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第19回ホームインスペクター(住宅診断士)が実際に遭遇!
多忙期の2~3月に起きた新築住宅トラブル実例

株式会社さくら事務所

ホームインスペクター(住宅診断士)が実際に遭遇!
多忙期の2~3月に起きた新築住宅トラブル実例

毎年2~3月にかけては、年度末の影響もあって物件の引き渡しや引っ越しが格段に多い多忙期となります。
要因の1つとして、不動産会社や施工会社などの企業が、年度末決算(3月)の売り上げ増を見込んで、建物の完成と引き渡しを3月までに間に合わせるため、工事を急ピッチで行う事が挙げられます。
そのため、多くの現場で工事が集中する事となり、現場の職人が不足したり、予期せぬ大雪で工事が止まったりする等、スケジュールが大幅に遅れるケースも出てきます。

結果として、「物件の完成が遅れる」→「引っ越しが伸びる」→「急遽、その間の仮住まいを探すはめに・・・」となってしまう方もいらっしゃいます。
思わぬ出費も痛いですが、それ以上に気苦労が絶えず、胃の痛い思いをなさっている方もいらっしゃるのではないか、と思います。

そこで今回は、実際にさくら事務所のホームインスペクター(住宅診断士)が遭遇した、新築住宅トラブルの場面と、トラブルに遭遇した場合、どのように対応すべきかについて、ご紹介していきます。

事例1:設備の取り付け不具合

システムキッチンの工場が、大雪で屋根が潰れて操業停止になり、キッチンの取り付け時期が大幅にずれこんだものの、何とか3月末までに建物が完成。しかし、引っ越し後しばらくした頃に異臭に気付き、ホームインスペクター(住宅診断士)に調べてもらったところ、キッチン床下の排水管が接続されていないことが発覚!床下の広範囲に水溜りが発生していた。

【原因】
キッチンの納品が遅れたため、キッチン取り付けに付随する数種類の工事が後回しに。
ホームインスペクション(住宅診断)の結果、キッチン以外の配管類に問題はなく、納期を間に合わせるため、急いで行われたキッチンの配管が接続されない雑な工事となっていた。

【対策】
特定部分の工事だけが後回しになった時には、施工会社が他の部分だけ社内検査を済ませており、その部分だけ検査していないケースもあります。一部の工事が後回しになった場合は、引き渡し前にその部分を改めて検査するよう施工会社に依頼し、契約者ご自身でもチェックしておくことをオススメします。
内覧会では通常、床下や屋根裏(小屋裏)といった目に見えない所へのチェックについては、施工会社は契約者に促しません。そのため、見えないが故に、不具合が長期間放置され易くなってしまいます。ご自身でのチェックが心配な場合は、ホームインスペクター(住宅診断士)に相談することも1つの方法です。

【注意点】
決済前に判明した不具合の修繕が引き渡しまでに終わらない場合、業者に対し、工事を完了させることを約束する書面を社印付きで提出する様、申し入れてみましょう。その際、今後予定している修繕工事(残工事)の全てを記載し、工事の予定表も出してもらうのがオススメです。いずれにしても、口約束で済ませず、書面として残しておきましょう!

事例2:工程変更からの伝達ミス

施工会社に工事の進捗を質問したところ、予定より遅れているとの回答。職人がなかなか確保できなかったという説明だったが、「期日には必ず間に合うから大丈夫」と言われた。
その後、建物は予定通りに完成。ただ、突貫工事による施工不良があるのではと心配になり、内覧会の立会い時にホームインスペクター(住宅診断士)に調べてもらったところ、浴室換気扇の配管がつながっていないことが発覚!

【原因】
職人が確保できないと、本来、後工程で行う予定だった工事を前倒しにして工事の順序を入れ替えることがあります。職人の都合がつき次第、後回しになった工事が行われますが、その時に現場監督から正確に工事する場所や内容が伝達されないと、このケースの様に丸ごと施工を忘れたままになることもあります。

【対策】
現場の混乱があっても、きちんとした建物を作るのに欠かせないのが「検査」です。現場監督や施工会社の社員が建物完成前に一通り点検していれば、内覧会前には必ず見つかっていたはずです。職人任せにならないよう、建物をきちんと検査することが不可欠です。
施工会社に対し、内覧会までに社内検査をしっかり行ってもらうよう念を押しましょう。契約者ご自身でもしっかり引き渡し前に検査されることをオススメします。
引き渡し日までに修繕工事が終わらない場合、慌てて雑な施工が行われる懸念がある場合などは、(ローンを組んでいる銀行など関係する会社の都合もあるので必ずしも出来るとは限りませんが)、引き渡し日を延ばしてもらえる様、先方に申し入れ出来るケースもあります。

【注意点】
延期が決まったならば、事例1と同様に口約束だけにせず、確実な工事完了日(竣工予定日)と引き渡し日が記入され、かつ先方の社印が押印された書面を交わす様にしましょう。

これらの様な事態は、できれば起こってほしくないものですが、それでもトラブルは起こってしまうものです。万が一に備え「もし、実際に起こってしまった場合に、どう対処すべきか?」を知っておき、気持ちの良い新生活をスタートしてください。不安や懸念がある場合は、ホームインスペクター(住宅診断士)を上手く活用するのも1つの手です。以上、これらのトラブル事例が、皆さまのご参考になれば幸いです。

不動産の達人 株式会社さくら事務所

株式会社さくら事務所は「人と不動産のより幸せな関係を追求し、豊かで美しい社会を次世代に手渡すこと」を理念として活動する、業界初の個人向け不動産コンサルティング会社。1999年、不動産コンサルタント長嶋修が設立しました。
第三者性を堅持した住生活エージェント企業といった立場から、利害にとらわれない住宅診断(ホームインスペクション)や、不動産購入に関するさまざまなアドバイスを行なう「不動産の達人サービス」を提供、約30000組超の実績を持っています。

※プロフィールは、取材当時のものです。

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