住まいづくり・住まい探しの情報ガイド
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第4回おしゃれなリフォームだったら、「収納プラン」を最優先♪
大池 敦子(くらしの知恵 ほろto 代表)
どんなに外観がキレイでも、散らかり放題の家の中では、豊かな暮らしをおくれるはずがありません。あふれるモノの整理と一緒に暮らし方を一度リセットすることが必要ですね。“いい女は、内面を磨く”と同じことかしら。
リフォームの依頼を受け、10数年ぶりに訪れたお宅は…リビングの大型ソファの背もたれに掛けられたままの洋服、ダイニングテーブルの上には、朝食時に使った醤油、ふりかけが出したまま、かわいいカバーのティッシュBOXも当たり前のようにテーブルの上…いろんなお宅でよく目にする散らかり方です。イキイキとした生活感は大歓迎だけど、イヤな生活臭はいただけません。
大容量のシステムキッチンなのに、なぜか収まりきらない鍋や食料品が“所狭し”と並び、調理スペースは猫の額ほど。キッチンとリビングの間仕切りの役割となるカウンターの下に置かれた大量のペットボトルが行く手を阻む…LDKだけに、目を伏せたくなる悲しい現実がそこにあります。
収納プランを得意としている私への依頼で一番多いのが、「洋服の収納場所の確保」と「ゴチャゴチャの押入れの整理」のアイデアプラン。今回も散らかったLDKに片目をつむりながら、押入れのある部屋へと向かいます。あ〜っ、口出ししたい。
和室の長押には、まるで洋服屋さんかと思うほどにズラリと並んだ洋服。洋服ダンスに入りきれない服が、ほかの部屋の壁にもあふれています。
押入れもやはり細々したモノであふれています。小さなモノの上に大きなものが置かれて、背の高い収納ラックが手前にある…これでは、下や奥のモノは取り出せません。
実は、押入れは、生活様式が大きく変わった今でも、ずっと昔から同じ建付けで、かなり使い勝手が悪いまま。私のリフォームでも、押入改造により収納効率を上げることが大きなテーマのひとつといえます。
現在、「収納」をテーマにしたテレビ番組や雑誌などが花盛りで、収納のお悩みは永遠のテーマ。みなさん散らかった家で暮らしていることへの罪悪感が少なからずあるのでしょうね。
リフォーム依頼のキッカケは、子供さんの独立が多いようです。「子供の独立で空室になった」「子供たちが孫を連れて帰った時の広いくつろぎの場所が欲しい」「老後に向け、いらないものを処分したい」「掃除しやすい収納にしたい」そして最近、「嫁入りダンスを思い切って捨てるか、狭くても我慢して置いておくか」…そんな悩ましい声をよく耳にするようになりました。
家を増築したり、転居したりしなくても、片付ける方法は山ほどあります。ひとりで悩まず、収納のプロへの相談や収納セミナーでお勉強するなど、これをキッカケに人生のリセットを試みてはいかがでしょうか…
次はいよいよ収納についていろんなアイデアをご紹介します。次回をお楽しみに。
くらしの知恵 ほろto 代表
収納と古民家リフォームに特化したインテリアデザイナー
大池 敦子(おおいけ あつこ)さんのオフィス「くらしの知恵 ほろto」はこちら
※プロフィールは、取材当時のものです。