住まいづくり・住まい探しの情報ガイド
住まいづくり・住まい探しの情報ガイド
オーナーさま専用サイト
「フルーツが家にあると、色や形や香りを楽しめて、それだけで気持ちが豊かになりますよね」というのは、料理家の渡辺康啓さんです。
「季節が感じられるところもフルーツの魅力。そのままでもおいしいのですが、ひと手間かけてサラダや前菜にすると、食卓に意外性が生まれるし、料理が一品増えて華やかになりますよ」とも。
おいしい料理にするコツは、フルーツの香りや色や甘みを生かすような、食材の組み合わせを考えること。例えば西瓜だったら、同じく赤色のパプリカを相棒に。完熟メロンは、その甘みをさらに引き出すために、種のまわりの甘いワタを濾して、さらに生姜でぴりっとひきしめる。桃は同じバラ科のバラのジャムを加えたり、繊細な香りのお茶と合わせてみる……。
フルーツは熟成度が千差万別なので、味見しながら手を動かします。みずみずしいフルーツにふれ、色や香りを確かめ、ひとかけら口にしながら料理するよろこびといったら。からだがよろこぶ幸せな時間がもう、始まっています。
メロンと生ハムは、相性よし。生姜とハーブのさわやかな風味を加えると、フルーツの豊かな甘味が引き立ちます。
●メロン 1/4個 ●生ハム 適量 ●ミント 適量 ●バジリコ 適量 ●イタリアンパセリ 適量 ●生姜のしぼり汁 小さじ1 ●ライムのしぼり汁 小さじ2 ●塩、結晶塩 少々
❶メロンはくし形に切り、種の部分をボールに取り出す。実はひと口大の乱切りにする。 ❷種の部分を茶こしなどでこして、メロンのジュースを取る。 ❸メロンジュースに生姜のしぼり汁、ライムのしぼり汁、塩を加え混ぜる。 ❹③をメロンの実にかけてあえておく。 ❺ミント、バジリコ、イタリアンパセリの葉をみじん切りにする。 ❻器にメロンを盛り、まわりを生ハムで囲う。 ❼ハーブのみじん切りを散らし、結晶塩を振る。
熟れた果実とバラのジャム、そしてかぐわしいジャスミンティーのハーモニーを楽しむ、大人のデザートスープ。
●桃 2個 ●グラニュー糖 50g ●ジャスミン茶葉 12g ●バラのジャム 適量
❶桃は産毛を落とすように、流水の下でやさしくなでて洗う。 ❷桃を半分に切って皮をむき、種を取り除く。 ❸急須にジャスミン茶葉、桃の皮と種を入れて600ccのお湯を注ぎ、ジャスミンティーをつくる。 ❹③をボールに移し、温かいうちにグラニュー糖を加えて混ぜ、溶かす。 ❺半分に切っておいた桃を④に加え、粗熱が取れてから冷蔵庫で冷やす。 ❻器に盛り付け、桃の種の部分のくぼみにバラのジャムをのせる。
元気な赤色で暑気払い。バルサミコ酢の甘酸っぱさが合う、夏の前菜です。
ナイフとフォークで切り分けながらどうぞ。
●西瓜 4切れ ●赤パプリカ 4個 ●赤玉ねぎ 1/4個 ●オリーブ油 大さじ1 ●はちみつ 大さじ1 ●赤ワインビネガー 小さじ2 ●塩、結晶塩 少々 ●バルサミコ酢 大さじ1
❶赤パプリカを耐熱皿にのせ、250度に予熱したオーブンで30分焼く。全体にこんがりと焦げ色がつき、皮が浮いていたら取り出し、ボールに入れてラップをして蒸らしながら冷ます。 ❷さわれるくらいまで冷めたら、皮をむき、切って中の種を取り除く。この時ボールにたまったパプリカの焼き汁をザルでこし、小鍋に取る。 ❸赤玉ねぎを薄切りにし、パプリカと合わせる。 ❹③にオリーブ油、はちみつ、赤ワインビネガー、塩を加え、全体になじませたら1時間以上マリネする。 ❺パプリカの焼き汁を火にかけ、とろみがつくまで煮詰める。ここにバルサミコ酢を加えて混ぜておく。 ❻西瓜を厚さ2cmのくし形に切る。 ❼お皿にパプリカと赤玉ねぎのマリネを敷き、その上に西瓜をのせる。 ❽⑤のソースを上からかけ、結晶塩を振る。
くいしんぼうの父とパティシエの母の間に生まれる。大学卒業後、コムデギャルソンに勤め、独特の美意識を学んだのち、料理家に。著書に『果物料理』(平凡社)、『毎日食べる。家で、ひとりで。』(アノニマ・スタジオ)など。Youtubeの「せせチャンネル」も人気。