住まいづくり・住まい探しの情報ガイド
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【目次】
平屋住宅は、古くより愛されてきた日本古来の住宅スタイルです。近年では、子育て世代や働き世代など若い年代からの注目も高まっています。
そして、平屋とあわせてよく導入されているのが「テラス」です。テラスを設置すると、外観がおしゃれになるのはもちろん、機能面でもメリットが多く、平屋との相性も良いとされています。
そこで本記事では、テラスがある住宅のメリットや活用方法をわかりやすく解説します。テラスのある平屋住宅をご検討中の方に役立つ、実際の施工事例も掲載しておりますのでぜひご覧ください。
平屋とテラスは、「和と洋」とテイストが異なるイメージを持つ方もいるかもしれません。しかし、平屋とテラスは相性が良く、テラスによって外観や快適性の向上が期待できます。
テラスは、1階部分から外側に飛び出して作られた足場のある床スペースです。地面と室内が近いもしくは同じ高さになるくらいまで高さをつけて設置します。
一般的には、LDKコーナー前に設置されることが多く、昔の縁側のようなイメージになります。リビングやキッチンとつなげて、窓から出入りできるように設計するデザインが人気です。
ウッドデッキやタイル、コンクリートなどさまざまな素材が使われており、縁側のように軒下に収まるコンパクトなスペースとなる場合もあれば、中庭へ飛び出すように広く取る場合もあり、ライフスタイルに合わせて調整できる点も魅力です。また、必要に応じてテラスに屋根を設置する間取りもあります。
インナーテラスは、室内や室内に近い環境に設置するテラスをいいます。完全に屋外ではなく、壁や窓、天井をつけて部屋のように過ごすことが可能です。日差しや雨風が心配なときも、安心して外の景色を楽しんだり、くつろいだりできます。
また、インナーテラスは屋内・半屋内といった位置づけのため、通常のテラスとは異なり、間取りの一部として扱え、居住スペースのひとつとしてもカウントできるでしょう。
天候に左右されず、自由に過ごせるのはインナーテラスならではの特徴です。とくに、室内にいながら屋外のレジャー活動をしたい方や、気軽に外出するのが難しい方にとっては魅力的ではないでしょうか。
平屋にテラスがあると、どのようなメリットを得られるでしょうか。テラスのさまざまな活用方法を紹介します。
平屋にテラスを設置すると、アウトドアリビングにできます。アウトドアリビングとは、リビングとつなげて使う屋外型のリビングで、リビングのセカンドスペースのような空間です。
家族でレジャーやアウトドアを楽しみたいときに重宝します。例えば、キャンプセットを置いてグランピングを楽しんだり、友人を招いてバーベキューパーティを開催したりしてもよいでしょう。日頃はテーブルセットやソファ、ハンモックなどを置いて、家族がひと休みできる憩いの場とすると、生活の快適度も向上するかもしれません。
リビング内に出入り口を設置し、テラスとリビングをひとつながりにすれば、利便性も良くなります。家族全員で出かけるのが難しいときでも気軽にレジャー活動を楽しめる点は、テラスの大きなメリットです。
テラスを室内空間とひとつながりにすることで、実際の面積よりも空間全体を広く見せられます。とくにインナーテラスであれば、室内に近い環境に設置するため、室内外の境界が曖昧になり、より一体感のある空間に仕上げられるでしょう。
部屋が広くなれば、テラスの用途も広がります。ゲストをもてなす空間、趣味を楽しむ空間、家庭菜園スペースなど、ライフスタイルに合わせて幅広い使い方ができます。インテリアや家具の工夫次第で、屋外のよさを活かす空間へと自在に変化させられるのは、テラスならではの魅力です。
またテラスがあると、採光性を高められるだけでなく、風通しも良くなります。明るく、風が抜ける空間は開放的で、ゆったりと過ごせるとっておきのスペースとなるでしょう。
テラスは特別感のあるスペースといったイメージを持たれる方も多いかもしれません。しかし、日々の家事にも利用できます。
とくにおすすめなのが、洗濯物を干すランドリースペースとしての活用です。子育て中で日々多くの洗濯物が出る家庭では、庭やベランダ、室内の部屋干しだけではスペースが足りなくなるかもしれません。テラスがあれば、大量の洗濯物も、タオルや大きなシーツも余裕を持って干せるでしょう。
また、わざわざ玄関で靴を履き替えなくても室内からそのまま外に出られるため、生活動線が向上し、家事の時短にもつながります。屋根付きのテラスやインナーテラスなら、悪天候時も安心です。
洗濯以外では、汚れを気にせずにできるアウトドア用品のお手入れやDIY作業にも適しています。
テラスの素材や色合いを工夫して、コーディネートにこだわることで外観をおしゃれに仕上げることが可能です。
例えば、コンクリートの床でモノトーンに仕上げれば、モダンな印象にできるでしょう。一方で木材の床に間接照明やハンモックなどのインテリアを添えれば、北欧風カフェのような雰囲気を楽しめます。
住宅のテイストに合わせて多様なデザインを設計できるテラスは、マイホームのアクセントとして訪れる人を笑顔にするような彩りを与えてくれるでしょう。
最後に、テラスを取り入れた平屋の住宅事例を2つ紹介します。各邸宅のこだわりやデザインを見て、アイデアを集めましょう。
こちらの実例では、勾配天井を活用した広々としたLDK空間の前方に屋外テラスと庭を設置しました。室内には大きな窓を通して自然光や庭の風景が入り込み、開放感もより一層増しています。
屋外テラスは住宅の外観と合わせて、タイル調の床とモノトーンなカラーリングで統一し、一体感のあるデザインに仕上げました。
お休みの日には、お子様がプールを楽しんだり、家族でバーベキューを囲んだりと第2のリビングとして活用されています。
吹き抜けや下がり天井で、あたたかい木のぬくもりが感じられるよう設計したこちらの実例は、大きな開口部をLDK内に設置してテラスとつなげています。開口部は南向きのため、日当たりも良好です。
屋外テラスは、軒天井を深くして雨の日でも濡れずに外で作業ができます。庭の作業もそのままできるよう、テラスに段差をつけたり、水道を整備したりして利便性を高めています。テラスのデザインは、ブラウンのレンガ調でまとめ、室内のやさしい雰囲気とマッチさせています。
平屋にテラスがあると家族との団らんもより充実し、住宅の見た目も華やかにできます。しかし、実際にテラスを設計するとなると悩むのがデザインや間取りです。テラスの種類や素材、設置場所など住宅の立地環境や好み、ライフスタイルによってどんなテラスが適しているかは大きく変わります。
平屋にテラスを設置する際には、どのような暮らしをしたいか家族と良く話し合いながら、自分たちにぴったりの間取りを選びましょう。