住まいづくり・住まい探しの情報ガイド
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第3回おしゃれなリフォームだったら、「収納プラン」を最優先♪
大池 敦子(くらしの知恵 ほろto 代表)
これから4回にわたって、数多くの経験の中で学ばせていただいた、「リフォームをする際に、いかに“収納プラン”が大切か」ということをお話しさせていただきます。収納についてのお話をする前に、まずは実状を知ってください。
リフォームの仕事に携わって、もう20 数年が経ちました。「インテリアコーディネーター」という仕事をはじめたばかりの頃に出会ったお若かったご夫婦には、お子さんが生まれ、ご両親と同居されるなど…長い歳月が大きな生活の変化をもたらしています。どおりで私も歳をとる訳です、うふふ♪
私が仕事をはじめた頃のインテリアは、「リビングの壁はダークな木目の化粧合板」「床はビニール製の柄物のクッションフロア」「狭いながらも床の間のある和室」「キッチンはリビンクから独立したダイニングキッチン」が主流。そのキッチンもガス台にガスコンロを置いたタイプで、扉式収納です。いま思うと古くさい“昭和の香り”が漂いますが、その頃はそれが最先端で、『モデルルームのような暮らし』として、みんなの憧れの的でもありました。また、「インテリアコーディネーター」という職業も、その頃生まれた時代を先取る花形職業としてもてはやされていました。
バブル期より少し前くらいの頃から、「住めれば良い」から「オシャレで便利、快適な暮らし」へとライフスタイルは変わりはじめました。ダーク基調の壁は「白や花柄のクロスやタイル」に、クッションフロアは「フローリング」にグレードアップ。一番変わったのがシステムキッチンで、コンロ置き型からビルトインが主流に。また高くなった女性の身長に合わせて、それまでのキッチン高80cm に85、90cm も加わり、材質も含めて選択肢が多種多様になりました。
ダイニングキッチンは家族が集うリビングとひとつになって「LDK」へと様変わり。広くなったリビングに大きなソファやテレビが置かれ、また「新しい時代のモデルルームの暮らし」のスタートです。私のお仕事も順調に実績を重ねさせていただきました。
そしていま、時代の流れとともに、私の仕事における「リフォーム」が大きなウエイトを占めるようになり、仕事はじめの頃に施工したお宅に伺う機会が増えてきました。
「モデルルームのような暮らし」を手に入れられたお客様は、さぞかし豊かな生活を送っているものとばかり思っていた私に驚愕の光景が。家中がモノであふれかえり、一家団欒のスペースさえありません…ここでお時間が来てしまいました。続きは次回をお楽しみに。
くらしの知恵 ほろto 代表
収納と古民家リフォームに特化したインテリアデザイナー
大池 敦子(おおいけ あつこ)さんのオフィス「くらしの知恵 ほろto」はこちら
※プロフィールは、取材当時のものです。