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リアリエ住まいセミナー

第2回【中古を買ってリフォームしよう】

第10章『リフォーム事例(継ぎ足された団地②)』

イン・ハウス建築計画:中西 ヒロツグ 氏

(第2回目となる本シリーズは、第12章までの連載です。)

第10章『リフォーム事例(継ぎ足された団地②)』

では、具体的なリフォーム事例を紹介します。先程と同じテレビ番組で、2009年に放送されたものです。

東京の都心に近い中層マンションで、築37年の7階建て6階部分になります。面積は、90平米で比較的大きなマンションでした。この家が抱える問題点は、もともと2軒だった住戸を繋いだため、玄関扉が2つある点です。

1つを玄関扉として使い、もう1つは、ほとんど開けない扉となっていました。その内側には、洗濯機が置かれていたため、出入口ではなく、ユーティリティとして使われていました。

依頼者は若い夫婦で、予算が厳しく、700万円でリフォームしたいという事でした。ご夫婦2人とお子さん2人の4人家族で、部屋が非常に細かく仕切られているので、子供たちに目が届かないという事で、きちんと子供たちの様子に目が届く住まいにして欲しいという要望でした。

玄関扉を開けると、いきなり茶の間が見えます。和室があるのですけれど、奥さんが自宅でお仕事をされており、書斎として使われていました。

そして、小さなキッチンとダイニングスペースがあり、部屋も小さく分かれているのです。奥の部屋を子供スペースと、ゲストルームに使っています。毎年、海外から留学生を受け入れていたので、北側の一室はゲストルームとなっていました。そのため家族4人は、6帖間に二段ベッドで寝ているというお宅でした。

マンションは高台に建っており、東側バルコニーからの見晴らしがすばらしいのですが、元のプランでは、小部屋でふさがれていました。南側は、隣にもマンションが建っており、陽当たりは良いのですが、あまり景色は良くありません。写真の様に、暗くはないけれど、開放感がない室内で暮らされていました。

改修前のリビング

中西ヒロツグ(なかにし ひろつぐ)氏

匠の紹介:中西ヒロツグ(なかにし ひろつぐ)さん

イン・ハウス建築計画 代表 一級建築士

中西ヒロツグ(なかにし ひろつぐ)さんのオフィス「イン・ハウス建築計画」はこちら

※プロフィールは、取材当時のものです。

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