住まいづくり・住まい探しの情報ガイド
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第18回内覧会(お披露目会) パッと見では分からない不具合が存在する!?
株式会社さくら事務所
新築マンションの内覧会(お披露目会)が多くなる時期はまさに今、1月から3月にかけてのシーズンです。さくら事務所にも内覧会立会い・同行のご依頼をたくさん頂きますが、不具合がないかどうか、一つひとつ丁寧にチェックすることを常に心がけています。
では、内覧会で発見できる不具合に、見てわかるものとそうでないものがあるのをご存知ですか?
まずは内覧会とは、そもそも何を行うものなのかを知っておきましょう!
内覧会当日はアテンドさん・施工会社さん・設備業者さんなど、いろいろな担当者が参加し、お客様へのお部屋や設備機器の説明などが行われます。概ね下記のような流れで行われることが一般的となります(内容や順番が異なる場合もあります)。
細かく言うと、1.お部屋(専有部分)の確認が「内覧会(お披露目会)」と呼ばれるものです。もし不具合があれば引渡しまでに修繕してもらえる大切な機会ですので、購入される方が最も気にされるタイミングかと思います。
一般の方でも気が付きやすい不具合としてあげられるのが、
① 紙のスキマ
② 床や壁などのキズ
③ 扉のガタツキ
などが挙げられると思います。
パッと目につく範囲で気になるところをピックアップするだけでも、10か所くらいは発見することが多いようです。
では逆に、目視だけでは発見しづらい不具合というのは、どういうところにあるのでしょうか?
例えば…
など、どれも普段は目にしない部分です。最近は内覧会での不具合確認が重要という認識が高まり、インターネット上で見られる「内覧会チェックシート」などを持参して確認する方も増えています。
しかし、建物の根本的な性能に関わる不具合は、専門の知識を持ったホームインスペクター(住宅診断士)でないと発見できないこともあります。ホームインスペクション(住宅診断)で実際に見つかった事例をご紹介しましょう。
この写真は、エアコンの配管を通す穴から断熱材の様子を確認したものです。どこが不具合か、お分かりになりますか?
正解は、「断熱材を施工するタイミングを間違えている」です。
でこぼこした乳白色のものが断熱材で、スプレーのように吹き付けるタイプですが、吹き付けるときに給湯器のガス管や給水・給湯管の上から吹き付けてしまっています。本来であれば、断熱材を壁に吹き付けた後に配管を施工すべきところ、順番が逆になってしまったようです。このままでは断熱能力の低下を起こしたり、配管の交換などのメンテナンスに大きな支障をきたしたりと問題を引き起こす可能性が高くなります。
正しく施工されると、この様になります。
こういう施工ミスは、ちょっとした現場の確認不足で発生してしまいます。このようなケースは、チェックシートに沿って確認していたとしても、一般の方は見過ごしてしまうケースでしょう。
建築の知識がないとなかなか気づかない(そもそも気付けない)事例もたくさんあります。ご自身でしっかりチェックしつつ、ホームインスペクターのような専門家の力も借りると、引っ越した後の新居での生活がストレスなく、安心して暮らせるのではないでしょうか。
株式会社さくら事務所は「人と不動産のより幸せな関係を追求し、豊かで美しい社会を次世代に手渡すこと」を理念として活動する、業界初の個人向け不動産コンサルティング会社。1999年、不動産コンサルタント長嶋修が設立しました。
第三者性を堅持した住生活エージェント企業といった立場から、利害にとらわれない住宅診断(ホームインスペクション)や、不動産購入に関するさまざまなアドバイスを行なう「不動産の達人サービス」を提供、約30000組超の実績を持っています。
※プロフィールは、取材当時のものです。