住まいづくり・住まい探しの情報ガイド
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【目次】
平屋はワンフロアの暮らしやすさが人気の住宅です。ただし、敷地面積によっては2階建に比べて部屋数が少なくなったり、部屋の大きさを小さくしたりしなればならない場合もあります。
平屋で3LDKの間取りにするためには、どのくらいの広さが必要なのでしょうか。坪数の目安や、3LDKの平屋を建てるときのポイントについて解説します。
平屋で3LDKの間取りを作るなら、約90~100㎡(27~30坪)が目安になります。リビングダイニングのほかに主寝室と1つまたは2つの部屋を確保できるでしょう。
90㎡以上あれば、3人家族や4人家族でも快適な間取りにできるでしょう。子どもが大きくなるにつれて、それぞれの部屋が必要になったり、モノが増えていくので、少し広めのスペースを確保しておくと安心です。
3LDKの平屋の間取りで考えておきたいポイントをお伝えします。採光や周囲の環境を考えた家の配置など、平屋ならではのポイントがあるので、専門家とも相談検討していくとよいでしょう。
平屋は階段の上り下りがなく、ワンフロアで生活動線が完結します。キッチンや、浴室、洗面所などの水回りを近くに配置して、回遊動線でつなげるようにすると効率的に家事を行えます。
例えば、浴室、トイレ、洗面所はドアで仕切って1か所にまとめますが、洗面所と脱衣室は分けておきます。脱衣室を別にすればランドリ―スペースとして室内の干し場にも使えるでしょう。
さらにランドリ―スペースの近くに扉をつけてウッドデッキを設置すれば、天気の良い日は、洗濯物をそのまま外干しできます。
平屋は2階建以上の住宅に比べて高さがないため、周辺の環境によっては採光が不足する場合があります。また、これは平屋に限りませんが、1つのフロア面積が広くなるにつれて家の奥まで光や風が届きにくくなります。
四角いタイプの間取りが一般的ですが、L字型やコの字型にすると採光と風通しを確保しやすくなります。
敷地の中に建物をどのように配置するかも重要です。
たとえば、敷地の北側に道路がある場合は駐車場を北につくり、建物をなるべく北側に寄せることで南側の日当たりを確保できます。玄関と道路が近くなりアプローチを短くできる上、南側の庭やリビングが道路から見えにくくなります。
敷地の南側に道路がある場合は、外からの視線を遮るためにフェンスや雨戸、シャッターなどを設置すれば、防犯対策にもなります。
3LDKの平屋のメリットについて見ていきましょう。
平屋はキッチンやリビング、浴室、トイレなど、すべての部屋がワンフロアにあり、それぞれの距離が近いので、生活動線や家事動線が短く暮らしやすい点が大きなメリットと言えるでしょう。
3LDKの間取りにすれば、リビングダイニングのほかに3部屋あるので、3人家族の場合は夫婦の寝室と子ども部屋、客室を確保できます。4人家族の場合なら、子どもそれぞれの個室を確保できます。部屋数にゆとりがあると、さまざまな使い方に対応できます。
また各部屋に収納を設置すれば、十分な収納スペースを確保できます。
平屋は階段の上り下りがなく、移動の負担が小さいので、子育ての時期から老後まで安心して暮らすことができるでしょう。段差をなくすことで、転倒やつまずきなどのリスクを減らすことができます。
老後の暮らしやすさや、両親との同居を考えている場合などは平屋が適しているといえます。はじめからバリアフリーを念頭に設計してもいいですし、老後近くになってリフォームで手すりを追加したり、車イスが通れるようにしたりとバリアフリー化してもよいでしょう。
平屋は家族とのコミュニケーションが取りやすい点もメリットです。2階建で子ども部屋を2階につくってしまうと、自分の部屋に閉じこもってしまって、顔を合わす機会が減ってしまうかもしれません。
家族全員が同じフロアで暮らし、各部屋の距離が近い平屋は、自然とコミュニケーションの機会が増えます。
一般的に2階建よりも平屋の方が建築費用が高くなると言われていますが、床面積や使用する建材、間取りなどによって金額は異なります。また依頼する住宅メーカーによっても変わります。
夫婦2人と子ども2人の4人家族の場合、平屋の3LDKに必要な広さは延床面積が25~33坪程度です。坪単価を60万円で計算すると3LDKの平屋の建築本体費用は、約1,500万~2,000万円になります。
あくまでも目安なので、どのような家を建てたいかイメージをある程度明確にして、いくつかの業者から見積もりを取るとよいでしょう。
3LDKの平屋の実例を紹介します。それぞれ平屋の自由な間取りを活かして、住む人のライフスタイルを反映した快適な住まいになっています。
このお宅のオーナー様は、住まいづくりを考え始めた当初から平屋を希望されていたそうです。家族が集まるLDKは開放的な吹き抜けを作り、さらに大きな開口部からはテラスへ出られるようになっています。
ウォルナット柄のフロアには吹抜けの梁や下がり天井、木目調のキッチンやダイニングテーブルなど木の素材を生かした温もりのあるインテリアを合わせ、リラックスできる空間をつくっています。
アイランドキッチンは、リビングや和室、子ども部屋まで目が届くので家族とのコミュニケーションも取りやすい間取りです。
このお宅のオーナー様は、当初マンション購入も検討しましたが、平屋の自由度の高いプランやデザインに惹かれたそうです。家族や友人が気軽に集まり賑やかに過ごせるようなLDKをご希望されました。
勾配天井が伸びやかな空間を演出しています。また大開口からはテラスへ出られ庭が続きます。玄関の続きにある土間は個室として使えるので、趣味に没頭できるそうです。
平屋はワンフロアにすべての間取りがあるため、生活動線や家事動線が短く、段差も少ないので安心して暮らせます。平屋で3LDKの間取りにすれば、十分な居室スペースと収納を確保できるでしょう。
必要な設備や間取りによって3LDKの平屋の建築費用は変わってくるため、専門家に相談しながら見積もりを取ってみてください。