お役立ちコラム

パナソニックホームズトップ > コラム一覧 > 3LDKの平屋は狭い？ちょうどいい暮らしを叶える間取り実例と工夫を紹介

注文住宅

3LDKの平屋は狭い？ちょうどいい暮らしを叶える間取り実例と工夫を紹介

平屋

【目次】

「平屋で3LDKって、ちょっと狭いんじゃない？」このような疑問をもつ方がいらっしゃるかもしれません。しかし、しっかり計画すればちょうどいいサイズの平屋を実現できます。

たとえば、子育て世帯にとっては、家族全員が程良い距離感で暮らせる住まい、シニア世帯にとっては、必要な空間の確保と将来の安心を両立できるなど、3LDKの平屋は多くの世代にフィットする間取りといえます。

この記事では「3LDKの平屋は本当に狭いのか？」という疑問に答えるとともに、実際の間取り実例や失敗しないための工夫、必要な土地・予算の目安まで詳しく紹介します。

3LDKの平屋はどんな世帯に向いている？

平屋 × 3LDKという組み合わせは、子育て中の家族にも、ゆったりと暮らしたいシニア世帯にも、ちょうど良い広さです。ここでは、どのようなライフスタイルの方に3LDKの平屋が向いているのか、暮らし目線で詳しく見ていきましょう。

3LDKは“ちょうどいい広さ”を求める家族に人気

平屋でも3LDKの広さがあれば、夫婦や子ども一人ひとりのプライベート空間を持つことが可能です。「部屋数は欲しいけれど、無駄なスペースは避けたい」という人にとって「広すぎず、狭すぎない」を叶えるバランスの取れた間取りを実現できます。

3LDKの平屋の広さは、延べ床面積25〜30坪（約83〜99㎡）程度が一般的で、土地の広さやコスト面から見ても現実的な選択肢といえます。さらに、ワンフロアで生活が完結する平屋は、移動がラクで生活動線がスムーズになる点も魅力です。

子育て世帯・シニア世帯それぞれのメリット

3LDKの平屋は、子育て世代、シニア世代、それぞれにアピールするポイントがあります。

【子育て世帯にとってのメリット】

3LDKの平屋は、子どもの年齢や成長に応じて部屋の使い方を柔軟に変えられる点が魅力です。たとえば、主寝室と子ども部屋2部屋という使い方なら、将来の進学や独立にも対応しやすいでしょう。また、階段のないワンフロア設計は安全性が高く、家事や育児のしやすさも魅力です。

【シニア世帯にとってのメリット】

平屋で3LDKあれば、家族用の寝室に加えて、趣味用のスペースや来客用の部屋の確保も可能です。また、バリアフリー化しやすいので、将来的な介護や身体の変化にも対応できます。

3LDK平屋の間取りでよくある悩みとは？

3LDKの平屋はバランスの良い選択肢として人気ですが、間取りを考える際にはいくつかの悩みや注意点も出てきます。ここでは、3LDK平屋の間取りでよくある悩みを取り上げ、それぞれに対する解決策や工夫を紹介します。

リビングが狭くなるのでは？

3LDKの間取りでは、個室が3部屋ある分、LDK（リビング・ダイニング・キッチン）の広さが圧迫されがちです。特に25坪前後の平屋では、LDKが14〜16畳程度になり「思ったより狭い」と感じるケースも少なくありません。

このような場合には「隣接する洋室や和室とつなげて使える」間取り設計が効果的です。引き戸や間仕切りを設けることで、普段は広々とした一体空間として使用しつつ、必要に応じて個室としても活用できます。

部屋数は足りる？

子どもの成長やライフスタイルの変化によっては、3部屋では手狭に感じる可能性もあります。たとえば「主寝室・子ども部屋×2」で使い切ってしまうと、ゲストルームや趣味部屋が確保できないかもしれません。

この課題を解決するには「多目的に使えるフリースペース」を設けるのが有効です。将来的な使い道を見越して間取りを考えることで、住まいの満足度を高められます。

生活動線や収納の工夫は？

平屋住宅は廊下スペースが限られるため、部屋の配置によっては生活動線にムダが生まれる可能性があります。また、ファミリークローゼットや土間収納がないと、片付けや物の置き場所に困る場面もあるでしょう。

このような問題に対しては「回遊動線の導入」や「収納を集約させる設計」が有効です。たとえば、キッチン・洗面・ランドリーをぐるりと回れる構造や、ファミリークローゼットを中央に設ける設計など、暮らしやすさを意識した間取りにすることで、空間を有効活用できます。

【家族構成別】暮らしやすい3LDK平屋の間取り建築実例

3LDKの平屋は「夫婦＋子ども1人」「夫婦＋子ども2人」「夫婦2人暮らし」といった、さまざまな家族構成にフィットします。ここでは、それぞれの暮らしに最適な間取りの実例と工夫ポイントを紹介します。

「夫婦＋子ども1人」子育て世帯におすすめの間取り

「夫婦＋子ども1人」という小さな家族構成にぴったりの暮らしやすい平屋です。キッチンから洗面室・収納へとスムーズに移動できる回遊動線や、家族のつながりを大切にする開放的なLDKが特徴的です。将来的に子どもが成長した後も、部屋を柔軟に使い分けられる間取りとなっています。

【こんな方におすすめの間取り】

・子どもが小さいうちは家族全員でLDK中心に暮らしたい

・将来的に個室を使い分ける柔軟な間取りにしたい

・夫婦ともに忙しく、家事がスムーズに終わる家が理想

・外とのつながりを大切にした、明るく開放的な住まいを望んでいる

「夫婦＋子ども1人」子育て世帯におすすめの間取り実例を見る

「夫婦＋子ども2人」子育て世帯におすすめの間取り

「子育てしやすい」「家事がしやすい」「自然と家族が集まる空間」をすべて叶えた、子育てファミリー向け3LDK平屋の理想形ともいえる間取りです。広々としたLDKを中心に、自然と家族が集まる工夫が随所に盛り込まれています。隣り合う2つの子ども部屋は、中央に共用クローゼットを配置し、成長後の使い方を見越した設計です。家事動線もキッチン・洗面・ランドリーをスムーズにつなげています。

【こんな方におすすめの間取り】

・小さな子どもがいるため、目の届く範囲で過ごしたい

・将来の子ども部屋の使い方を柔軟に考えたい

・家族の時間も自分の時間も大切にできる住まいを求めている

・朝も夜も効率よく動ける動線設計を重視したい"

「夫婦＋子ども2人」子育て世帯におすすめの間取り実例を見る

夫婦2人暮らしにぴったりの間取り

夫婦2人暮らしに求められるのは、コンパクトで管理しやすく、それでいて心地良いゆとりが感じられる空間です。この実例では、LDKと和室をつなげることで広がりのある空間を演出し、必要なときに仕切れる設計となっています。趣味や書斎スペースとして使える部屋が1つあることで、長く快適に暮らせます。また、夫婦が別々の寝室を持つ構成になっているため、生活リズムが違っても快適性を損ないません。

【こんな方におすすめの間取り】

・今は夫婦2人暮らし、将来は1人になっても住み続けたい

・書斎や趣味スペースが欲しいが、部屋数が多すぎるのは避けたい

・ゲストや家族が泊まれる部屋を1つは確保したい

夫婦2人暮らしにぴったりの間取り実例を見る

3LDKの平屋で快適に暮らすためのポイント

3LDKの平屋は、部屋数と広さのバランスが魅力ですが、設計の工夫次第で快適さが格段に変わります。ここでは、限られたスペースを最大限に活かしながら、住み心地を大きく左右する収納・動線・採光・将来設計の工夫について紹介します。

収納は“使う場所にまとめる”のが鉄則

家族全員の衣類や日用品を1カ所にまとめられるファミリークローゼットを設けると、片付けがラクになります。土間収納やパントリーも、家事の動線上に配置することで使い勝手が大幅にアップするのでおすすめです。

効率的な収納のためには「各部屋に少しずつ収納」ではなく「生活動線のハブに集約」するという考え方が欠かせません。

生活動線は“回遊型”が人気

キッチン・洗面・ランドリー・収納を回遊できる動線にすると、家事の時間削減と負担軽減が可能です。さらに、リビングを中心に各部屋へアクセスしやすい間取りにすることで、自然と家族間のコミュニケーションが増えるでしょう。

動線が短く無駄のない回遊型レイアウトは、コンパクトな平屋を“広く感じさせる”効果もあるため、多くの家庭で採用されています。

採光と通風で“閉塞感のない家”にする

平屋は2階部分がない分、採光や風通しが不足しがちなため、窓の配置に注意する必要があります。効果的な対策方法として挙げられるのは、吹き抜けの設置や天井付近に設ける高窓、屋根に配置する天窓などです。できるだけ上部に設置することで、プライバシーを確保しながらも自然光を取り入れることが可能です。

さらに、中庭やウッドデッキを取り入れると、視線が抜けて解放感もアップします。

将来の暮らしを見据えた設計も大切

子どもが巣立ったあとの使い方変更を前提に設計しておくと、長く快適に暮らせる住まいに仕上がります。間仕切りを減らして可変性のある部屋づくりにすることで、書斎・趣味・寝室など用途の幅が広がるでしょう。

老後の暮らしを考え、バリアフリーや引き戸・広めの廊下を採用するのもおすすめです。

3LDK平屋を建てるために必要な広さと建築費用の目安

平屋は2階建てに比べて広めの土地が必要になるため、延べ床面積だけでなく敷地全体のバランスやコスト感も重要です。ここでは、一般的な目安をもとに、家づくりの予算計画に役立つ情報を紹介します。

延べ床面積の目安はどのくらい？

3LDKの平屋で快適に暮らすには、延べ床面積25～30坪（約83～99㎡）が目安とされています。25坪程度の面積は、コンパクトながらも効率よく設計された間取りを実現しやすく、建築費や光熱費を抑えられるという点がメリットです。一方、30坪以上になると、ゆったりとしたLDKや広めの収納スペース、趣味部屋の設置など、暮らしにゆとりを持たせた間取りを設計できます。

自分たちの暮らし方に合わせて「何にどれだけの広さを割きたいか」を明確にしておくことが、後悔のない家づくりの第一歩です。

土地の広さはどれくらい必要？

建ぺい率・北側斜線など法的制限を考慮すると、建物よりひと回り大きな敷地が必要です。特に平屋はワンフロアで完結する分、建物自体が敷地に対して大きな面積を占めるため、2階建てに比べて広い土地が求められます。

敷地面積の目安は、40～60坪（約130〜200㎡）程度です。駐車場を2台分確保したい、庭やウッドデッキを設けたいといった希望がある場合は、60坪以上の敷地を確保することで、ゆとりのある配置が可能です。都市部では広い土地を確保するのは難しいケースもありますが、郊外や地方なら比較的探しやすい傾向にあります。

建築費用の相場とコストダウンのコツ

住宅金融支援機構「2023年度フラット35利用者調査」による土地付き注文住宅の全国平均の建築費・住宅面積は以下のとおりです。

土地付き注文住宅の全国平均の建築費：約3,406万円
住宅面積約34坪（111.2平方メートル）

つまり、平均坪単価は約100万円となり、延べ床面積40坪だと約4,000万円の建築費がかかる計算です（土地取得費用は別途）。

この金額は、地域や仕様、住宅会社によって大きく差が出るため、複数社での比較・見積もりが欠かせません。費用を抑えるためには、以下のような工夫が効果的です。

水回り（キッチン・バス・トイレ）の集中配置で配管の工事費用を削減
凹凸を抑えたシンプルな外観で建材費を節約
設備や内装は標準仕様でも満足できる会社を選ぶ

※参考：2023年度フラット３５利用者調査｜住宅金融支援機構

他の間取りと比べてどう？3LDK平屋の特徴まとめ

3LDKの平屋は魅力的とはいえ、家族構成や暮らし方によっては、2LDKや4LDKの方が適している場合もあります。ここでは、3LDKの平屋が他の間取りとどう違うのか、そしてどんな人に向いているのかを比較しながら解説します。

2LDKとの違い

2LDKは夫婦2人や単身向けにぴったりですが、子どもや来客対応にはやや物足りない広さです。その点、3LDKは、主寝室＋子ども部屋＋もう1部屋（在宅ワーク・趣味・来客用）と用途に応じて使い分けられます。広い収納スペースも確保しやすく、柔軟性の高い間取り計画が可能です。将来的な変化に対応しやすい点でも、3LDKはより現実的な選択肢といえるでしょう。

4LDKとの違い

4LDKは部屋数が多く、大家族や将来の二世帯同居にも対応可能です。しかし、延べ床面積や土地の広さが必要になることでコストが増えやすく、予算的に難しい家庭もあるでしょう。3LDKの平屋は、必要最低限の部屋数を確保しつつ、費用や土地の条件ともバランスが取りやすい点が特徴です。無理なく快適な暮らしを実現したい方は、3LDKのほうが最適な選択肢といえます。

3LDK平屋は“ちょうどいい暮らし”を叶えたい人に最適

3LDKの平屋は「広すぎず、狭すぎない」「家族構成にちょうど合う」などの理由から、多くの方に選ばれている間取りです。「自分たちに3LDKで十分だろうか？」「将来の変化にも対応できるだろうか」と悩んだときは、プロに相談してみるのがおすすめです。実例をもとにしたアドバイスを受けることで、理想の平屋づくりがグッと現実に近づきます。

パナソニックホームズの注文住宅について詳しくはこちら

パナソニックホームズの平屋について詳しくはこちら

▼関連する記事

【実例付き】平屋の新築一戸建て｜気になるメリット・デメリットを紹介

おしゃれな平屋を建てるための３つのポイントを紹介

平屋でロフトを取り入れたい！メリットやポイントを詳しく解説

若い世代にも注目されている平屋ー人気の秘密を公開

平屋の屋根の形はどうしたらいい？平屋にオススメの屋根の種類や活用法を説明

平屋の耐震性って本当に高いの？地震に強い構造や理由についてご紹介！

【間取り実例5選】平屋の間取りはどうする？おしゃれにするコツや間取りの注意点を紹介

テラスがある平屋の魅力は？活用方法や実例を紹介

平屋ならではのメリットとは？平屋のメリット７つを紹介