住まいづくり・住まい探しの情報ガイド
公開日:2023/04/28
地域の方々との連携によってSDGsを達成し、幸せな暮らしをすべての人にお届けする。
左から:
住まいとくらしの情報館つくば 寺田 真由美
SDGs推進事務局 大畑 優子
東京支社 田中 浩太郎
住まいとくらしの情報館つくば 部家 靖則
※記事に掲載の役職名、商品・サービスについての内容は公開時点の情報になります。
関連するSDGs
創業者の想いを受け継ぎ、事業を通じた社会貢献を目指しています。
創業者の松下幸之助が述べた「企業は社会の公器(=事業を通じて社会に貢献していく)」「良家(=住まいは人間形成の道場)」「水道哲学(=より良いものを豊富につくること)」といった言葉の数々は、今日のSDGsに通じる考えです。パナソニック ホームズは松下幸之助の想いを受け継ぎ、「すべての取り組みはお客様のため」という理念を掲げ、住宅の設計や施工、リフォームだけでなく、土地活用や街づくりといった事業を通じた社会貢献を目指しています。生活の基盤となる住宅や街を提供し、人々の暮らしに深く携わっている私たちにとって、SDGsのゴール11「住み続けられるまちづくりを」は、最も貢献しなければならない目標です。
住まいに関わる皆さまとのパートナーシップで、SDGsの達成へ。
このゴール11を達成するには、お客様、お取引先、そして地域社会の皆さまとの連携が欠かせません。住まいづくりに関わるあらゆる人とパートナーシップを築きながら取り組むことが重要です。お客様一人ひとりのお困りごとに耳を傾け、社内外のパートナーと共有し、一緒に考えることで新たな気付きを得ながら、個々では難しかった取り組みの実施や大きな変革を目指します。SDGsの各ゴールは連動しているため、ゴール11の達成を目指すことで、同時にそのほかのゴールにも貢献できます。
防災に積極的に取り組み、安心かつ幸せな暮らしを社会全体に広げていく。
1995年に発生した阪神・淡路大震災では、犠牲者の死因の83.3%が建物によるものでした。地震による木造住宅密集地域の火災や建物の倒壊といった被害の深刻さが浮き彫りになり、木造住宅密集地域の解消・改善が社会的課題として取り上げられるようになりました。この被害を教訓に、例えば東京都では「不燃化特区制度」を設け、老朽建築物の建替えに補助金を交付するなどの支援を進めています。
ハウスメーカーにとっても、防災に優れた住宅を提供することは使命のひとつだと認識しています。地震に耐える強さを備えることはもちろん、心身に多大な負担がかかる避難所での生活を避け、住み慣れた住まいで避難生活を送れる「在宅避難」を可能にする機能も強く求められています。パナソニック ホームズは災害時だけではなく、いつまでも快適に暮らし続けられる価値ある住まいを提供するとともに、創業者が提唱した「良家」を広げる活動に注力しています。私たちと関わるすべての人が安心して暮らせるように地域社会に対して責任を持ち、家づくりにとどまらず、防災に関する情報提供なども積極的に行っています。今後も事業活動を通じて、地域の皆さまと一緒に幸せな暮らしを社会全体に広げていきたいと考えています。
各区が実施する
「公園や緑地等の整備」「現地相談ステーション管理・運営」「住替え助成」
などにも支援を行っています。
※支援①~③は令和7年まで(2023年2月時点)
防災への意識を広げるため、中学校の生徒さんとも住まいを取り巻く社会課題を考えました。
2023年3月に行われた足立区千寿桜堤中学校様の校外学習「SDGs研究授業」に当社も参画させていただきました。中学校様の所在地は、東京都が推進している「不燃化特区制度」の周辺地域に該当します。そうした地域課題や属性を踏まえて、カリキュラムを作成しました。生徒の皆さんはモデルハウスの見学や住宅設計の体験などを通じて家づくりや防災について学習。住まいを取り巻く社会課題や、ハウスメーカーのSDGsへの貢献活動についても理解を深めていただきました。木造住宅密集地域にお住まいの皆さまに、防災や住宅に関する知識を身に付けていただくことは非常に大きな意義があります。学習後、生徒の皆さんにはさまざまな感想をいただきました。学ばれたことをご友人やご家族にも共有いただき、防災やSDGsの取り組みの輪が広がっていくことを願っています。
東京都内の展示場では「不燃化特区向け相談会」など、地域のみなさまの暮らしや家づくりに関する啓発活動を実施しています。今後も、全国的に活動を広めていきたいと考えています。
生徒さんのご感想
自分の家でも、棚を固定したり、耐震ロックなどを取り付けてみたり、もしもの時に備えていきたいと思った。また、パナソニック ホームズのSDGsの考えは、お客様に対するサポートにもつながっていると知った。
展示場を見学し、住宅はデザインだけではなく住みやすさも考えてつくられているとわかって感動した。地震対策などの質問にも答えてもらい、家づくりのポイントを知ることができた。
講師担当者のコメント
パナソニック ホームズは創業時から住まいには災害に対する強さが必要だと考えてきました。建築当時は過剰品質とも受け取られるような性能は、多くの災害を乗り越えた今、お客様を守ることにつながったと自負しています。今回、学生の皆さんには家の間取りを考える職業体験の中で、「住む人の気持ちを想像する」という重要な経験をしていただきました。誰かのために、という想いがSDGsへの貢献を実現させます。これからも皆さんの感性を大切にしてほしいと思います。
住まいとくらしの情報館つくば 部家 靖則
つくば情報館の「災害体感コーナー」では、地震の揺れや、パーテーションなどを使用した避難所での生活を体感でき、防災への理解を深めることができます。しかしコロナの影響で来館者数が減少し、若い世代の方に情報発信する機会が減ってしまいました。そのようななか、中学校様との連携で情報をお伝えする場を設けていただき大変ありがたく思います。未来を担う皆さまには防災の正しい知識を身に付けていただき、日本を災害に強い国に導いていただけることを願います。
住まいとくらしの情報館つくば 寺田 真由美
防災や住まいづくりの大切さを広めるにあたり、まずは木密地域が多い東京で、住民の方々と関係を築くことから始めたいと考えています。生徒の皆さんは私たちの世代よりもSDGsへの意識が高いため、当社の取り組みをどう捉えていただけるのかと不安な部分もありました。しかし、実際に展示場見学や職業体験に参加いただき、住まいへの興味を深めていただけたと手ごたえを感じています。今後も、全社で地域に密着した活動を行っていきたいと思います。
東京支社 田中 浩太郎
若い世代の方はSDGsに関して詳しく、関心も高いため、私たちの防災・SDGsへの取り組みや想いを伝えることに大きな責任を感じていました。企画段階では東京支社の数人の社員に協力要請をしたのですが、そこから社内で連携が広がり、展示場の見学や設計のエキスパートによるセミナーといった、中身の濃い授業を実現できました。アンケートでは「今日の体験を家族や友人に伝えたい」と多くの生徒さんに回答いただき、私たちも報われた思いです。ぜひ、学習内容をもとに、街や住まいの安全について話し合っていただけると幸いです。周囲の人々と考えを共有し、連携を広げることがSDGsの醍醐味だと、今回の授業を通じて再認識しました。
SDGs推進事務局 大畑 優子
どんな家が良い家なんだろうと改めて考える機会になった。住宅の設計にも、SDGsの達成にも、相手と対話して考えを共有することが大切で、そのためにはコミュニケーション力が重要だと感じた。