住まいづくり・住まい探しの情報ガイド
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第20回新築は2年目の点検が肝心、
無償点検(アフターサービス)チェックポイント
株式会社さくら事務所
多くの新築物件では、引渡し後に定期点検のアフターサービスがついてきます。
売主や施工会社が購入者に対して、修理やメンテナンスを一定期間行うサービスについては、構造耐力上主要な部分(柱、梁、壁、屋根など)と雨水の浸入に関わる部分(防水など)については10年、水回り給排水管設備などについては5年、その他は2年というのが一般的で、原則無償で対応してもらえます。
ぜひ、アフターサービスを活用して大切なマイホームの維持に役立てたいものですが、普段の生活で気付かず当たり前になっていて、私の使い方が悪いのかな?なんて思ってしまい、せっかくのメンテナンスの機会を逃してしまう方が多いようです。
そこで、アフターサービスの際に見ておきたいポイントを、ホームインスペクター(住宅診断士)の視点からまとめてみました。
これからご自宅の定期点検を迎える方は、ぜひチェックをお薦めします。
内装材は四季を通して伸縮を起こす材料が使われています。それによる影響がどのくらい出ているかを確認します。
【チェックポイント】
【事例】
クロスとクロスに隙間が空いています。 放っておくと隙間が広がってしまうかもしれません。早めにメンテナンスしてあげましょう。
頻繁に動かすサッシや引き出しは、使用を重ねることで動きが悪くなり、異音が出始めることがあります。実際にひとつひとつ動かして、おかしいところがないか確認しましょう。
【チェックポイント】
【事例】
洋服かけのパイプ受け金物に、ぐらつきが確認できました。
こちらは、マグネット戸当たりが作動していません。
普段、扉を開けっ放しにしていたため、確認するまで気がつかなかったそうです。
キッチン、浴室、洗面室、トイレなどにある換気扇がきちんと動いているか、また空気が漏れ出していないかを確認します。
【チェックポイント】
【事例】
最近、浴室の上の方から変な音が…。浴室天井の点検口をのぞいてみると、矢印の部分から気流漏れがありました。こちらは定期点検前に実施したホームインスペクション(住宅診断)で確認され、点検の際に直してもらうことができました。
いかがでしたでしょうか?
定期点検は不具合を直してもらえるだけでなく、住まいの状態や住まい方も見直す良い機会かもしれません。長く快適に住むために、ぜひ早期発見、早期修繕を心掛けましょう。
株式会社さくら事務所は「人と不動産のより幸せな関係を追求し、豊かで美しい社会を次世代に手渡すこと」を理念として活動する、業界初の個人向け不動産コンサルティング会社。1999年、不動産コンサルタント長嶋修が設立しました。
第三者性を堅持した住生活エージェント企業といった立場から、利害にとらわれない住宅診断(ホームインスペクション)や、不動産購入に関するさまざまなアドバイスを行なう「不動産の達人サービス」を提供、約30000組超の実績を持っています。
※プロフィールは、取材当時のものです。