住まいづくり・住まい探しの情報ガイド
公開日:2025/06/30

生活者として自分がくらす街に、みんなで描く新しい住まいのご提案
【地域ニーズを形にした平屋展示場】
●左から:
パナソニック ホームズ(株)岡山支社 川崎 夢実(建設担当)
パナソニック ホームズ(株)岡山支社 岡山支店 支店長 宮武 真吾
パナソニック ホームズ(株)岡山支社 前野 佑佳(設計担当)
※記事に掲載の役職名、商品・サービスについての内容は公開時点の情報になります。
関連するSDGs
平屋の人気が高まる岡山エリアで、
パナソニック ホームズでは全国初となる
平屋展示場がオープンしました。
2025年5月18日、パナソニック ホームズでは全国初となる平屋の住宅展示場が、岡山市問屋町にある複合施設「問屋町テラス」内にグランドオープンしました。問屋町は岡山市街地の西部に位置し、衰退していた旧卸商業団地を再生して、スタイリッシュなカフェなどの飲食店、人気のアパレルショップ、クリエイターのオフィスなどが集まる、近年若い世代に注目を集めているエリアです。街の再活性化に伴い、近隣にはいくつもマンションが建設され、今では住宅一次取得層といわれる30代、40代の若い世帯が多く住む地域にもなっています。

今回は、このように老若男女が集う問屋町において、社内外の関係者とともに今とこれからのくらしについて考え、地域のニーズを汲み取り具現化した当社の新しい展示場についてご紹介します。
パナソニック ホームズでは近年、平屋の提案を強化しており、2022年度には当社の新築戸建住宅の受注全体の約3割※を平屋が占めるなど、地方都市を中心に年々その需要が高まっています。特にこの岡山エリアでは平屋の人気が高く、岡山支社の戸建受注数の4割近くが平屋という状況です。そこで、岡山市・倉敷市を活動エリアとする倉敷営業所では、街かどに分譲モデルハウスを建築し、等身大の平屋の住まいをお客さまに体感していただくという取り組みを、数年前から進めてきました。
このような地域の特性をとらえ、「パナソニック ホームズの最新技術やデザインを詰め込んだプランをご提案する場」となることを目指し、岡山支社としては約7年ぶりに新しい常設展示場をオープン。私たちが今、ご提案したいくらしや平屋の住まいを具現化しました。
※当社および連結子会社の実績より算出

この展示場では「平屋でも広々と感じる居心地の良さ」をコンセプトに、勾配屋根の大空間の中にスキップフロアやロフトなど様々な階層をつくることで「5つの居場所」をつくり、それぞれにゆるやかなつながりを持たせました。インテリアはベージュ系をメインとし、壁や天井、家具までひとつの色味で統一。最近、海外で人気を集めるインテリアである「カラードレンチング※」という手法を取り入れ、家に帰るとほっと心が落ち着けるような空間を演出しています。
※カラードレンチング:一般的なインテリアデザインでは壁や床とは異なる色味の家具や装飾でアクセントを加えることが多い中、部屋全体を単一の色味で統一する手法。部屋全体にまとまり感を演出しながら、空間に深みや落ち着いた印象を与える、近年欧米で注目されているデザイン。


また、植栽など外観のデザインにもこだわり、新しい外構パートナーとタッグを組むなどのチャレンジも行い、印象的なみずみずしい外観を実現しました。室内の。ヌックやアトリエの大きな窓から、日の当たり方や季節によって変化が感じられ、豊かな緑を眺めることができます。

現場との細やかなコミュニケーションで実現した、
こだわりを詰め込んだ新しい展示場。
平屋のニーズが高い地域で、「パナソニック ホームズならどんな平屋を建てられるのか」をお客さまにご提案する場として計画された平屋展示場。通常の家づくりとは異なる点も多く、設計担当の前野は施工現場への負担を心配していました。
「デザインへのこだわりが大きくなると、どうしても仕様変更なども増えてしまいます。すると、現場の職人さんから設計士に対して説明を求められるケースも多くなります。ですが今回の現場では、現場監督の川崎さんが事前に設計の意図を汲んで、職人さんとコミュニケーションを図ってくれていたので、とても協力的な現場が出来上がっており、職人さんとの意思疎通もスムーズでした。特に今回は、初めての試みも多かったため、着工後に現場を見て仕様を変更したこともありました。でも、川崎さんが日ごろから職人さんとの信頼関係を築いてくれていたおかげで、とても協力的にサポートしていただけました」(前野)
「前もって背景となる状況や私たちの想いを職人さんに共有しておくことで、『ちょっと考えておくよ』とか、『できるところまでは、やってみます』と言って下さるんです。そんな時はこちらも少し甘えてお願いをして、本当に難しいときは設計の前野さんにご相談しました。前野さんご自身もフットワーク軽く現場に来てくださっていたので、その心遣いで現場が上手く回った部分も大きいと思います。」(川崎)


また、二人は現在子育て中で、家事と仕事を両立しながら働く女性社員という共通点もあります。
「私は今、メインで現場監督をする担当者をフォローする立場で働いています。現場監督をしている女性社員は産休・育休復帰直後には事務職での復帰が多く、これまでは同じ職種で戻って来る例があまりなかったのですが、上長や周囲のサポートもあり安心して仕事に取り組めています。私は職人さんと話せる現場の仕事が好きなので、現場に関わる仕事で復職することができ、とても働きがいを感じています」(川崎)
「私は二人の男の子を育てているのですが、自分の実体験から『子どもが大きくなったらこんなこともできますよ』といった、お客さまの少し先のくらし方をお伝えできるようになり、設計士として提案の幅が広がったと実感しています。これからも、自分自身の生活者としての体験を活かしながら、人として成長を感じられるようなキャリアを築いていきたいです」(前野)
Column各地の施工チェーン会のみなさまと築く、共創の関係性
パナソニック ホームズでは、新築請負およびリフォームの工事を協働いただく施工企業による組織「施工チェーン会」を、全国各地の営業拠点ごとに運営しています。当社と施工業者のみなさまが同じ想いのもと、高品質な住まいのご提供を目指すだけでなく、各社に所属する大工職の方々や当社担当者との積極的な交流を通じて、連携強化や安全・安心に働ける環境づくりを共創しています。

- ■岡山支社 施工チェーン会 会長 守田 宗平さん
- 設計のこだわりや、変更に伴う調整など、様々な困難を乗り越え、「問屋町テラス展示場」が無事オープンできたことをうれしく思っております。設計の前野さんや現場監督の川崎さんには、ていねいにコミュニケーションを取ってもらえたので安心して進めることができました。私は岡山支社と取り引きを始めてから30年が経過しましたが、長く良好な関係を築かせていただき、良い住まいを一緒につくらせていただいていることは大変ありがたいです。今後もさらにおつきあいを深めていき、良い住まいをつくり続けていきたいと思っています。
パナソニック ホームズと様々なパートナーが一体となり、
より地域に密着したご提案を目指していきます。
岡山というエリアの特性をとらえ、地域と密接に関わりながら実現した今回のプロジェクト。その背景には、当社やグループの理念を社員一人ひとりが自分ごととして考え、実践してきたという経緯がありました。
「展示場の設計プランを考える際に、当社の企業理念である『新・くらし文化の創造』や、当社が所属するPLTグループの『未来をまちづくる』というスローガンについて、改めて考えました。良いまちとは何か、住みやすい家とは何か…。そのときに考えたことが今回のプランにも活きていますし、これからも業務の中で追求していきたいと思いました」(前野)
● パナソニック ホームズ:私たちの理念
● プライム ライフ テクノロジーズ:企業理念
また、平屋展示場の実現に向けて指揮を執った岡山支社岡山支店長の宮武も、企業理念や企業の想いを胸にこのプロジェクトを進めてきた一人です。
「今回、田主丸造園さんという新しい外構パートナーを迎え、植栽全体のプロデュースなどを依頼し、デザイン面で新たな魅力を打ち出すことができました。これは、当社全体で強化を図っている『外観・外構一体提案』の流れを汲んだもので、本社の営業推進部との連携で実現しました。本社と現場、そして協働いただくパートナーが一体となって完成した展示場だと思います」(宮武)

宮武は数年前から、地元不動産会社との連携を強化し、魅力的な土地やお客さまニーズについての情報交換を積極的に行ってきました。また、新しいモデルハウスの完成に際しては、お付き合いの不動産会社のみなさまを内覧会にご招待し説明を聞いていただくなど、地域の不動産会社と信頼関係を築き、連携を図っています。今回の平屋展示場についても、これまで良いつながりを築いてきた協業パートナーのみなさまからのフィードバックも参考にしてつくられています。社内外の多くの関係者をつなぎ、その中心となって取り組んできた平屋展示場が完成した今、宮武にこれからの抱負について尋ねると、「地域密着」という言葉が返ってきました。
「取り組まなければいけないことはたくさんありますが、まずは当社が強化を図る『地域密着営業』で足元を固めていく必要があると考えています。地域のニーズを知り尽くした電器専門店、金融機関、不動産会社、オーナーさま、施工チェーン会などのみなさまとタッグを組み、地域に求められる企業になっていきたいです」(宮武)
Column地域の不動産パートナーのみなさまの声

- ■株式会社タカラ不動産 代表取締役 荒川 稔彬さん
- これまでに私たちの分譲地にも建売を何棟か建てていただきました。「他メーカーさんと比べ、高価格帯でも早く売れていく」のがパナソニック ホームズの印象です。「良いメーカーで建てている分譲地」という評判が新たなお客さまの紹介にもつながりますし、こちらの疑問点もパナソニック ホームズの担当者がすぐに回答してくださるので、私たちも安心してお願いできます。今回の新しい展示場を拝見し、間取りは県内で今までにないくらい大変魅力的なものでした。これだけ充実した平屋の住まいを、実際のお客さまがお建てになる土地のサイズ感に合わせて、どのように提案いただけるかを大変期待しています。

- ■株式会社オリーブハウス 小田 伊久美さん
- これまではハウスメーカーの建物を内覧する機会も少なく、こちらの理解が及ばないためにお客さまへのご紹介がしづらいという課題がありました。宮武さんは私たち不動産会社向けに内覧会を開き、一つひとつていねいに説明してくださるので、そこから信頼関係を築けていると感じます。パナソニック ホームズは、平屋でも一面の大きな窓が確保できる構造なのも魅力のひとつ。弊社の土地で平屋を建てられたお客さまからもご好評をいただいていて、これからも協働する機会ができればと思います。
お客さまとの対話でニーズを汲み取り、地域の特性を熟知している協業先との連携を強めることで、本当に今お客さまに求められている住まいをご提案する。今回はそのひとつのケースとして、岡山支社の「平屋展示場」の取り組みをご紹介しました。
これからも私たちは、その地域に根差した快適なくらしをご提案するために、その土地のパートナーと共存共栄を目指して取り組んでまいります。