住まいづくり・住まい探しの情報ガイド
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【目次】
平屋は、シンプルな家事動線を確保できることや、段差が少ないなどの理由で、若い世代にも人気が高まっています。今回は、新築一戸建てに平屋を選ぶメリットや、注意したいデメリットを紹介します。平屋の建築実例も紹介していますので、ぜひ最後まで読んでみてください。
平屋を選ぶメリットとして、以下の3つを紹介します。
順番に見ていきましょう。
まず、家事動線がシンプルな点が挙げられます。
平屋は全ての部屋が同じフロアにあるので、階段の上り下りがなく、シンプルな動線設計が可能です。掃除ひとつとっても、上下階を行き来する必要がなく水平移動だけで済みますし、面倒な階段の掃除も不要です。
また、1階に洗濯機があり、2階のベランダに干すとなると大変ですが、平屋なら洗濯の一連の作業をスムーズにこなすことができます。
シンプルな家事動線は、家事のストレスを軽減して気持ちにゆとりが生まれ、家事の時短によって、趣味や家族との時間が増える効果も期待できます。
階段がないので、落下や転倒などのリスクを減らせるのもメリットのひとつです。
幼い子どもは、少し目を離した隙に2階までひとりで登って降りられなくなってしまったり、階段の途中で足を滑らせてしまったりすることがあります。お年寄りにとっても、階段は体への負担が大きく、落下や転倒のリスクがついてまわります。
平屋なら、このようなリスクを減らして、老若男女安心して暮らせる住まいが可能です。今は必要なくても、将来的にバリアフリー化しやすいのも、長く住み続けるうえで有利な点です。
1階部分しかないので、間取りが限定されると思うかもしれませんが、実は間取りの自由度が高いのもメリットのひとつです。
たとえば、平屋は天井を高くしやすいため、スキップフロアやロフトといった縦の広がりを生かした間取りを採用しやすいメリットがあります。プラスアルファで作られた空間は子どもの遊び場や収納など、さまざまな使い方ができるでしょう。壁で遮られているわけではないため、開放感を損なうことなく、スペースを有効に使うことができます。
また中庭や深い軒、土間などに繋がる部分に大開口を作れば、外とつながる空間を楽しむことも可能です。庭や軒と繋がる室内は、季節の変化が身近に感じられ、部屋を開放的に見せてくれます。
平屋を建てる際のメリットを紹介しましたが、注意したいデメリットとしては、以下の2点があります。
順番に見ていきましょう。
延床面積が同じ場合、平屋の方が広い土地が必要です。2階建であれば、垂直方向に床面積を増やせますが、平屋ではそうはいきません。
土地が広い分、土地の評価額が高くなり、固定資産税も高くなる傾向にあります。基礎や屋根の面積も広くなるため、建築費用も高くなりがちです。
ただし、2階建はメンテナンスの際、足場代などが必要となるため、長期的には一概に平屋のほうが高いとは言えないでしょう。気になる方は、ハウスメーカーや施工会社などに両方のプランを検討していることを伝え、相談してみるとよいでしょう。
プライバシーの確保も平屋で注意したい点です。前述したとおり、平屋は大きな窓が設置でき、室内にいても外の空間とのつながりを感じられるメリットがありますが、開放的であるがゆえに、周囲から覗かれやすい欠点もあります。
また、防犯対策も必要です。プライバシーを確保して不安なく暮らすためには、大きな窓を道路側に作らないことや、覗かれやすい部分の窓は高い窓にする、割れにくい窓ガラスにするなどの対策を行いましょう。
また防犯カメラや人感センサー、防犯砂利などで敷地内への侵入を防ぐのも有効です。
新築の平屋を建てる際のメリットや注意点を見ていきましたが、ここからは、新築の平屋の実例を紹介します。どのような平屋がよいかイメージできない方も、実際に建てた家を見れば生活のイメージや、理想の間取りについてヒントを得られるかもしれません。
こちらのお宅は家族や友人との時間を楽しめる平屋です。のびやかな勾配天井のリビングは、開放感あふれる空間になっています。
テラスや庭は大開口でつながっているため、セカンドリビングのように気軽に使用できるでしょう。また、家族を見渡せる位置に配置したキッチンや動線を考えた間取りの設計は、人と人とのつながりを大事にした平屋と言えます。
ただ開放的なだけではなく個室として使える土間もあり、プライベートな空間が確保されているのもポイントです。
こちらのお宅は木のぬくもりを大事にした開放的な平屋です。フロアにはウォルナット柄を採用し、フロアに合わせた木目調のキッチンやダイニングテーブルなど、家のいたるところに木のぬくもりが感じられます。
オーナー様がこだわった木目調のアイランドキッチンからは、リビングや和室、子ども室といった多くの部分に目が届くため、子どもが小さくても安心です。また孤独な作業になりがちな料理も、子どもたちと一緒に楽しめるよう工夫されています。
また、収納や書斎、子どもの遊び場として活用するためにロフトを設けています。洗面スペースや軒下など、細部にまでこだわった平屋は、家族みんながくつろげる、素敵な居場所となるでしょう。
高級感のあるデザインで仕上げたこのお宅は、ご友人を多く招けるよう、あえて細かく仕切らないオープンな間取りになっています。さらに勾配天井によって、開放感のある空間を実現しています。
引き戸で仕切れば客間にもなる和室には間接照明を仕込み、シックな雰囲気となっているほか、ガレージの壁の一部をガラス張りにして、愛車を眺められるコーナーを作るなど、住む人のこだわりを感じさせます。
生活感の少ないホテルライクな空間を保てる理由は、随所に配置した使いやすい収納です。デザイン性と使い勝手の良さを両立させた平屋の好例です。
子どもたちの様子が良くわかるようにと、オープンな間取りを採用した平屋です。玄関ホールからLDKに繋がるドアはガラス製を採用しているため、いつでも子どもたちの姿を確認することが可能です。
家をハイグレードな耐熱仕様にしているため、オープンな間取りでも暖かさを保てるほか、子ども部屋は将来2つに仕切られるようにしているなど、現在から未来の姿までイメージできるつくりとなっています。家事動線もよく、子育てや団らんを楽しめる平屋は、いつでも楽しそうな笑い声溢れる空間となるでしょう。
上質な和の趣が感じられる平屋のお宅。入った瞬間に住む人のこだわりが感じられる玄関ホールや庭は、ご夫婦だけでなく、訪れるご友人の心も和ませてくれるでしょう。
勾配天井にして開放感がアップしたLDKにはアイランドキッチンを採用し、自宅で料理教室を開いている奥様も、作業のしやすさを感じているそうです。和風の庭造りをしたいご主人と、上質感のある和のものが好きといったお二人の要望を叶えた素敵な平屋です。
段差が少なく身体に負担の少ない平屋は、子育てを終えて、セカンドライフを楽しみたいご夫婦にとってぴったりの住まいです。
このお宅はスキップフロアを設置した、遊び心あふれる平屋です。人とは違うかっこいい家にしたいとのことで、スキップフロアリビングを採用しました。
ナチュラルなインテリアでまとめたLDKは、まるでカフェのようなおしゃれな空間です。スキップフロアの下のスペースやロフトは、大容量の収納スペースとしても活用できるので、いつもすっきり片付いた状態を保つことができます。
常に家族の気配を感じられるLDKのほか、奥さまのピアノを置いた音楽室や、ご主人の書斎などの個室もあるので、それぞれの趣味も気兼ねなく楽しめます。遊び心あふれるおしゃれな平屋は、家族みんなが快適に暮らせるお宅です。
若い世代にも人気の出ている平屋の新築一戸建ては、家事動線がシンプルで段差が少なく、間取りの自由度が高いといったメリットがあります。今回紹介した実例を見て、とくに間取りの自由度に驚かれた方も多いのではないでしょうか。
縦の空間を活かしたリビングや、完全に仕切らず家族の気配がいつでも感じられる空間。土地の広さやプライバシーの確保など、注意が必要な面もありますが、暮らしやすさとおしゃれさをうまく両立できる平屋も候補に加えてみてください。