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第7回ホームインスペクションで分かった不具合事例

~中古マンションの結露やカビの原因になる換気不足

株式会社さくら事務所

中古マンションの結露やカビの原因になる換気不足

今、新築マンションでは、標準仕様になっている24時間換気ですが、中古マンションの場合、築年数によっては完備されていない物件もあります。

室内の「換気」を十分にするために必要なのが給気口と排気口。しかし、普段なかなか居住者が点検しない場所でもあるため、新築当初の施工の不具合が見落とされていたり、汚れがひどくなっていて十分な換気性能が発揮されていないケースもあります。

特に給気口のフィルターが目詰まりを起こしてしまうと、常時換気(24時間換気)を運転していても、十分な換気が行えず、結露やカビ発生の原因にもなります。

そこで今回はホームインスペクター(住宅診断士)が発見した事例をもとにチェックポイントをご紹介します!

給気口をチェックする

給気口は室外の空気を室内に取り込む役目をしており、外気の影響を受けるため、排気ガスやほこりなどで意外と汚れるものです。本来はフィルターをこまめに掃除するべきなのですが、これまでの診断現場ではあまり手を入れられていないケースが多くみられました。

リビングと洋室外壁に設けられた給気口は、内部フィルターが排気ガスや粉塵で目詰り状態でした。このような状態の場合は、ご入居の前に内部フィルターのメンテナンスが簡単な機種に新規交換をおすすめします。

各室給気口内部のフィルターが埃の層で目詰まりしています。

なおフィルターが目詰まり状態ですと給気口の能力を失いますので、1ヶ月に1度程度フィルター清掃を行うことを心がけると良いでしょう。

排気を調べる

ティッシュを近づけたところ吸い込まれていることから、レンジフードは動作し換気をしていることが確認できます。ただ、16年前の新築時からのものであると思われ、状態を考慮すると新しいものに交換の時期が近いといえます。交換をする際には、24時間換気の対応品を選択されることをおすすめします。

キッチンのレンジフードとすぐ右にある丸い給気口は、位置が近すぎて狭い範囲で空気が循環してしまうショートサーキットと呼ばれる現象を起こしやすい位置関係でした。レンジ右の給気口を塞いで、居間の給気口から新鮮空気を取り入れるように心がけましょう。

バルコニー側に不具合があった場合

給気口ベンドキャップに錆が生じていました。バルコニーの取り付け金物は共用部分になりますので、管理組合での補修になります。

一般的に、長期修繕計画の中で錆塗装は5、6年に一度の割合で行われることが多いでしょう。時期的にそのタイミングにあるものでも、個人のバルコニー内はチェックされないケースもありますので、自ら管理組合にご報告されておくとよいでしょう。

中古マンションをチェックする際は、室内の空気を正常に保ち、健康に暮らすために「換気性能」は充分チェックしておくことをおすすめします。

建物の換気設備の性能を把握した上で、換気についてもリフォーム対象にするかどうか検討するとスムーズでしょう。

不動産の達人 株式会社さくら事務所

株式会社さくら事務所は「人と不動産のより幸せな関係を追求し、豊かで美しい社会を次世代に手渡すこと」を理念として活動する、業界初の個人向け不動産コンサルティング会社。1999年、不動産コンサルタント長嶋修が設立しました。
第三者性を堅持した住生活エージェント企業といった立場から、利害にとらわれない住宅診断(ホームインスペクション)や、不動産購入に関するさまざまなアドバイスを行なう「不動産の達人サービス」を提供、約30000組超の実績を持っています。

※プロフィールは、取材当時のものです。

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