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子育て世代必見!
中古住宅+リフォームで理想の住まいを手に入れよう!

第1回「賃貸vs購入、新築vs中古 賢い住まい選びとは?」

来春に住宅購入を目指している大輔さん・理恵さん夫妻。新築住宅を購入したいのは山々だけれど、アクセス、環境、価格など諸条件を考えると、理想の家探しは難航する気配 。そこで、アドバイザーとなるプロフェッショナルの意見を聞きながら、自分たちにとってベストな住まい選びをスタート! 果たして、大輔さん夫妻は理想の住まいを手に入れることができるのでしょうか。

<大輔さん家族のプロフィール>
夫  大輔さん :32歳、会社員
妻  理恵さん :32歳、会社員
息子  悠真くん :4歳

都心の企業に務める大輔さんは、職場の同僚だった理恵さんと6年前に結婚。2年後に息子の悠真君が誕生。世帯年収は850 万円。今は2LDK家賃12万円の賃貸マンションに入居。悠真君の小学校入学に合わせてマンションの購入を検討中。

<今回のアドバイザー>

上野 典行 氏

プリンシプル住まい総研所長。リクルートに入社後、「住宅情報タウンズ」「住宅情報マンションズ」「SUUMO」など住宅関連媒体の編集長を務める。独立後、プリンシプル住まい総研を設立。日本賃貸住宅管理協会の研修副委員長を務める他、全国賃貸住宅新聞等に記事を連載中。

※プロフィールは、取材当時のものです。

購入すれば資産として形に残り
逆に、賃貸には縛られない自由がある

そろそろ今の部屋も手狭になってきたし、子供が小学校に入る前に家を購入して、自分たちの基盤をしっかりと作りたいね。
そうね。途中で転校というよりは今のタイミングで引越しもしたい。今の賃貸で毎月払っているお金ももったいない気もするから、ここで思い切ってマイホームを手に入れるというのは私も考えていたの。
ただ、最近、お子さんが独立して夫婦ふたりきりの生活になった上司が郊外の家を売って中古のマンションを買ったんだよね。それを思うと、本当に高いお金を払って家を買うべきなのか迷ってしまう。自分の会社も収入もずっと安定しているという保証もないし…
だからといって、ずっと賃貸では近所づきあいも希薄になるし、きちんと自分たちの拠点になる場所はあったほうがいい気がする。
さっそく、今回のアドバイザーの上野さんに聞くことにしよう!
賃貸と購入のどちらか得か。よく議論される話題ですが、仮に「60歳で支払う金額が同じ」となれば、61歳からは毎月の家賃分購入したほうが得です。住まいを購入した場合は資産として形に残り、賃貸は何も残らない。ただし、賃貸のメリットとしては住まいに縛られないという自由さがあります。
家族の拠点、基盤、資産。そう考えるとやはり購入かな…
そうだね、働くことのモチベーションを考えても、賃貸生活から抜け出して 念願のマイホーム購入だ!

足踏みするのはもったいない!?
低金利、増税前の今は買い時!

購入に適したタイミングというのは あるんですか?
“買い時”というやつですよね。『頭金が貯まったら買おう』など、そのうち…と考えているなら、早いほうがいいですよ。
その根拠は?
理由は3つあります。家賃を払うなら、その分、早く購入をして、月々の支払の費用にあてたほうがいいというのが一つ目。二つ目は、ローンを組むなら金利が低い今が狙い目だから。三つ目の理由としては、新築を購入するなら消費税がかかるので、増税前に買った方が得策と考えられるからです。
たしかに、『タイミングが来たら…』と、ずるずると家賃を払うのはもったいない。低金利に消費税というのも、大きいですよね。
そもそも高い買い物だから。“お得でいい物件”が一番 ありがたいのだけどね。
夫の通勤に便利な駅近で、買い物がしやすい商店街があって、子育てにふさわしい環境。部屋は家族がもう一人増えても大丈夫なくらいのゆとりある広さが欲しい。理想がすべて叶う家を買うには、宝くじを当てるしかないかも (笑)
皆さん同じことをおっしゃいます。私だってそう思います(笑)。ただ、先ほどご主人がおっしゃった“お得でいい物件”ですが、ひとついい案があるんです。
お!どんな案ですか!?
中古物件です。同じ地域で同じ広さの物件を比較した場合、新築に比べて中古はお得に購入できます。
でも、中古はボロいというイメージが…
そのかわり、安く買って、自分の好きなようにリフォームできるメリットがあります。例えば、キッチンは対面式でリビングは12帖、あえて和室を設ける…など、自分の思い通りに作り替えられる。新築は確かにピカピカできれいです。けれど、すべてが自分の理想ではないはずです。新築では叶えられないものが中古なら叶うんです。
そうだよね。イチから自分の思い通りを形にする注文住宅なんて絶対にムリだ。それなら中古でハコをお得に買って、中にお金をかければいいというわけだ!

自分の理想に合わせられる上に
中古物件は価値が下がりにくい

ちょっと気がかりなのは、親が新築じゃないと納得しないんじゃないかと…。家建てるなら援助するって言ってもらっている手前、中古とはなかなか言いづらいものがあります。
そもそも住まいの買い方として、まず、自分たちは住まいにどのくらいのお金をかけられるかをご夫婦で相談する必要があります。例えば、ご両親から頭金の援助を入れて、1000万円の頭金にする。月々10万円程度のローン返済と考えると、1%台の金利の今は、3000万円の住宅ローンが組めます。すると購入予算は総額4000万円となります。新築なら4000万円で購入となると、部屋の広さは確保したいから、必然的に郊外など立地的な条件を妥協することになるでしょう。けれど、立地のいい新築6000万円エリアの中古物件を3000万円で購入し、リフォームに1000万円かけてトータル4000万円でちょっと古いけれど、立地がよく、こだわりのあるお洒落な住まいが手に入る。そもそも、駅前など立地がよい場所には、すでに家が建っているので新築狙いは厳しいという現実もありますよね。
なるほど!
加えて言うなら、中古物件は売却損にもなりにくい。家もマンションも20年で建物の価値はほぼゼロ。つまり、建った瞬間からゼロに向かって価値は下がっていくのです。逆に価値が下がりにくいのが土地。つまり、新しいということにこだわって立地条件の悪い新築を買うよりは、立地のよい物件を中古で購入したほうが、売却をする際の価格の下がり具合にも驚かずに 済むのです。
新築推しの両親も今の話しなら、説得できる気がします。
中古は損をしにくいとは、貴重な情報です。中古+リフォームという選択肢が見つかったら、一気に住まい探しが楽しくなってきました!

<まとめ>

今回のポイントは、「住まいに自分を合わせるのではなく、自分に住まいを合わせる」です。 自分たちの望む住まいを自ら作っていくこと楽しめれば、その先には真の豊かな暮らしが待っていそうですよね。次回は「理想の暮らしを叶える物件探しのコツ」など、さらに突っ込んでテーマを深掘りします。 ぜひ、お楽しみに!


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