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リアリエ住まいセミナー

第1回【新築?中古?】【賃貸?購入?】【戸建?マンション?】

~無理のない、自分らしい住まい探しのコツ~ 第3-2章

プリンシプル住まい総研 所長:上野 典行 氏

(第1回目となる本シリーズは、第1章~第7章までの連載です。)

第3-2章『戸建 vs マンション(2/3)』

住宅情報誌があまり書かない、「戸建vsマンション」の一番大きな違いとは、何でしょうか?

前回も説明しましたが、分譲マンションのエレベーター、エントランスのオートロック、廊下は、みんなのモノです。段々と具体例が、ややこしくなります。自分が車を持っていなくても、駐車場は、みんなのモノなので、やはり自分に影響します。「子供がピアノを弾く事になったので、二重サッシにしたい。」と思っても、みんなで相談しなければいけません。窓は、みんなのモノなのです。

これが、マンションは、自分が住んでいる所だけを、自分で所有している「区分所有」という意味です。(【図1】参照)

玄関も廊下もエレベーターも管理人室も
ドアの廊下側も窓も・・・・共用部

  • マンション標準管理規約 単棟型 第7条
  • 対象物件のうち区分所有権の対象となる専有部分は、住戸番号を付した住戸とする。
  • 前項の専有部分を他から区分する構造物の帰属については、次のとおりとする。
  • 天井、床及び壁は、躰体部分を除く部分を専有部分とする。
  • 玄関扉 玄関ドアは、錠及び内部塗装部分を専有部分とする。
  • 窓枠及び窓ガラスは、専有部分に含まれないものとする。

【図1】

「区分」とは、どういう意味かと言うと、「部屋に関しては、買った部分なので、好きにして良いですよ。」「窓に関しては、建物の強度が弱くなってしまうので、みんなに許可を取ってね。」「ドアに関しては、内側は好きな絵を描いて良いですよ。ただし外側は、廊下なので共用部です。」これらの区分は、法律で決まっています。(【図2】参照)

マンションは、共同体なのです。

一戸建ても、もちろん地域の一員であり、
近所付き合いも大切です。

しかし、マンションは前提として、
区分所有者全員で、共有部を所有しています。

「みんなのもの」

みんなのものを、みんなで話し合って、
修繕したり、メンテナンスしたりします。

本人の意思に関係なく、管理組合には必ず加入しなければなりません。
(区分所有法-第6条)

【図2】

必ず加入しなければならない管理組合に対して、「みんなに相談するのは苦手だなぁ」という人は、戸建ての方が良いかも知れません。大規模修繕の修繕委員長に任命されると、結構大変です。それが嫌ならば、戸建ての方が良いかも知れません。

ただし、私は、住まい探しをする上で、マンションが良くないとは言っていません。人は元々、共同体に住んでいたのです。

今、シェアハウスが流行っています。元々、みんなシェアハウスに住んでいたのです。歴史に出てくる「高床式倉庫」は、みんなの倉庫だったのです。(【図3】参照)

もともと、人は共同体に住んでいました。

高床式倉庫は、みんなの倉庫。貝塚はみんなのゴミ捨て場。藁ぶき屋根はみんなで作る。

井戸で、水を汲み、洗濯をして、料理をして、会議をしていた。

御神輿(おみこし)はひとりで担げない。祭りはひとりではできない。

長屋にはトイレも風呂もない。シェアハウスだった。

【図3】

写真にありますこの遺跡には、人が住んでいましたが、貝塚は、ゴミを捨てる「共同ゴミ捨て場」だったのです。お祭りの御神輿は、みんなで担いでいたのです。

江戸時代は、皆、長屋に住んでいました。時代劇を見ていると、長屋で料理している風景が出てきません。(※)中村主水(なかむらもんど)さんが、「今日のご飯は何よ?」と、ご飯を食べるシーンが出てきますが、よくよく見ますと、ご飯を作っているシーンが無いのです。そうです、ご飯は、共同炊事場で作っていたのです。

その長屋に居る中村主水さんが、トイレに行くシーンを見ていると、外に出て行きます。そうです、共同トイレだったのです。長屋には、トイレも風呂も無いのです。更には、押し入れも無いのです。現代で言うところの「シェアハウス」同然だったのです。

そして井戸があり、そこでみんなで会議をする様になり、これが「井戸端会議」の語源になったのです。いわば、長屋のコミュニティは、マンションの管理組合みたいなものです。それで、みんな上手く行っていたのです。

そして現代となり、私たちの大半が、地方から東京にやって来て、孤独な一人暮らしを始めて、周辺と絆を結ばないまま、マンションやアパートで暮らすという流れで、この様な繋がりというものを失ってしまったのです。

ですから私は、住まい探しをする上で、マンションで暮らすのも良いなと思っています。そこには、必ず、みんなで相談するという「場」があります。

それが、ちょっと鬱陶しいなと思う時があります。人見知りもあります。でも、それが一緒に暮らすという事なのだと思います。

(※)中村主水さん


時代劇ドラマ「必殺仕事人シリーズ」に登場する、藤田まことさんが演じる架空の人物です。


※ 本コラムは、2015年8月5日に横浜で開催されました【リアリエ住替えセミナー】での講演内容を元に、構成しました。

講師の経歴:上野 典行(うえの のりゆき)氏
プリンシプル住まい総研 所長

リクルートに入社後、採用の編集企画室、続いて新領域推進室にて新規事業に携わった後に住宅領域に異動。「住宅情報タウンズ編集長」「住宅情報マンションズ編集長」「SUUMO編集長」を経て独立。「プリンシプル住まい総研」設立。日本賃貸住宅管理協会 研修副委員長、全国賃貸住宅新聞等、連載中。

プリンシプル住まい総研

※プロフィールは、取材当時のものです。

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