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住まいの売却コラム

家族が減って、今の家では広すぎるんだけど、どうしよう…。

定年を迎え、子どもが独立すると夫婦でのふたり暮らしが始まります。平均寿命から考えても20年以上残されたセカンドライフにおいて、マイホームの問題は避けて通れません。住宅ローンの返済は退職金で完済する目途が立っているが、ふと気づけば、今の家では広すぎる…。「セカンドライフ」を充実したものにするためにも、どのような選択肢があるのか考えてみましょう。

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住み続けるか、住み替えるか?

まずは、この場所に住み続けるか、別の場所に住み替えるかの選択肢があります。慣れ親しんだこの場所で生涯暮らしたいという方も多いでしょう。一方、老後は田舎暮らしをしたい、逆に、駅近の便利なマンションで暮らしたい、さらには、子ども世帯との同居や近居・隣居を検討している、故郷へUターンするなど、今とは別のところへ住み替えを希望する方もいらっしゃるでしょう。欧米では、リタイア後に高齢者にとって暮らしやすい場所に移り住むことは珍しくありません。住み替えをする場合には、転勤時と同様に、今の家を「売却する」「他の人に貸す」という2つの選択肢から選ぶことが一般的です。

住み続ける場合はリフォームを行う

このまま住み続ける場合は、減築といって、リフォームで住まいを小さくして住みやすくすることもできます。同時に、命を守る耐震リフォーム、温度差をなくしヒートショックなどから身を守り健康に暮らすための省エネリフォーム、老後ひとりになっても快適に生活できるようにバリアフリーリフォームなども同時に行うといいでしょう。持ち家はあっても、それ以外に資産がほとんどないという人には、「リバースモーゲージ」という選択肢もあります。これは、自宅を担保にして、融資を年金のような形で受け取るもので、死亡時に持ち家を売却することで借金を一括返済する仕組み。この制度を利用すれば、自宅に住み続けながら、老後の資金を調達することができます。前述のリフォーム時に、60歳以上の方ならば活用することができる住宅金融支援機構の高齢者向け返済特例制度もリバースモーゲージの一例です。

住み替えして売却する

住み替える場合にまず有効なのが、今の広い家を売り、ふたり暮らしに十分な大きさの中古住宅などに買い換えることです。今の家の住宅ローンが完済されていれば、売却額と購入額の差額をそのまま老後資金に回すことができます。しかし、新しい地域での生活に合わないケースもよくあるため、一旦、今の家を賃貸に出し、自分たちはそれより安い賃貸物件に移り、その地域が住みやすいかどうかを判断してから、家を買い換えるのもひとつの方法です。

住み替えして賃貸に出す

今の家の立地条件が良いなど、賃貸に出しても収益性が見込まれる場合は、家を売らず貸し出したまま、自分たちも新しく賃貸住宅に住み続ける、または購入する、高齢者住宅に入居するなどという選択肢も考えられます。借り手がつくかどうか心配ならば、移住・住みかえ支援機構(JTI)の、シニア(50歳以上)のマイホームを最長で終身にわたって借上げて転貸し、安定した賃料収入を保証する「マイホーム借上げ制度」という仕組みもあります。ただし、賃料は相場より低く設定するのが一般的です。

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