住まいづくり・住まい探しの情報ガイド
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第1回【新築?中古?】【賃貸?購入?】【戸建?マンション?】
~無理のない、自分らしい住まい探しのコツ~ 第7章
プリンシプル住まい総研 所長:上野 典行 氏
(第1回目となる本シリーズは、第1章~第7章までの連載です。)
住まい探しをする上で、無理の無い、自分らしい暮らし方が大事だという事を、お伝えしたいと思います。
今までは、家に自分を合わせていました。これからは、洋服の様に、自分に家を合わせていくべきです。リフォームして、買い替えや、借り換えを、進めて行きましょう。
なぜならば、親元から独立をして、結婚をして、出産をして、子育てをして、子育てが終わった後も人生がずっと待っています。それに合った家に、どんどん変えていけば良いのです。(【図1】参照)
【図1】
ずっと住んでいた家を出るのは、誰もが緊張するシーンです。
これは、サザエさんのマンガに出てくる家ですが、実は、こんなに大きくて広い間取りなのです。(【図2】参照)
【図2】
サザエさん達が住む家が、もしも今に存在するならば、土地活用してマンションにしてしまうでしょう。そして、サザエさん一家は大家として、最上階に住むのです。
そして何よりも今は、核家族化が進み、求めるニーズが異なっています
単身で暮らす時には、便利でセキュリティ性が高く、賃貸住宅を選び、自治会とか煩わしい事が無い暮らしが良いというニーズが高いでしょう。一方、家族で暮らす時には、家事がやりやすいとか、子供と親の関係が維持できるとか、子供の成長に合わせて部屋を変えられるというニーズが高いでしょう。子供に勉強してもらいたい時期には、多少は駅から遠くても、お父さんが何とか我慢して、学校の近くに住むというニーズが高いでしょう。子供が独立したら、セカンドライフは、バリアフリーで、デイケアサービスがある地域に住むというニーズが高いでしょう。この様に、これからの住まい選びは、自分に合わせないといけないと思います。(【図3】参照)
【図3】
例えば、スキップフロアは、段差があってオシャレなのですが、歳を取ったら、そこを登らないと隣のフロアには行けないのです。(【図4】参照)
【図4】
子供が居る時は、「ご飯だよー!」と呼べば、子供部屋までつながっていて、母親の声が聞こえ易くて良いのですが、歳を取ると、スキップフロアは冬が寒くて暖房効率が悪くて大変だとか、生活スタイルが変わると、住宅に求められる暮らし易さが変わってくるという事です。
戸建て住宅は良いのですが、歳を取ると身体が動きにくくなるので、草木を管理したり、二階に上がったりしなければならならず大変なので、マンションで暮らそう、という方も増えています。(【図5】参照)
【図5】
これが、家に自分を合わせるのではなくて、自分に住まいを合わせていくという考え方です。(【図6】参照)
【図6】
こうした考え方もあるという事を念頭に、住まい探し・住まい選びをする上で、新しい概念である「中古を買って、中古リフォームする」という選択肢を含めて、検討して頂ければと思います。
※ 本コラムは、2015年8月5日に横浜で開催されました【リアリエ住替えセミナー】での講演内容を元に、構成しました。
リクルートに入社後、採用の編集企画室、続いて新領域推進室にて新規事業に携わった後に住宅領域に異動。「住宅情報タウンズ編集長」「住宅情報マンションズ編集長」「SUUMO編集長」を経て独立。「プリンシプル住まい総研」設立。日本賃貸住宅管理協会 研修副委員長、全国賃貸住宅新聞等、連載中。
※プロフィールは、取材当時のものです。