住まいづくり・住まい探しの情報ガイド
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【目次】
ひと昔前は、平屋は「古風な家」というイメージもありましたが、現在はおしゃれな家に住みたい夫婦や子育て世代をはじめとして人気が高まっています。大開口窓や勾配屋根、内と外をつなぐテラス・ウッドデッキなど、平屋ならではの魅力にひかれている方もいることでしょう。
そこで今回は、平屋のメリット・デメリット、おしゃれな間取りのアイデアと注意しておきたいポイント、平屋の建築実例などを解説します。理想の平屋を建てる参考にしてください。
平屋(ひらや)とは、1階建ての家のことです。階層によって建築物を区別する際に使う用語で、平家、1階建(いっかいだて)と表記されることもあります。
平屋はバリアフリー住宅に住みたいシニア世帯から支持されていましたが、近年は、マンションのようにワンフロアの暮らしをしたい若年世帯にも人気があります。
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1.5階建ての住宅とは?メリット・デメリット、建築実例も紹介
平屋の主なメリットは以下のとおりです。
ワンフロアの平屋は生活動線をコンパクトにでき、室内の移動や家事が楽です。
設計の自由度が高いため、中庭や広い軒、土間、ロフトなどの空間を作りやすいのが特徴です。
構造がシンプルな平屋は、光や風を取り入れる大きな窓を作りやすいのが特徴です。
2階建てでは天井の高さに限界がありますが、平屋なら自由度が高まります。例えば勾配天井のようなおしゃれなデザインが可能です。
屋根下やスキップフロア、土間収納など工夫次第で収納スペースが作れます。
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一方、平屋には次のようなデメリットもあります。
同じ延床面積を確保するために、2階がない分広い土地が必要になります。生活スタイルによっても異なりますが、例えば4LDKなら延床面積は30坪、およそ100㎡が目安で、これにプラスして駐車用の敷地が必要です。
中央に配置した部屋は、どうしても採光の確保が難しくなります。このため、ロの字、コの字の平屋も検討する人も多くいます。
近年ではおしゃれで個性的な平屋が増えてきています。どのようなアイデアが取り入れられているのでしょうか。
広い床を活かすには、スキップフロア、ダウンフロアが向いています。
スキップフロアは床の高さを半階分ずらした間取りで、同じ部屋の中に高低差を付けられるのがメリットです。平屋の場合、スキップフロアは中2階の位置になり、子どもの遊び場やワークスペースなど、いろいろな利用方法が考えられます。また、下部は大容量の収納スペースにできます。
ダウンフロアは、リビングなどの床に15~30cmほどの段差を付けて空間を作る間取りです。目線の高さが変わるため、壁を作らずにゆるやかにゾーニングできます。
内と外の一体感を出しやすい平屋の良さを、さらに活かせるのがテラス・ウッドデッキです。バーベキューを楽しんだり、ペットと遊んだり、日光のもとで読書したりと、おうち時間の幅が広がります。深い軒を設けると日中の過ごしやすいスペースになるでしょう。
またテラス・ウッドデッキを利用していないときも、視覚効果で室内が広く感じられます。大開口の窓と組み合わせれば、リゾートハウスのような開放感を出せるでしょう。
平屋は2階がない分、天井の設計に自由が利きます。このメリットを最大限に活かせるのが勾配天井です。
勾配天井は天井に高低差のある斜めの屋根のことで、面積が限られる平屋でも開放感を出しやすいのがメリットです。さらに屋根に近い部分に横スリット窓を設ければ、家の中から天井を見たときに室内に縦の広がりが感じられ、空間がより広く見えます。
デザイン性を高めたい場合には、勾配天井に梁を渡したりファンを付けたりするのもよいでしょう。
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平屋はどの空間も地続きで、外とのつながりを持たせやすいのがメリットです。とくにリビングを大開口窓にして横に広げれば、室内から外の自然を感じられるパノラマを実現できます。
平間の大開口窓は、2階部分を支えるための柱や壁が不要な平屋だからこそ、容易に実現できます。2階建て住宅なら、通常、鉄筋コンクリート造でなければなかなか実現できません。景色のよい土地に平屋を建てられるなら、四季折々の自然を家に取り込める大開口窓を検討してみてはいかがでしょうか。
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平屋の家づくりをする際は、デザイン面だけでなく快適に生活するための機能面も大切です。ここでは家事動線や収納などの重要ポイントを解説します。
平屋の間取りを考える際は、紙に間取り図を書き、家族の動きを想像しながらシミュレーションしてみましょう。平屋はもともと家事動線の良い住宅ですが、ライフスタイルに合った間取りにしなければ、暮らしにくい部分が出てきてしまいます。
例えば、玄関からパントリー、キッチンに直行できる間取りなら、重い食材もスムーズに片づけられるので便利です。また、キッチンをくるりと囲むようにリビング、ランドリールーム、クローゼットなどを配置すれば、最短ルートで移動して家事効率を高められるでしょう。
コンパクトな平屋を建てる際は、部屋ごとに、必要な物をしまえる収納スペースを設けることを検討しましょう。とくにコンパクトな平屋では、広々とした収納スペースを1カ所に設けにくいため、収納スペースを分けることが重要です。
例えば、外遊びの道具などを収納できるウォークスルータイプの玄関収納や、アウトドアグッズなどを置ける土間があれば便利です。家族が増えたりライフスタイルが変わったりすることを考えて、広さや棚に少し余裕を持っておくとよいでしょう。ほかにもスキップフロア下を収納スペースにしたり、勾配屋根にロフトを設けたりするアイデアも考えられます。
キッチンにはパントリーがあると便利です。シリアルや缶詰などの保存食をたくさん保管しておけます。またパスタ鍋やパーティー用の食器など、かさばる物をすっきり整理できます。
小部屋タイプのパントリーにする場合、1畳以上の広さが必要です。例えば間口170cm×奥行85cmなら、大型冷蔵庫と奥行30cm程度の棚を設置しても、楽に出し入れできるスペースが残ります。壁付けタイプのパントリーなら、0.3畳~1畳ほどの広さが一般的です。
また棚は奥行30cm程度の棚と、ホットプレートなどをしまえる45cm程度の棚の2種類があると便利です。
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平屋はおしゃれな家に住みたい人たちからも支持されています。ここでは、吹き抜けのある平屋、土間やテラスがある平屋、スキップフロアや勾配天井を採用した平屋など、間取りの実例を紹介します。
岡山県のオーナー様は、開放感あふれる平屋です。家族が集うLDKは、天井を高くして、のびやかな吹き抜けとなっています。この吹き抜けに面したロフト空間は多目的な使い方ができるようになっており、普段の生活スペースにゆとりを生み出しています。
木のぬくもりが全体にあるのもKさま邸の魅力です。なんといっても目を引くのは吹き抜け部分に大胆に渡されたウォルナット柄の梁。ほかにも大開口部近くの下がり天井、キッチン、収納棚など、随所に木目調パネルを使っており、心地のよい空間を作っています。
木のぬくもりが家族の時間を心地よく包む、開放感あふれる平屋の建築実例を見る
岡山県のオーナー様は、ワンフロアのメリットを最大限に活かした開放的な間取りが特徴です。どこにいてもリビング、オープンキッチン、テラスの様子が見て取れますので、いつも家族や友人の気配を感じながら暮らせます。そして大開口からつながるテラスや庭が、開放感をさらに増しています。
特徴的なのは、仕事や趣味の個室として使える土間です。土足で大きな荷物を運び入れたいこともあるため採用した間取りとのことですが、例えばアウトドアやDIYが趣味の人なども、取り入れられるアイデアと言えるでしょう。
家族や友人との時間を楽しめる、土間やテラスがある平屋の建築実例を見る
「人とは違うカッコいい家」をコンセプトにした岡山県のオーナー様は、デザイン性に優れたスキップフロア、勾配天井を採用した平屋です。
スキップフロアは舞台のようにオープンにしたリラックスルームになっていて、家族とちょうどよい距離感を保ちながらひとりの時間を過ごせます。また、勾配天井は室内に開放感を出すとともに、外観のデザイン性向上にも活かしています。フラット部分と片流れ屋根でツートンカラーに分けたことで、スタイリッシュでモダンな外観に仕上がりました。
自分達らしさを大切にした、スキップフロアのある平屋の実例を見る
ゆとりのある敷地に、平屋のご新居を建てられたオーナーさまの平屋です。大空間のリビングにしたかったので、耐震性や間取りの自由度を重視して設計されました。壁一面の大開口からウッドデッキへと視界が広がってとても開放的なリビングとなっており、天井やフロアの木目は開口部に向けてそろえ、外へのつながりを強調しています。天井にも床材と同じ天然木を採用したことで、インテリアがぐっと落ち着きのある雰囲気に。天井面は照明をできるだけ少なくして、木目の美しさを引き立てています。
壁一面の大開口からウッドデッキへと開放感があふれる平屋の建築実例を見る
市街地からほど近い、人気のエリアに立つ分譲地の3区画を使ったゆとりのある敷地に、森のような庭と邸宅感あふれる平屋の住まいです。庭の眺めを楽しめるLDKを希望され、勾配天井を生かしたダイナミックな大開口から、庭の景色が広がって開放感いっぱいの空間をご提案しました。フルフラットになる開口で室内とテラスがひと続きになり、気持ちのいい開放感を創り出します。
庭の眺めが心地いい、開放感あふれる大窓の平屋の建築実例を見る
平屋はワンフロアの機能的な住宅に住みたい人たちから人気の住宅です。しかし、平屋の魅力は機能性の高さだけでなく、デザインにもこだわれるところです。構造がシンプルな平屋では大開口の窓や、勾配屋根などのアイデアも取り入れられます。
家事動線や収納などの機能性も押さえながら、デザインやインテリアにもこだわって、理想の平屋を建てましょう。
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30坪の平屋を建てる総費用は、地域や建築会社、使用する材料や設備のグレードによって大きく異なりますが、一般的には約1,500万円から3,000万円程度が目安とされています。高品質な材料や最新の設備を選ぶ、デザインに特徴がある場合などは、それ以上の費用がかかることもあります。また、土地の購入費用や外構工事、設計料などの諸経費も総費用に含まれるため、これらの費用も合わせて考慮する必要があります。正確な見積もりを得るためには、複数の建築会社に相談し、具体的なプランをもとに見積もりを取ることが重要です。
30坪の平屋に暮らせる人数は、家族構成やライフスタイルによって異なります。一般的に、30坪の平屋では2LDKから3LDK程度の間取りが可能で、夫婦+子供1〜2人の4人家族まで快適に暮らせることが多いです。しかし、個々のプライバシーのニーズや共有スペースの使い方によっては、より少ない人数での居住が適している場合もあります。また、収納スペースの確保や間取りの工夫によっては、少し多めの人数でも暮らすことが可能です。重要なのは、住む人々のライフスタイルに合った間取りと機能性を確保することです。
平屋を建てる費用は、土地の価格、建築する家の大きさや仕様、建築会社の選択などによって大きく異なります。一般的に、平屋の建築費用は約1,500万円から3,000万円程度が目安とされています。しかし、高級な材料を使用したり、カスタマイズを多く加えたりすると、その費用はさらに上がる可能性があります。また、土地の価格は含まれていないため、土地を購入する場合はその費用も考慮する必要があります。正確な見積もりを得るには、建築会社に相談し、具体的なプランに基づいた見積もりを取ることが重要です。
平屋の総額平均は、地域や建築会社、使用する材料や設備のグレードによって大きく異なりますが、一般的には約1,500万円から3,000万円程度が目安とされています。しかし、高級な材料やオーダーメイドの家具、最新の設備を取り入れる場合は、その総額はさらに上がる可能性があります。また、土地の価格は含まれていないため、土地を購入する場合はその費用も考慮する必要があります。