上の費用がかかることもあります。
また、土地の価格は含まれていないため、土地を購入する場合は別途費用が必要です。
正確な金額を把握するためには、建築会社に具体的な要望を伝えて見積もりを取ることが重要です。
30坪の平屋を建てるには、実際の建物の面積だけでなく、法的な制限や建築計画における余裕を考慮する必要があります。
一般的に、建ぺい率や容積率といった法的な規制があり、これらは土地の所在地によって異なります。
建ぺい率が60%の地域であれば、最低でも50坪(約165平米)の土地が必要となる場合があります。
しかし、これに加えて駐車スペースや庭、通路などのスペースも必要になるため、実際にはもう少し広い土地が望ましいでしょう。
したがって、快適な住環境を確保するためには、70坪以上の土地を確保することをお勧めします。
ただし、これはあくまで一例であり、具体的な土地の選定には、地域の法規制や建築計画、ライフスタイルに合わせた検討が必要です。
平屋と2階建ての間取り、どちらが良いかは、ライフスタイルや土地の広さ、予算、将来の計画などによって異なります。
平屋は全ての部屋が同じ階にあるため、移動が楽で高齢者や小さな子供がいる家庭に適しています。また、開放感があり、プライバシーの確保もしやすいです。
しかし、同じ床面積を確保するためには、より広い土地が必要になります。
一方、2階建ては土地の有効活用ができ、限られた敷地内でより多くの居住スペースを確保できます。
また、生活空間と寝室を分けることができるため、プライバシーの確保や生活音の分離にも有利です。
しかし、階段の移動が必要になるため、高齢者や足腰に不安がある人には不便を感じることがあります。
予算や家族構成、生活スタイルを考慮して、最適な選択をすることが重要です。
平屋40坪の固定資産税の計算には、いくつかの要素が関わってきます。
固定資産税は、土地と建物の評価額に基づいて計算され、その評価額に自治体が定める税率(一般的には1.4%程度)を乗じて算出されます。
しかし、具体的な金額を出すには、土地と建物の評価額が必要です。
また、地域によっては、都市計画税が加算される場合もあります。
例えば、土地と建物の評価額が合わせて3000万円と仮定し、固定資産税率が1.4%の場合、固定資産税は以下のように計算できます。
3000万円 × 1.4% = 42万円
この計算はあくまで一例であり、実際の固定資産税額は、土地や建物の評価額、自治体の税率、都市計画税の有無などによって異なります。
正確な固定資産税額を知りたい場合は、お住まいの市町村の税務課にお問い合わせください。