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匠のリフォーム

第7回本当に住み心地のよい家とは?(概論編)

中西 ヒロツグ(イン・ハウス建築計画 代表 一級建築士)

本当に住み心地のよい家とは?(概論編)
第1回 人生を豊かにするリノベーション

人生を豊かにするリノベーション

 2013年の住宅・土地統計調査によると、我が国の世帯数は約5245万世帯に対して、住宅は戸建てやマンションを含めて約6063万戸が存在しています。1968年に住戸数が世帯数を逆転してからも年々増え続け、同時に空き家も820万戸と年々増加の一途を辿っています。今後も少子高齢化で人口が減少していくため、もはや新たに住宅を建てる必然性はなくなりました。もちろん引き続き建て替え需要はあるにせよ、住宅産業の中心が今後中古住宅の流通やリフォーム・リノベーションに移っていくことは間違いないでしょう。

住まいのカスタマイズ例1
(日中過ごすLDKを2階に移動して、明るく開放的な住まいにリノベーション)

 一方で、住まいに求められる機能や性能もここ20年で大きく変化しました。1995年の阪神大震災では多くのビルや住宅が倒壊し、耐震性に対する要求がより高まりました。2011年の東日本大震災による原発事故に端を発した深刻なエネルギー問題は、住まいの省エネルギー化を加速するきっかけとなりました。そして現在、不安定な経済状況や超高齢化社会への不安から、家族の形態やライフスタイルの変化に対応した、新たな住まい方が求められつつあります。

 また価値観の変化も、特に若い世代で顕著となっています。例えば新品のジーンズにダメージ加工を施すなど新品志向が薄れ、むしろ使い古されたものやビンテージ物に価値を感じるようになっています。安定した品質より、作り手のオリジナリティが支持されるようになりました。和風ブームもそのひとつで、歴史や伝統を再評価することで、日本人としてのアイデンティティを取り戻しているようにも思われます。

住まいのカスタマイズ例2
(お酒好きのご主人のため、ウッディーなバーカウンター風のLDKにリノベーション)

 そのような社会の変化に対して、従来の標準的な家族構成や生産効率を前提とした住宅では、もはや対応しきれなくなっています。そんな、建てることに精一杯で暮らしを考える余裕がなかった「家」も、リノベーションによって「住まい」に生まれ変わることができるのです。既存のストックを活用し、古いものを生かしながら、今の暮らしにマッチした「住まい」に生まれ変わらせる、そんな積極的なリノベーションが求められているのです。

住まいのカスタマイズ例3
(来客の多いお宅のため、パティオ風のリビングにリノベーション)

何よりリノベーションで大切なことは、自分や家族の「暮らし」と向き合うことです。「どんな家に住みたいか」ではなく、「どんな暮らし方をしたいのか」について、じっくり話し合うことから始めてください。誰かのためではなく、自分たちのために住まいをカスタマイズすることで、暮らしを、そして人生を豊かにする、それが本当のリノベーションなのです。

中西ヒロツグ(なかにし ひろつぐ)氏

匠の紹介:中西ヒロツグ(なかにし ひろつぐ)さん

イン・ハウス建築計画 代表 一級建築士

中西ヒロツグ(なかにし ひろつぐ)さんのオフィス「イン・ハウス建築計画」はこちら

※プロフィールは、取材当時のものです。

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