住まいづくり・住まい探しの情報ガイド
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【目次】
平屋は広い敷地が必要ですが、ワンフロアで生活しやすい、開放的な空間をつくりやすいといった理由から近年注目されています。その中でも、モダンでおしゃれな平屋の人気が高まっているようです。
モダンというフレーズは聞いたことがあるものの、どのように取り入れれば良いのか分からない人もいるでしょう。
そこで本記事では、平屋の外観や内装をおしゃれでモダンに仕上げるポイントと実例を紹介します。
一言でモダンといってもさまざまな種類があります。そのため、モダンテイストの特徴に合わせて外観や内装を検討することが大切です。
本章では、モダンの種類と各特徴について紹介します。
シンプルモダンは、モダンテイストの中でも定番です。
内装のカラーをブラックやホワイト、グレーなどのモノトーンでまとめて、スマートでおしゃれな印象です。天井や壁などの面積の広い部分はホワイトで統一し、ガラスや金属など無機質な素材を取り入れることで、統一感のある部屋に仕上がります。
屋根や家のラインは直線的でシンプルにして、小物などの装飾はあまり置かないことで都会的な平屋になります。
そのほか外壁を2色以上利用したり、木材とガルバリウムなど異素材を組み合わせたりするのもよいでしょう。無駄なものを削ぎ落してシンプルにまとめると、よりシンプルモダンに近づきます。
ナチュラルモダンとは、無機質な素材を使った現代的なスタイルに、木目などの自然素材をミックスしたテイストのことを指します。現代的な雰囲気を持ちつつも、温かみがありリラックスできる環境がつくれます。
木目と無機質な素材の割合で、ナチュラルテイストが強くなるか、モダンテイストが強くなるかが変わってくるため、好みの割合で取り入れるとよいでしょう。
また、壁を漆喰や塗り壁にしたり、天井に木目を採り入れたりすると、個性や温かみがでるためおすすめです。
和モダンとは、モダンテイストに珪藻土や土壁、木材など、和の要素を取り入れたテイストのことです。和風と洋風の両方の良さを取り入れているため、古さを感じさせずおしゃれな空間を実現できます。
縁がなくスタイリッシュな印象を与える琉球畳を使用したり、洋室に障子を活用したりと、洋と和を融合させていきます。また、外観におしゃれな植栽と敷石などを組み合せることで、建物全体がまとまった仕上がりになるでしょう。
和風というと高齢者のイメージを持つ人もいますが、和モダンは年齢問わずおすすめです。
平屋のメリットは、以下の3つです。
平屋では家事動線も短くでき、ワンフロアで家族とのコミュニケーションも取りやすいことから、近年人気が高まっています。
また勾配天井にすることで開放的な空間もつくりやすく、屋根裏の有効活用なども可能です。
2階建ては階段の上り下りが大変ですが、平屋であればバリアフリーの家づくりがしやすいといった点も魅力ではないでしょうか。
平屋のデメリットは、以下の3つです。
平屋は基礎が大きいため、その分建築費用や固定資産税が高くなりやすいといったデメリットがあります。また2階建てに比べて十分な土地の確保も必要なため、注意が必要です。
防犯面や水害に対しても対策が必要です。外部からの侵入リスクが高いので、防犯窓や目隠しフェンスの設置など、プライバシーを確保できる設計や工夫をしましょう。検討している土地のハザードマップの確認も、忘れてはならない重要なポイントです。
さらに近隣住宅が2階建ての場合は、採光が取りづらかったり風通しが悪くなったりするかもしれません。そのため中庭や高窓の検討をしたり、間取りを工夫したりする必要があります。
本章では、モダンでおしゃれな平屋をデザインするポイントを解説します。外観、内装、間取りに分けて解説するので、家づくりの参考にしてみてください。
モダンスタイルの平屋では、片流れ屋根や切妻屋根、陸屋根などがおすすめです。これらのシンプルな直線ラインの屋根は、モダンで洗練された印象を与えることができます。
特に片流れ屋根は、屋根裏の活用や勾配天井にしやすいといったメリットがあります。ナチュラルモダンや和モダンなど、どのスタイルとも相性が良いためシンプルな屋根を選ぶとよいでしょう。
外壁カラーや素材にもこだわりましょう。テイストに合わせた素材やカラーを選ぶことで、より統一感が生まれます。
シンプルモダンなどスタイリッシュな印象を持たせたい場合は、白や黒、グレーがおすすめです。ナチュラルモダンや和モダンなど、やや柔らかみを持たせたいのであれば、白やグレー、ベージュ、ブラウンなど彩度が低いカラーもよいでしょう。
素材も、シンプルモダンなら金属系サイディングや塗り壁などを用いることで、シンプルかつクールな印象になります。自然素材である板張りと白い塗り壁など、異素材を組み合わせるとナチュラルに仕上がります。
それぞれのモダンスタイルに合わせたカラーや素材を活用することで、より一層統一感のあるおしゃれな空間をつくることができるでしょう。
モダンスタイルの内装をおしゃれに仕上げるためには、壁紙や床材、天井などの色に統一感を持たせることが大切です。
内装で使用するカラーを3色以内に抑え、黄金比である配色比率を目安にすると、バランスがとれた空間になります。
ベースカラー(70%) | 天井・床などの大きな面 |
メインカラー(25%) | インテリアや建具などメインになる色 |
アクセントカラー(5%) | 室内に変化を持たせる色 |
インテリアを決めるときには、壁紙や床を含めて上記の比率を参考にすると、統一感のある部屋が実現できます。
モダンな平屋の内装には、室内照明も重要なポイントです。部屋を明るくするための照明とは別に、部屋の雰囲気を演出する間接照明やライトなどを取り入れるのがおすすめです。
間接照明やペンダントライトなどを取り入れると、昼間と夜で雰囲気を変えられます。ライトの種類や形、色は、部屋の理想像に合わせて計画すると、イメージにあった部屋を実現できます。
壁や間仕切りを減らし、フラットで開放的な間取りにしましょう。壁が多い空間は狭く感じやすく、家事動線も悪くなるためです。
区切りのない大きな居室をつくることで、ゆったりとした過ごしやすいスペースが生まれます。さらに大開口の窓を設置すると、より開放感のある空間になるでしょう。
壁や間仕切りを減らすだけでなく、吹き抜け天井を採用するのもひとつのアイデアです。ワンフロアしかない平屋ですが、高さを取ることで大きな空間を実現できます。
吹き抜け天井では高窓も設置できるため、採光や風通しも改善されます。特に片流れ屋根を採用すると、高さのある吹き抜け天井をつくることができます。間取りに合わせて、屋根の形を検討するとよいでしょう。
平屋は、2階建てより延べ床面積が狭くなる傾向にあります。そのため、収納スペースの検討が不十分だと居室空間に物が増えてしまい、おしゃれな平屋が実現できません。
パントリーやリビングの壁収納などを設置するのもおすすめです。用途に合わせて収納の大きさを工夫すると、使い勝手の良い収納になります。
ここでは、モダンでおしゃれな平屋の建築実例を紹介します。
ホワイトとグレーでコーディネートしたシンプルモダンなこちらのお宅は、大開口の窓から光が入り明るく開放的なLDKを実現しています。さらに勾配天井を採用し、広くて居心地の良い空間となっています。
寝室や客間などは部屋に合わせた間接照明があり、どこでもリラックスできる点も魅力的です。外観やインテリアを含めてグレーを基調にモノトーンで合わせているため、統一感のある洗練された印象のご自宅が実現しました。
ホワイトとグレーでコーディネートしたシンプルモダンな住まいの建築実例を見る
木目をふんだんに使ったナチュラルモダンなこちらのお宅は、片流れ屋根を採用し大きな吹き抜けが印象的です。
ウォルナット柄のフロアに合わせて、キッチンや吹抜けの梁、下がり天井など、木の質感を生かしたインテリアがリラックスできる心地良さを与えてくれます。大きなロフトは収納や子どもの遊び場、書斎など、さまざまな用途で活用できるのも魅力的なポイントです。
片流れ屋根がモダンな印象のナチュラルモダンな住まいの建築実例を見る
グレーを基調にした外壁で趣のある和モダンなこちらのお宅は、ワイドな格子戸などを採用し和風旅館のような佇まいが印象的です。
広々とした玄関では格子の引き戸から和室に直接入ることができ、琉球畳がスタイリッシュな印象を与えます。
縁側には季節を楽しめる植栽もあり、日々の生活がより豊かになる住まいが完成しました。
趣味や集いを楽しむ、心やすらぐ和モダンな住まいの建築実例を見る
モダンスタイルの平屋は、ワンフロアで住みやすくおしゃれなため人気があります。シンプルモダンのほかに、ナチュラルモダンや和モダンなどの種類があり、理想の暮らしをイメージしながら方向性を決めることが大切です。
本記事で紹介した、外観や内装、間取りのポイント・建築実例などを参考に家づくりを進めてみましょう。