家づくり、街づくりを通じて考えるSDGs

創業者 松下幸之助の想いは、
SDGsの取り組みの原点でもあると考えています。
パナソニック ホームズは、その想いを引継ぎ、
家づくり、街づくりを通して、
人々の豊かな暮らしを支えていきます。

公開日:2026/05/29

自然を通じて新旧住民の絆や地域愛を育む、「ウインズタウン神戸みずき台」の取り組み

【生物多様性の街づくり】

※記事に掲載の役職名、商品・サービスについての内容は公開時点の情報になります。

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環境問題が深刻化する中、
企業に求められる生物多様性と環境保全への取り組みとは。

地球温暖化による自然災害の激甚化など、環境問題が深刻化する中、企業には環境への配慮がこれまで以上に求められています。私たちの暮らしや経済活動は、食料や水、木材、さらには気候といった、自然の恵みによって支えられています。これらは多様な動植物が関わり合うことで成り立っており、この状態を「生物多様性」といいます。
しかし現在、開発や気候変動の影響により、生物多様性は大きく損なわれてきています。この問題は環境変化だけにとどまらず、資源の不安定化や災害リスクの増大といった形で、企業活動や社会全体にも影響を及ぼしています。

SDGsウェディングケーキモデル
(出典)農林水産省ホームページより
https://www.maff.go.jp/j/nousin/kanri/jirei_SDGs.html

上図は、「SDGsウエディングケーキモデル」といい、SDGsの構造を「3層のケーキ」に例えて整理した考え方です。全ての活動の土台となる「環境(生態圏)」が健全になってこそ、2層目の「社会」が安定し、その上にある「経済」も活動できるようになるということを示しています。このように、生物多様性への取り組みは単なる社会貢献ではなく、企業が事業活動を継続するために不可欠なものです。近年では、家づくり・街づくりにおいても環境への配慮が求められ、環境保全の取り組みそのものが企業や街の価値として認められるようになっています。
また、生物多様性保全とは、単に自然をそのまま残すことではありません。その地域に本来生息する生き物や植物などの生態系バランスを維持・発展させながら、人の暮らしと調和させていくことが重要なってきます。そのためには、自然を整備するだけでなく、人々が自然に関心を持ち、継続的に関わっていく仕組みづくりも重要な活動です。

今回は、土地を開発して街づくりを担うハウスメーカーとして当社が実践する、生物多様性に配慮した街づくり「ウインズタウン神戸みずき台」での取り組みをご紹介します。

自然との共生を通じて、
住民の街への愛着と誇りを育てる街づくりを推進。

住宅メーカー6社と共同で販売を進めている大型分譲地「ウインズタウン神戸みずき台」では、当社が幹事会社となり、住宅地のすぐそばに残る里山を活かした、自然と共生する街づくりを進めています。
この街は、山林だった土地を活用した区画整理事業によって誕生し、一定規模以上の開発を行う際に定められた割合で森林を残す「森林法」に則り開発が進められましたが、単に緑地を残すだけでは街としての価値は高まりません。本プロジェクトでは、「住民の安全を守りながら自然と共存すること」や「旧地権者の方々から託された『自然を守りたい』という想いを受け継ぐこと」といった視点を大切にしながら、自然と新しい街が調和するあり方を追求しました。

こういった生物多様性に配慮した取り組みが評価され、一般社団法人いきもの共生事業推進協議会による「ABINC(いきもの共生事業所®認証)」を取得。本分譲地では、緑地の確保や渡り蝶の飛来を促す取り組みなど、街全体で自然との共生を推進する体制がとられています。
例えば、街全体で取り組むのは自然の地形を活かした里山林の維持・活用と渡り蝶「アサギマダラ」をモチーフとした街づくりです。蝶が羽を休めるように、人にとっても心地よい環境を目指すとともに、地域の自然に愛着を持つ人を増やす取り組みを進めています。

ウインズタウン神戸みずき台
『ウインズタウン神戸みずき台』 現地空撮(2024年5月撮影)
街の意匠や植栽計画
神戸・摩耶山に毎年飛来する渡り蝶「アサギマダラ」をシンボルとし、街の意匠や植栽計画に取り入れた。

また、街の価値を将来にわたって高めていくためには、「この自然環境こそが街の魅力だ」と感じる人を一人でも多く増やしていくことが大切です。そのため、自然と親しむ機会として、共同で分譲地を販売している住宅メーカーの営業担当者や、街にくらす住民のみなさまが参加できる自然体験イベントを開催し、「この自然を守りたい」という共感の輪を広げています。

西日本分譲開発支社 建築技術部 近畿分譲設計第一センター 池田 彩と西日本分譲開発支社 分譲推進センター所長 川上 陽平
左から、西日本分譲開発支社 建築技術部 近畿分譲設計第一センター 池田 彩、西日本分譲開発支社 分譲推進センター所長 川上 陽平

みずき台のプロジェクトを推進する西日本分譲開発支社 分譲推進センターの川上は、生物多様性の街づくりについてこう語ります。
「都心部では、『自然がある』こと自体が街の価値になります。しかし、みずき台のようにもともと自然が豊かな地域では、それだけでは差別化にはなりません。だからこそ、この自然にどのような意味や価値を持たせるかが重要だと考えました。住民イベント後のアンケートでは、回を重ねるごとに、住民のみなさまの『森への愛着』や『街への帰属意識』が高まっています。そうした日々の関わりの積み重ねが、街への愛着や誇り、シビックプライドの醸成につながります。将来的には、活動の主体を私たちから住民のみなさまへと移し、住民自身が街を育てていく。そんな取り組みそのものが、みずき台ならではの価値になっていくと考えています。」(川上)
※シビックプライド:自分が住む街に“誇り”や“愛着”を感じ、その地域の一員として積極的に関わろうとする気持ちのこと。単なる郷土愛とは異なり、自分たちが街をつくる当事者であるという意識を指す。

西日本分譲開発支社 建築技術部の池田も、「住む方にこの街を誇りに思っていただき、将来、そして次の世代にも『ここでくらしたい』と思っていただける街にしたい」と語ります。
「そのために大切なのが、住民同士のゆるやかなつながりです。イベントを通じて顔見知りが増えることで、日々の安心感が高まり、防犯や防災の面でも大きな力になります。コミュニティの力が、街の価値そのものを支えているのです」(池田)

生物多様性への取り組みを企業の持続可能な価値創造へつなげるため、
対外的な発信にも注力。

生物多様性の取り組みは、現場の活動だけでなく、それを企業全体で支える仕組みづくりも重要です。当社の品質・環境部では、「ウインズタウン神戸みずき台」における取り組みを支援する役割を担い、環境イベントの企画運営のサポートや外部専門家との連携、さらには「ABINC」認証取得の支援などを行ってきました。
「当社は土地を開発し、住まいをつくる事業を行っているため、土地の使い方次第で生物多様性に与える影響は大きく変わります。だからこそ、生物多様性への配慮は、企業の社会的責任として取り組むべきテーマだと考えています」(西本)
近年、生物多様性への対応は脱炭素と並び企業評価の重要な指標となっています。こうした取り組みは、環境配慮にとどまらず、ブランド価値の向上やESG評価の強化など、企業価値の向上にもつながります。
生物多様性への配慮は、自然を守るだけでなく、住む人の満足度や街の魅力を高め、長期的な価値を生み出すものです。パナソニック ホームズはこれからも、自然との共生を通じて、社会課題に向き合いながら次の世代へと受け継がれる街づくりを推進していきます。

品質・環境部 品質・環境企画課 課長 西本 容子
品質・環境部 品質・環境企画課 課長
西本 容子

Column住民参加型イベント レポート

「ウインズタウン神戸みずき台」では、2025年10月より月に一度、住民のみなさまにむけて敷地内にある里山「トレジャーフォレスト」や、共用施設「コミュニティコテージ」を拠点としてイベントを実施しています。これまで、焼き芋パーティやピクニック、リースづくり、お餅つきなどを企画しました。初回は19世帯が参加し、現在ではリピーターも。チラシやアプリで告知し、住民の興味と関心も着実に高まっています。2026年2月に実施したイベントでは、午前の部は親子協力してのツリーハウス制作、午後の部は火起こし体験と今後の活動に向けた作戦会議を行いました。イベント中には、参加者の一人から「もっとお互いのことを知りたい」という声が挙がり、火を囲みながら自己紹介タイムがスタート。街のコンセプトにもなっている渡り蝶「アサギマダラ」の目撃情報から、近隣スーパーのお得な情報など、同世代の子どもを持つご家庭同士がくらしに根ざした情報交換を行い、打ち解けていました。

ツリーハウスの組み立て
大人からサポートを受けながら、金づちや電動ドライバーを使ってツリーハウスの組み立てを体験。
縄文式の火起こし
縄と木の棒をこすり合わせる縄文式の火起こし。子どもよりも大人が熱中し、やっと火が付いた時は自然と拍手が起こった。

●イベントに協力いただいている「原っぱ大学」塚越 暁さん

塚越さん:子どもと遊び、そして自然を中心に場をつくると、不思議と親同士の関係性も育っていきます。今回のイベントでも、自分の子どもだけでなく、周りの子どもを見守る保護者の姿が多く見られ、改めて自然の持つ力を感じました。今後は徐々に住民のみなさんにイベントの運営を受け渡していき、自分たちの手でこれからのみずき台でのイベントをつくっていって欲しいと思います。
※原っぱ大学:2015年に神奈川県逗子市でスタートした「大人と子どもの遊びの学校」。自然豊かなフィールドを舞台に、焚き火や秘密基地づくり、泥んこ遊びなど、決まった正解のない「遊び」を親子や個人が全力で楽しむプログラムを提供している。

原っぱ大学 ガクチョー 塚越暁さん
原っぱ大学 ガクチョー 塚越暁さん

パナソニック ホームズの創業者・松下幸之助は、「住まいとは人が暮らす上で最も大切な場であり、人間性をも育んでいくもの。だからこそ、良い家をつくらねばならない。」と唱えました。その想いは街づくりにも受け継がれています。当社ではもともと街づくりを行う際、その土地の風土や景観、そしてそこで暮らす人との調和を図るコミュニティづくりを大切にしてきました。これは私たちが開発した街だけでなく、近隣で暮らす方々を含めた安心・安全、快適・利便性、そして人と人とのつながりを育むことを念頭にしています。このような取り組みの一つひとつが、街への誇りとなり、街を大切に守りたいという気持ちにつながるのではないでしょうか。私たちは今後もこのような取り組みを通じて、次の世代にも住み継ぎたいと思っていただける価値ある街づくりを続けていきたいと思っています。

●当社では、初めての街づくりの時から、「シビックプライド」を大切にしています。詳しくはコチラ>>
パナソニック ホームズ(株)公式PR TIMES STORY「商品ブランドをパナホームとした年に始めた街づくり。枚方パナタウンから未来へ」
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