住まいづくり・住まい探しの情報ガイド
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第5回おしゃれなリフォームだったら、「収納プラン」を最優先♪
大池 敦子(くらしの知恵 ほろto 代表)
収納リバウンドのもっとも大きな要因といえるのが、見た目だけを装う「押入れ詰め込み型収納」。
引出しや押入れなどの見えない場所に、無造作に物をドンドン詰め込むことで部屋はスッキリ。
でも、これは根本的な解決にはなりません。
隠れた場所ほどキレイに整理整頓することが美部屋への近道なんです。
散らかったお部屋を“美部屋”に変身させるために、どうすればいいと思いますか。
部屋にあふれたものを収納するために増築や家具の購入を考えがちですが、これは得策ではありません。
散らかり慣れているご家庭だと、結局、増築した部屋や購入した家具が同じように散らかることになるからです。
また、おちいりがちなのが見た目だけスッキリの暮らし。引出しや押入れに整理されないまま無造作に小物類や衣類が押し込まれている状態です。
部屋の片付けはお化粧をするのと一緒なんです。下地づくり(物の片付け)が、のちのファンデーション(部屋の整理整頓)の仕上がりにつながります。
では、下地づくりとは?
引出しや洋服ダンスにしまう小物類の置き場所を決めたり、衣類のたたみ方、置き方を工夫することで、今までの半分近いボリュームに激減させることが可能となります。
これだと家具を買い足す必要がないため、部屋も狭くなりません。
また満杯の押入れの棚を、用途に応じて簡単なリフォームを行うことで、物の出し入れが容易になり、リバウンドを防ぐことができます。
部屋を散らかす原因となる「小物類」「衣類」が収まる居場所を決めてやることで、収納場所から部屋への雪崩現象を防ぐということですね。
一気に部屋全体を片付けようと意気込むと、その量の多さに圧倒されて、すぐに諦めモードになってしまうので、とりあえず引出しをひとつだけ片付けませんか。
ここで活躍するのは、いつ使うかわからないままにため込んでいた大量のお菓子の空き箱と紙袋。
住んでいる家の家賃換算をした時、この空き箱や紙袋が占めている場所に結構な家賃を費やしていることに気付くはずです。これは笑えない事実。
まずは小物類の整理収納。引出しに入れる小物類を置くスペースに合わせて空き箱を並べて隙間を調整。
これで小物類の置き場所は決まりました。
衣類はタテに1/3、ヨコに1/3たたみ、バラケないように襟ぐりの開いた隙間に別の端を差し込みます。こちらは洋服ダンスの引出しやプラスチックの衣装ケースにしっかりとした紙袋でアイテム別の置き場所を決めましょう。ここにコンパクトにたたんだ衣類を立てて並べます。
たたみ方を変えるだけで約半分の量に圧縮できたはずです。
衣類のたたみ方について、もっと詳しく知りたい方は、ぜひ私の「キレイにくらしま専科」セミナーにご参加ください。
ひとつだけのつもりが、ふたつ、みっつと、引出しが片付いてきたらしめたもの。空き箱や紙袋の量も劇的に減ったと思います。
これで下地づくりは整いました。居場所が決まったものは、「あとで片付けよう」などと思わず、必ず使ったその手で片付けること。毎日コツコツと習慣づけることが、キレイの秘訣です。
次回は、お化粧のファンデーションにあたる「部屋の整理整頓」をご紹介します。
くらしの知恵 ほろto 代表
収納と古民家リフォームに特化したインテリアデザイナー
大池 敦子(おおいけ あつこ)さんのオフィス「くらしの知恵 ほろto」はこちら
※プロフィールは、取材当時のものです。