住まいづくり・住まい探しの情報ガイド
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【目次】
全ての部屋が1階にある平屋は、家の中をスムーズに行き来できるだけではなく、間取りの自由度も高い住宅です。近年ではおしゃれな平屋も多く、若い世代にも人気が出てきているようです。しかし、デザインにこだわりすぎると、住みにくさを感じてしまう可能性があります。納得できる家づくりには、おしゃれさと利便性の両立が大切です。
ここでは、おしゃれで快適な平屋をつくるポイントを、以下の3つの観点から解説します。
平屋を検討する際の参考にしてください。
自然の魅力を身近に感じやすい点は、平屋のメリットと言えるでしょう。平屋は屋外との距離が近く、テラスなど住まいの内と外をゆるやかにつなげるスペースを作りやすい建物です。自然をうまく生かすのが、おしゃれな平屋をつくるポイントの1つです。
ここでは、自然のぬくもりを感じられる内装や、ナチュラルな雰囲気に合う和風のインテリアを紹介します。屋内外を結ぶ、テラス・中庭・土間についても、デザインのポイントを詳しくみていきましょう。
木を基調にした内装は、自然のぬくもりが感じられます。天井や床の素材をはじめ、テーブルやキャビネット、カップボードなど、部屋の至るところで木の魅力は生かせます。
和風のインテリアが好きな方には特におすすめです。木の素材感を生かしながらアースカラーでまとめることで、落ち着いた雰囲気のコーディネートが可能です。
老舗旅館や料亭などの雰囲気を参考にすると、自然のぬくもりを感じるインテリアをイメージしやすくなるでしょう。
テラスとは家屋に接した屋外のスペースで、地面より一段高くなったスペースを指します。テラスの床の素材にこだわると、おしゃれな雰囲気になります。床の素材にはコンクリートやタイルなどがありますが、ウッドデッキなら周囲の植栽と調和して、ナチュラルな雰囲気を演出できます。
リビングとテラスの床面をフラットにすると、ひと続きのスペースのように感じられて開放感を味わえます。おしゃれなテーブルやソファをテラスに置いて、セカンドリビングとして利用してもよいでしょう。テラスでの食事や仕事は、暮らしに癒しを与えてくれるでしょう。
平屋のテラスについては、以下の記事にて詳しく紹介しているので参考にしてください。
テラスがある平屋の魅力は?活用方法や実例を紹介
中庭もテラスのように自然を感じられる空間です。テラスとは異なり、中庭は周囲の大部分を建物で囲まれています。中庭のある平屋の間取りには、L字型・コの字型・ロの字型などがあります。
部屋に大きな窓を設けて中庭を眺められるようにすると、プライバシーを守りつつ景観を楽しめます。桜や紅葉などの樹木を植えると、屋内にいながら四季の移ろいを感じられます。お客様を招いたときも、庭を眺められる部屋ならいいおもてなしになるでしょう。
横に広がる平屋は中心部分まで光や風が届きにくくなりがちですが、中庭をつくると採光性や風通しもよくなります。
土間は土足でそのまま出入りできる点が特徴です。かつて日本家屋では多く見られましたが、近年でも多目的に使えるおしゃれな空間として人気があります。利便性が高く、アレンジ次第でおしゃれに見せられる点が土間の魅力です。
土間なら、天候に関係なくDIYやバイク・自転車のお手入れができます。子どもの遊び道具やアウトドア用品の収納スペースとしても活用できます。
観葉植物を育てたり、家庭菜園に取り組むのもいいでしょう。玄関と土間に扉を設置して、隠れ家のような雰囲気の作業部屋にすることもできます。
平屋は、シームレスで間取りをアレンジしやすい建物です。詳しく見ていきましょう。
家事動線とは、炊事や洗濯、掃除など、家事をする際に行き来する経路のことです。そもそも平屋はワンフロアなため、階段がないぶん効率よく家事ができます。
さらに動線にこだわりたい方は、アイランドキッチンを検討してはいかがでしょう。アイランドキッチンとは、完全に壁から独立したキッチンです。アイランドキッチンは周囲を回遊できるため、家事動線がよくなります。ただし、アイランドキッチンは周囲から丸見えになるため、洗い物や生ゴミはこまめに片付けるようにしましょう。
また、キッチンを中心に水回り設備を配置すると、炊事をしながら、洗濯や浴室の掃除などが効率よくできます。
可動間仕切収納を使うと、ライフスタイルの変化に合わせて部屋の間仕切りを移動することができます。
例えば、子ども部屋に可動間仕切収納を設置して、子どもが小さいうちは部屋の隅に収納を寄せておけば、広々とした一部屋のキッズルームとして使えます。子どもが成長して個室が必要になったら、収納を間仕切りにして部屋を分けることができます。
将来的に子どもが増える可能性がある場合でも、可動間仕切収納を使えば1つの部屋を2つに分けられます。部屋を平等に分割できるように、建築の時点で出入り口や空調、照明などの設備の位置に配慮するとよいでしょう。
アップフロア、ダウンフロアとは、同じフロア内でありながら床の高さが異なる空間のことです。平屋の広いリビングは、開放感はあっても単調に感じてしまう場合もあるかもしれません。アップフロアやダウンフロアで視線の変化を加えることで、空間におしゃれさと動きが生まれます。
アップフロア、ダウンフロアは、壁を使わないで空間を緩やかに区切れるため、適度に家族の存在を感じながらも、仕事や趣味に集中することができるでしょう。家族とのつながりを大切にしたい方に、アップフロア、ダウンフロアはぜひおすすめしたいアイデアです。
また、アップフロア、ダウンフロアの床材を変えてみると、おしゃれに見えるかもしれません。同系色で統一感を保ちながら、ヘリンボーンなどパターンの違いで変化をつけることもできます。
平屋のアップフロア、ダウンフロアについては以下の記事にて詳しく紹介していますのでご覧ください。
平屋にスキップフロアを採用するメリット|活用方法や実例も紹介
平屋は高さがない分、屋根や外壁がよく見えます。外観のデザインを決める際には、先に外壁の素材や色柄を選ぶのではなく、まずは家全体のつくりを決めてから細部を固めていくとスムーズにデザインを考えられるでしょう。
ここでは、平屋を印象的に見せる屋根や外壁のデザインについて解説します。また、お手入れの手間を減らし、きれいな状態をキープしやすい外壁も紹介します。
大きな屋根の平屋は、深い軒により自然との一体感を感じられます。軒が深ければ、屋内に入り込む夏の日差しを和らげ、雨の日でもテラスでくつろぎやすくなります。
屋根の形状や素材は、デザインと機能性のバランスを見て選ぶとよいでしょう。屋根の形状には寄棟屋根・切妻屋根・片流れ屋根・フラット(陸)屋根、それらの複合タイプなど、さまざまな種類があります。また、主な屋根材には、瓦・スレート材・金属屋根などがあります。最近は太陽光パネルを搭載するケースも増えています。
屋根の色合いを決めるときは、外壁との相性も大切です。例えば、外壁の色が淡い色合いであれば、黒など濃い色の屋根と組み合わせるとメリハリが付いた外観になります。
平屋の屋根については以下の記事にて詳しく紹介していますのでご覧ください。
平屋の屋根の形はどうしたらいい?平屋にオススメの屋根の種類や活用法を説明
外壁は色やデザインはもちろんですが、メンテナンスのことも考えておきましょう。厳しい自然環境に晒される外壁はどうしても汚れやすくなります。新築時の美しさをできるだけ保つために、お手入れの手間を抑えられ、きれいな状態をキープしやすい素材がおすすめです。
例えばパナソニック ホームズのタイル外壁「キラテック」は、太陽の光に当たることで生まれる“親水性”で表面に水の膜をつくり汚れを分解して、雨で流れ落ちやすくします。このセルフクリーニング効果により、お手入れの手間や塗り替え、補修などのメンテナンスも軽減できます。自然の力を利用して外観の美しさが保たれます。
おしゃれな平屋をつくるには、自然を意識してデザインを考えるとよいでしょう。その上で間取りを工夫すると、住みよい家となります。また、平屋は屋根や外壁のデザインも楽しめるのも魅力のひとつです。デザインに加え、お手入れのしやすさにもこだわって外壁の素材を検討しましょう。